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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Neil Young / After the Gold Rush (1970年)



今回紹介する名盤はKurt Cobainの遺書に歌詞の一部を引用したほど尊敬していたアーティストのアルバムです。

ジャンル

フォーク
フォークロック
カントリー
ロック

カナダ

Neil Young



アーティスト

Neil Youngはローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト17位、アーティスト34位、シンガー37位そして、イギリスの音楽誌では歴史上最も偉大な100人のシンガーで65位にそれぞれランクインしており、もう生ける伝説的な存在なのです。

Neil YoungはBuffalo Springfieldというバンドで長い音楽人生をスタートさせます。
そして、1969年からソロとして活動を始めたり、長い付き合いとなるCrazy HorseやCrosby, Stills, Nash & Youngに参加したりとNeil Youngの音楽人生隆盛期を迎えます。

その後もグランジブームが起こる前にSonic Youthとツアーを行ったり売れ線に走らず、自分の音楽を貫きつつ、テクノやロカビリーといった新しいことにも挑戦する生き方はまさにロックそのものでした。

この事でNeil Youngはグランジの祖父の異名をとりました。
Dinosour Jr.Pixies、Sonic Youth、Nirvana、Pearl Jamといったバンドに大きな影響を与えました。

湾岸戦争の時にライブでBob Dylanの「Blowin' in the Wind 邦題 風に吹かれて」をあえて歌い、2001年にアメリカで起きた同時多発テロのチャリティー番組で当時放送自粛になっていたJohn Lennonの名曲「Imagine」をあえて歌ったりとロック魂溢れる音楽人生を歩んでいます。

そんな長い音楽人生でライブアルバムやCrosby, Stills, Nash & YoungやCrazy Horseでのアルバムを合わせると優に50枚を越えるほど多く作品を世に送り出してきました。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第四部に登場する重ちーとこ矢安宮重清の元ネタです。


アルバム
数あるNeil Youngのアルバムの中でも最高傑作との呼び声が高い本作はCrosby, Stills, Nash & Youngでの活動中に発表されたアルバムであります。

1曲目からアコースティックなNeil Young節が炸裂する名曲「Tell Me Why」続いてピアノの弾き語りのタイトル曲「After the Gold Rush」この曲はRadioheadのThom Yorkeがカバーしていました。



Crosby, Stills, Nash & Youngのような美しいコーラスの「Only Love Can Break Your Heart」と怒濤の美しい音楽が続きます。

ただ美しいだけのアルバムで終わらないのが、Neil Youngで続く4曲目は黒人差別について歌う「Southern Man」ではエレキギターの唸りが聴けます。

吟遊詩人Neil Youngが全盛期に作り上げた極上の名盤を是非。

After the Gold Rush



関連記事
Neil Young / Harvest (1972年)


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U2 / Joshua Tree (1987年)



今回紹介する名盤は奇跡のバンドと言われるバンドのアルバムです。

ジャンル

ロック
オルタナティブロック

アイルランド

Bono
The Edge
Adam Clayton
Larry Mullen Jr.



バンド

なぜU2が奇跡のバンドと言われるかといいますと1976年に結成してから1度もメンバーが代わることなくメンバー間の中が常に良好という珍しいロックバンドだからです。

U2は1980年にデビューアルバム「Boy」そして翌年には「October」をそれぞれ発表し、1983年に「WAR」を発表しました。
「WAR」はバンド初の全英1位を獲得し人気バンドの仲間入りを果たします。

さらにライブ活動でU2の人気はイギリスに始まるヨーロッパだけでなく、アメリカにも飛び火します。
ローリングストーン誌はU2を1983年度の最優秀バンドに選ばれました。

1984年には広島や長崎への原爆投下を生き抜いた被爆者について歌ったタイトル曲やキング牧師について歌った「Pride」などU2の代表曲を収録した「Unfogettable Fire 邦題 焔」を発表しました。

そして1987年にU2の最高傑作と名高い「The Joshua Tree」が発表されます。
全英全米1位を獲得し全世界で2000万枚を売り上げ、グラミー賞を受賞するなど一躍全世界で大ヒットしました。

その後も精力的に活動を続けBob DylanやB.B.Kingなどが参加した「Rattle and Hum 邦題 魂の叫び」を発表したり、賛否両論の物議を醸した「Achtung Baby」2014年には「Songs of Innocence」がiTunesにて無料配布されたりと現在も精力的に活動を続けています。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第四部に登場したアクトン・ベイビーの元ネタです。

あとスティール・ボール・ランに登場した老人ノリスケ・ヒガシカタの愛馬ホノオの元ネタかもしれません。
というのはPINK FLOYDの「Wish You Were Here 邦題 炎〜あなたがここにいてほしい」のどちらかです。


