忍者ブログ

『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

bloodthirsty butchers / NO ALBUM 無題 (2010年)



今回紹介する名盤は日本ロック界の至宝と評されているバンドのアルバムです。

ジャンル

オルタナティブロック
ノイズロック
エモ
インディーロック

日本

吉村秀樹
射守矢雄
小松正宏
田渕ひさ子



バンド

bloodthirsty butchersは1986年に結成され、インディーズから「BLOODTHIRSTY BUTCHERS」と「I'm standing nowhere」をそれぞれ発表します。
そして、Fugaziが来日した時の共演を期に東京に拠点を置き、1994年に「LUKEWARM WIND」にてメジャーデビューします。

その後も多くのライブやフェスに参加して作品もコンスタントに発表し、2003年に元Number Girlのギタリスト田渕ひさ子が加入して△から□になり、より強固なサウンドへと昇華したbloodthirsty butchersは孤高の音楽活動を続けていきます。

しかし、bloodthirsty butchersのフロントマンである吉村秀樹氏は2013年5月27日に急性心不全のため46歳という若さで亡くなってしまいました 。
その訃報を聞いた多くのアーティストから追悼の声が寄せられた。

bloodthirsty butchersはNumber Girlを始め、HI-STANDARD、GREAT3、浅野忠信、會田茂、Fugazi、Rocket From The Crypt、BeckThe Flaming Lips、Rage Against the Machine、Dinosaur Jr.など世界中のアーティストからリスペクトされていました。

しかし、それとは相反してフォロワーは生まれませんでした。
それはSyrup16gの五十嵐隆に「一人オーケストラ」と評される、吉村秀樹氏のオリジナルコードで鳴らされるギターリフや、くるりのメンバーに「オリジナリティの塊」と言われた射守矢雄のルート音に加え3度や5度の音を加えたコード弾きやアルペジオなど、演奏の大部分で複数弦の音を鳴らす奏法によるオリジナリティーのせいでしょう。

そのあまりのオリジナリティーに誰もついてこれず孤高のバンドとも言われています。

因みにbloodthirsty butchersのバンド名の由来はAndy Milliganの映画「Bloodthirsty Butchers 邦題 血に飢えた断髪魔」からきています。

アルバム
本作はbloodthirsty butchersの11枚目のアルバムで田渕ひさ子が加入し、□になってからは4枚目になります。

bloodthirsty butchersが結成してから20年以上経ち、メンバー達の平均年齢は40歳を越えての作品です。
なぜこんなことをわざわざ言うかというと、ベテランバンドとは思えないほどのフレッシュさや初期衝動感を感じるからです。

どんな人も人生経験を積むと何となく色んなことがわかり、自然と子どもの頃の感覚を無くしてしまうのに本作は10代の頃の何でも楽しかった頃の記憶が蘇ります。

「ocean」なんて純度100%の爽やかさです。

△の頃の最高傑作が「kocorono」なら□になってからの最高傑作は「NO ALBUM 無題」と言っても過言ではないでしょう。

本作もbloodthirsty butchers特有の「音の良さ」があります。
高音質という意味ではなく、1音に込めた魂の重さで「音そのもの」が良いんです。

初心を忘れないベテラン達が全身全霊で鳴らす命のサウンドを収めた名盤を是非。

関連記事
bloodthirsty butchers / kocorono (1996年)

ocean


拍手[0回]

PR

eastern youth / 地球の裏から風が吹く (2007年)



今回紹介する名盤はNumber GirlASIAN KUNG-FU GENERATIONがリスペクトしているバンドのアルバムです。

ジャンル

エモ
オルタナティブロック
インディーロック

日本

吉野寿
田森篤哉
村岡ゆか
(二宮友和)



バンド

eastern youthは1988年に結成して1997年にシングル「青すぎる空」でメジャーデビューを果たし、この曲を収録した「旅路ニ季節ガ燃エ落チル」は大きな話題となります。

その後もコンスタントに作品を発表し、2015年には新作「ボトムオブザワールド」を発表して現在も精力的に活動を続けています。

あの山下達郎はeastern youthの新作が出ると必ず当日に買いに走るくらい熱心なファンだそうです。

bloodthirsty butchersやfOULと親交が深くライブで度々共演していたり、自身が主催している企画「極東最前線」では上記した2バンドを始め、Number Girlやゆらゆら帝国、あぶらだこ、54-71、少年ナイフ、にせんねんもんだい、toe、トクマルシューゴなど世界レベルの日本バンドと共演しています。

古き善き日本語の表現を用いた歌詞とエモーショナルなサウンドと吉野寿の絶叫ボイスがこのバンドの特徴ですが、他のバンドと最も違うことはインストバンドでもないのにボーカルがいないことでしょう。
それは何故かというと、吉野寿の独自の歌唱はボイスと言われているからです。