アルバム
本作は上記したように全英全米1位を獲得し全世界で2000万枚を売り上げ、グラミー賞を受賞するなど一躍全世界で大ヒットしたアルバムになります。

またローリングストーンの選ぶオールタイムベストアルバム500では27位にランクインしています。
本作は今までにはなかったブルースやカントリー、ゴスペルなどのアメリカ的要素が強く出ていて音の奥深さと力強さがより増しました。

その結果「With or Without You」は初の全米1位を記録しました。
1曲目の「Where the Streets Have No Name」のイントロを聴くだけで名盤だと気付き、怒濤の前半名曲3連打を聴き終わる頃には確信するはずです。

荒野な大地のような壮大さに旅の儚さアメリカの寛大さをまとめた名盤を是非。

With or Without You


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AC/DC / Back in Black (1980年)



今回紹介する名盤はQueenのBrian Mayが「Queenじゃなかったら入りたかった」と言ったバンドのアルバムです。

ジャンル

ハードロック
ブルースロック
ヘヴィメタル

オーストラリア

Angus Young
Stevie Young
Brian Johnson
Cliff Williams
Phil Rudd
(Malcolm Young)
(Bon Scott)



バンド

AC/DC結成時のAngus Youngは15歳だったので姉がブレザーに半ズボン、ランドセルを背負ったスクールボーイスタイルというアイデアを提案したところ好評で今ではAC/DCのトレードマークの1つとなっています。

1975年にはわずか10日でレコーディングしたデビューアルバム「High Voltage」を発生するや否やオーストラリアでは見事1位に輝き、そして同年発表した次昨「T.N.T.」も1位となり、デビューしたその年から自国オーストラリアのトップバンドの仲間入りを果たします。

そして、Led Zeppelinなどが在籍していたAtlantic Recordと契約をしたことでRainbowやKISS、Aerosmithといった世界的バンドの前座としてライブを重ねていき知名度を少しずつ上げていきます。

これを受けて1976年にこの2枚を編集したアルバム「High Voltage」を発表してイギリスを含むヨーロッパデビューし、翌年「Let There Be Rock」でヨーロッパでの人気を不動のものにしました。
そして、1979年に「Highway To Hell」でついに全米17位を記録し世界制覇したのですが、このまま好調にいくかと思われていた矢先、ボーカルのBon Scottが死んでしまいます。

解散を噂される中、オーディションでBrian Johnsonを新たなボーカルに迎えます。
そんなドタバタの中レコーディングされた伝説のアルバム「Back In Black」です。
一説にはこれまでに世界で約5000万枚を売り上げて、グループとしては全世界で歴代最も売れたアルバムとされています。

そんなAC/DCを尊敬する者は多くJoey Ramoneをはじめとするパンクバンド達、そしてKeith RichardsやPete Townshend、Steven Tyler、Ozzy Osbourne、Nikki Sixx、Kurt Cobainと年代を問わず多くの人達に影響を与えています。

因みにジョジョの奇妙な冒険ではエシディシやハイウェイ・トゥ・ヘル、ボール・ブレイカー、ダーティー・ディーズ・ダン・ダート・チープなどたくさん登場します。


アルバム
本作は世界で約5000万枚売り上げたと言われる歴史的名盤でKurt Cobainは欠点が見当たらない偉大なロックアルバムと絶賛しています。

後に小説になり映画化までされた悲惨な戦争「モガディシュの戦闘」で捕虜になった仲間が好きだったということで救出に向かう兵士が本作の1曲目「Hells Bells」をかけながら救出作戦を行ったと言われています。

また、イラク戦争では敵の戦意を削ぐために大音量で本作をかけていたり、寝させないための拷問に使用したりしたそうです。

本作を聴くとロックの本質がわかります。
ロックにテクニックなんて必要ない、美しいメロディーなんて必要ない、華やかさなんて必要ない、ジャケットデザインなんて必要ない、必要なのは「格好いいリフ」だけです。

ロックは黙ってリフを聴け!と言わんばかりの最高にして最強のリフを聴ける名盤を是非。

Hells Bells


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増田順一 / ポケットモンスター 初代 (1996年)



今回紹介する名盤は世界的大ヒットで社会現象を巻き起こしたゲームのサントラです。

ジャンル

ゲームサントラ

日本

宮本茂
川口孝司
石原恒和
田尻智
増田順一



ゲーム

最早日本に住んでいてこの名前を聞いた事の無い人なんていないと言っても過言ではないほどのビックネームになり、最近では世界で社会現象が起きているポケモンGOは記憶に新しいでしょう。

今回はそのポケモンシリーズの全ての始まりポケモン赤・緑・青のサントラです。

ポケモンシリーズのコンセプトは「少年のひと夏の冒険」らしく、始めに「てれびでえいがをやっている おとこのこが4にん せんろのうえをあるいてる ぼくももういかなきゃ!」というスタンド バイ ミーを思わせる台詞があります。

スタンド バイ ミーの映画に感化され主人公は旅の決意をします。

本作の町の名前は全て色の名前からきていて、始まりの町「マサラタウン」とは初代の赤緑青=RGBを合わせた白色つまり、まっさらな町から始まります。
他の町は以下のようになっています。

トキワ(常磐)は緑 永遠の色
ニビ( 鈍 )は灰色 石の色
ハナダ( 縹 )は水色 神秘の色
クチバ(朽葉)は橙 夕焼けの色
シオン(紫苑)は紫 尊い色
タマムシ(玉虫)は虹色 夢の色
ヤマブキ(山吹)は金色 輝きの色
セキチク(石竹)は桃色 華やかな色
グレン(紅蓮)の赤は 情熱の色
セキエイ(石英)は透明 結晶の色

というように無色で始まり無色で終わるという徹底ぶりには感無量です。

初代のポケモンはバグの宝庫といえるほど多くの裏技があり、ネットが普及する前にも関わらず皆が裏技を知っていました。

私はバグが楽しくて色々遊んでたら攻撃力が900くらいのサイドンが電光石火を覚えて無双していたのを思い出します。


アルバム
本作はそんな初代ポケモンのサントラで私達ポケモン世代からしたら音楽を聴いただけで始めにヒトカゲを選んでタケシとカスミに苦戦を強いられたり、きりさくが必ず急所の当たったり、シオンタウンが異様に怖かったり、フーディンに進化させられなかったり、電池が少なくなると画面が薄くなったりと色々な思い出が蘇ることでしょう。

私はマサラタウンの音楽を聴くと当時のワクワクが鮮明に蘇り恐ろしいほど懐かしい気持ちになります。

町の音楽、戦闘の音楽は勿論素晴らしいのですが、技の効果音も好きで、特に私は「いわなだれ」の機械的な音が今でも忘れられません。

当時漢字は全然覚えられなかったのに、ポケモンの名前は151匹全部言えたものです。
大人になると初めからポケモンを始める時間がないけれど本作の再生ボタンを押すだけで気軽にマサラタウンから冒険に出発できます。

第2の田舎マサラタウンにさよならバイバイできる名盤を是非。

関連記事
MOTHER / MOTHER1+2 Soundtrack (2003年)

マサラタウン


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Arcade Fire / Funeral (2004年)



今回紹介する名盤はDavid Bowieに是非とも協力させてくれと言わせたバンドのアルバムです。

ジャンル

インディーロック
アートロック
オルタナティブロック

カナダ

Win Butler
Régine Chassagne
William Butler
Richard Reed Parry
Tim Kingsbury
Sarah Neufeld
Jeremy Gara



バンド
Arcade FireはWin ButlerとRégine Chassagneの夫婦を中心に活動するバンドで2004年に「Funeral」でデビューし、本作は数々の音楽メディアから90点近い点数を叩き出しいきなり高い評価を得ました。
翌年の2005年にはグラミー賞のベスト オルタナティブ ミュージック アルバムにノミネートされ、その年のサマーソニックにて初来日を果たしました。

2007年には教会を買い取って録音したというアルバム「Neon Bible」を発表し、本作も2008年度グラミー賞ベスト オルナタティブ ミュージック アルバムにもノミネートされました。
2010年にはArcade Fireにとっての「OK Computer」とまで評されたアルバム「The Suburbs」を発表し、全米全英1位を記録しました。

そして、2011年のグラミー賞ではついに最優秀アルバム賞を受賞し、名実ともに一流ロックバンドの地位を獲得しました。
2013年にはArcade Fireにとって初の二枚組アルバム「Reflektor」を発表します。

波に乗っているArcade Fireは前作のプレッシャーをものともせず全米全英1位をまたしても獲得し、ローリングストーン誌では2013年の年間ベストアルバムランキングの5位にランクインし、NMEでは7位にピッチフォークでは10位にそれぞれランクインしました。

また本作のタイトル曲にはDavid Bowieが参加したことでも話題になりました。
Arcade Fireの音世界はWin Butlerが影響を受けたThe CureやPixies、New Orderなどのオルタナティブロックの持つ骨太なサウンドとRégine Chassagneが影響を受けたクラシックやジャズ、民族音楽の持つ芸術性をギターにベース、ドラムは勿論のことピアノにアコーディオン、バイオリン、木琴、管楽器などで表現豊かに演奏します。



アルバム
本作はそんなArcade Fireのデビューアルバムでインディーバンドでは異例の評価を受けました。
また本作にはライブでお馴染みの「Wake Up」も収録されています。

また「Wake Up」はU2がライブでオープニングに流されたりしたほどの名曲です。

Arcade Fireを初めて聴く人はまずCD音源ではなくライブ映像をいくつか見てもらいたいです。

というのは、凄く感動的で荘厳な演奏をしているのにCD音源だけではわかりづらいんです。
曲は聴いたことあるけどイマイチ気に入らなかった人はライブを一度見てみて頂きたい、印象がガラリと変わるはずです。

芸術的なストリングスと骨太なロックサウンドが共存した壮大な名盤を是非。

Wake Up


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