応援団さながらのボイスの力と詩人さながらの歌詞の力でどんなに気持ちが落ち込んでいてもeastern youthを聴くと鼓舞されて元気が沸々と沸き上がってきます。

例えるならば「やる気が出ない」という気持ちの時に一般的なポジティブな曲を聴くと「よし!やろう!」という気持ちになりますが、eastern youthを聴くと「やらざるを得ないッ…………!!」という感情になります。

eastern youthの歌詞カードは日本語を一番美しくみせるために縦書きで書かれています。
因みにASIAN KUNG-FU GENERATIONの歌詞カードが縦書きなのはeastern youthの影響です。

アルバム
本作はeastern youthが結成してから20年近く経ちインディーズ時代の作品を含めて12枚目の作品になります。

そんなベテランバンドの曲とは思えないほど気持ちいい疾走感溢れる先行シングル「沸点36℃」はeastern youthの良さをギュッと凝縮したような名曲です。

一発目のコードをジャン!と鳴らしただけで聴く者の耳を支配するほどリフに魂を込めています。
何よりeastern youthはイントロが素晴らしい。

「五月の空の下で」のイントロは私的イントロランキングでトップクラスです。
少しずつボルテージを上げていき最高潮に到達した時のカタルシスは脳内アドレナリン出まくります。

どの曲の歌詞も素晴らしく、説明しだしたらキリがないので1つだけ取り上げます。

目を瞑るという表現を普通の人が思い付くのは「瞼を閉じる」や「瞳を閉じる」とかだと思いますが、詩人 吉野寿は違います。
「ばかやろう節」の歌詞で吉野寿は「風景を拒否する」という表現をしています。

声にならない歌を魂の叫びで地球の裏まで投げかける名盤を是非。

関連記事
eastern youth / 感受性応答セヨ (2001年)

沸点36℃

拍手[0回]

The John Butler Trio / John Butler (1998年)



今回紹介する名盤は大きな大きな島国で育った実力派バンドのアルバムです。

ジャンル

オルタナティブロック
ブルースロック

オーストラリア

John Butler



バンド

The John Butler Trioは1995年から自国オーストラリアで活動を始め、1998年にデビューアルバム「John Butler」を発表し、オーストラリアで大ヒットして一躍注目を集めました。

その後もメンバーチェンジを繰り返しながら活動を続け、2004年に発表された3枚目のアルバム「Sunrise Over Sea」では初の全豪1位に輝き、自国だけで40万枚以上を売り上げた大ヒットとなりました。

すると各国のメディアで称賛され、同年8月にはThe Beatlesのカバー曲「Across the Universe」が収録されているEP「What You Want」がアメリカで発表となりました。
それを期にDave Matthewsとアメリカツアーを回り成功をさせて、2005年には全豪1位に輝いた「Sunrise Over Sea」を全世界に向けて発表され、その実力は全世界に認められました。

また、その年のフジロックに参加して日本を熱狂さたり、John MayerNewton Faulknerと共演したりと着々と知名度を上げていきました。

The John Butler Trioの音楽はブルースとロックをベースとして、そこにレゲエやカントリー、ファンク、フォークそしてヒップホップといった要素が絶妙なバランスで混ぜ込まれているんです。

オーストラリアならではのエアーズロックのような雄大でダイナミックな自然のエネルギーを感じる音世界なんです。
バンドサウンドの重厚さは当然凄いんですが、他と比べて何が凄いかというとアコギと歌声だけとは思えないほどのスケールのデカい音楽を聴かせてくれるところだと思います。


アルバム
本作はそんなThe John Butler Trioのデビューアルバムになります。

デビュー作だからといって侮れません、もうすでにThe John Butler Trioの音楽は完成されています。

特にThe John Butler Trioの良さがわかるのが代表曲の「Ocean」です。

この曲で使用される楽器はアコギだけなんですが、そんなことを感じさせないくらい音の広がりと音の塊を感じさせる曲になっています。
音源のやつも素晴らしいのですが、ライブの「Ocean」はさらにエネルギッシュな演奏を聴かせてくれます。

「Ocean」聴きたさに購入して他の曲にもハマって、The John Butler Trioにハマるということも考えられます。

キャンプやBBQなんかで流したら盛り上がること間違いなしの名盤を是非。

Ocean


拍手[0回]

U2 / Joshua Tree (1987年)



今回紹介する名盤は奇跡のバンドと言われるバンドのアルバムです。

ジャンル

ロック
オルタナティブロック

アイルランド

Bono
The Edge
Adam Clayton
Larry Mullen Jr.



バンド

なぜU2が奇跡のバンドと言われるかといいますと1976年に結成してから1度もメンバーが代わることなくメンバー間の中が常に良好という珍しいロックバンドだからです。

U2は1980年にデビューアルバム「Boy」そして翌年には「October」をそれぞれ発表し、1983年に「WAR」を発表しました。
「WAR」はバンド初の全英1位を獲得し人気バンドの仲間入りを果たします。

さらにライブ活動でU2の人気はイギリスに始まるヨーロッパだけでなく、アメリカにも飛び火します。
ローリングストーン誌はU2を1983年度の最優秀バンドに選ばれました。

1984年には広島や長崎への原爆投下を生き抜いた被爆者について歌ったタイトル曲やキング牧師について歌った「Pride」などU2の代表曲を収録した「Unfogettable Fire 邦題 焔」を発表しました。

そして1987年にU2の最高傑作と名高い「The Joshua Tree」が発表されます。
全英全米1位を獲得し全世界で2000万枚を売り上げ、グラミー賞を受賞するなど一躍全世界で大ヒットしました。

その後も精力的に活動を続けBob DylanやB.B.Kingなどが参加した「Rattle and Hum 邦題 魂の叫び」を発表したり、賛否両論の物議を醸した「Achtung Baby」2014年には「Songs of Innocence」がiTunesにて無料配布されたりと現在も精力的に活動を続けています。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第四部に登場したアクトン・ベイビーの元ネタです。

あとスティール・ボール・ランに登場した老人ノリスケ・ヒガシカタの愛馬ホノオの元ネタかもしれません。
というのはPINK FLOYDの「Wish You Were Here 邦題 炎〜あなたがここにいてほしい」のどちらかです。


アルバム
本作は上記したように全英全米1位を獲得し全世界で2000万枚を売り上げ、グラミー賞を受賞するなど一躍全世界で大ヒットしたアルバムになります。

またローリングストーンの選ぶオールタイムベストアルバム500では27位にランクインしています。
本作は今までにはなかったブルースやカントリー、ゴスペルなどのアメリカ的要素が強く出ていて音の奥深さと力強さがより増しました。

その結果「With or Without You」は初の全米1位を記録しました。
1曲目の「Where the Streets Have No Name」のイントロを聴くだけで名盤だと気付き、怒濤の前半名曲3連打を聴き終わる頃には確信するはずです。

荒野な大地のような壮大さに旅の儚さアメリカの寛大さをまとめた名盤を是非。

With or Without You


拍手[0回]

Nada Surf / Lucky (2008年)



今回紹介する名盤はASIAN KUNG-FU GENERATION主宰のNANO-MUGENに招待されたバンドのアルバムです。

ジャンル

オルタナティブロック
パワーポップ
インディーロック

アメリカ

Matthew Caws
Daniel Lorca
Ira Elliot
Doug Gillard

バンド

Nada SurfはMatthew CawsとDaniel Lorcaの2人が様々なバンドで実力を磨き、1992年についにバンド結成をしたのです。
そして、Weezerが1994年に発表した「The Blue Album」を手掛けたとして知られるRic O'casekをプロデューサーに迎え1996年に「High/Low」でデビューします。

するとたちまち「Weezerと並ぶバンドが出てきた」や「ダークなWeezer」などなかなかの高評価を受けることになりました。

滑り出しこそ上々だったものの、その後Nada Surfはバンド内のメンバーチェンジやレコード会社と上手くいかなかったり、オーディションを受けたりして不遇の時代を送ることになります。

そんなことがありながらもNada Surfは1998年に「The Proximity Effect」2002年に「Let Go」をそれぞれ発表し、ライブ活動も精力的に行っていった結果、少しずつアメリカでファンを増やしていきます。

2005年に発表された「The Weight Is a Gift」にはDeath Cab For CutieのChris Wallaをプロデューサーに迎え話題になりました。
そして、2008年に発表された「Lucky」にはDeath Cab For CutieのBen Gibbardが参加していたり、マスタリングにはGuns N' RosesやStevie Wonder、Bon Jovi、Journey、Arcade Fire、Bob Dylan、Coldplay、AC/DC、Led Zeppelinなどを手掛けた敏腕エンジニアGeorge Marinoがマスタリングしているのです。

また、2010年発表の「if I had a hi-fi」ではASIAN KUNG-FU GENERATIONやスピッツ、少年ナイフの曲をカバーしたり、Depeche ModeやThe Moody Blues、Spoonなど幅広いバンドのカバーをしています。

日本人受けしそうなバンドなのにイマイチ知名度が低いような気がして仕方ないです。


アルバム

本作は上記したようにDeath Cab For CutieのBen Gibbardが参加していたり、マスタリングにGeorge Marinoを起用していたりと力の入った作品で当然のようにかなり高いクオリティの曲ばかりの名盤です。

パワーポップやポストグランジなどで片付けられるにはもったいないくらいの完成度だと思います。
パワーポップのようなシンプルで甘いメロディーをグランジのようなラウドなギターサウンドで演奏すると甘いメロディーが少し締まっていい感じになるんです。

本作に収録されている「Weightless」はアメリカの人気ドラマ「HEROES 」で使用されました。

甘酸っぱく切ないメロディーとストレートで力強いサウンドが詰まった渾身の名盤を是非。

Weightless


拍手[0回]

Copyright © 『私的名盤おすすめ処』 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]