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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Sting / Ten Summoner's Tales (1993年)



今回紹介する名盤は2003年にロックの殿堂入りを果たした元The Policeのベーシスト兼ヴォーカルとして活躍したアーティストのアルバムです。

ジャンル

ジャズロック
ロック
ニューウェーブ

Gordon Matthew Thomas Sumner



アーティスト

Stingとは本名ではなく愛称で本名はGordon Matthew Thomas Sumnerという名前なのですが、なぜStingと呼ばれるようになったかというと黄色と黒色のボーダーの服を好んで着て、それが蜂みたいということで「チクリと刺す」という意味でStingと呼ばれるようになったそうです。

StingはThe BeatlesやThe Kinksを聴いて音楽に興味を持ち始め、Miles DavisやJohn Coltraneなどの影響を受けているのでジャズの香り漂うロックサウンドが特徴です。

Stingの若かりし頃の生活は昼間は小学校の教師をして夜は地元のジャズバンドに参加して演奏するというものでした。
そこでLast Exitを結成してドラムのStewart Copelandと出会い、1977年にThe Policeを結成し、数々の名盤を世に出し続けて1986年に活動休止となり、それぞれソロ活動を始めていきます。

2002年に開催された冬季オリンピックのオープニングで世界的チェリストであるYo-Yo Maと「Fragile」を共演し、9.11の同時多発テロの直後だったのもあり、大勢の人々に感動を与えました。

Stingがグラミー賞を取るので、嫉妬したRod Stewart「彼らは、スティング以外の英国人には賞を与えないつもりなんだ。 インディアンに親切なミスター・シリアス以外にはね」 と自分がグラミー賞を貰った事が無いのでこんなことを言いました。

この発言に対しStingは「彼はグラミー賞を受賞するに値する。ほんとにそう思うね。 彼には僕のを1つ送ってやろうかと思ってる」と皮肉の効いたユーモア溢れる返しました。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第三部に出てくる花京院典明の好きなミュージシャンはStingです。

アルバム

本作は4枚目のソロアルバムで統一感の無さから巷ではよく「寄せ集め盤」と言われていますが、私はそうは思いません。

寄せ集めというとどうも聞こえが悪く感じますが、本作のクオリティからして「寄せ集め盤」ではなく「良いとこ取り盤」のような気がします。
なぜこのような不当な評価がされてしまうかというと歴史的名盤クラスの前作「The Soul Cages」や前々作「...Nothing Like the Sun」と比べてしまうと見劣りしてしまうかもしれません。

そして、Stingの音楽はどちらかというとシックでアダルトな色気がある曲が多いですが、本作は全体的に陽気な雰囲気があるのでStingらしさがないと感じる人も多いのかもしれません。

「Shape Of My Heart」はジャン・レノやナタリー・ポートマンなどが出演した映画「レオン」のエンディングに起用されたり、Stingのライブでも何度も演奏する人気曲です。

黄金に輝くStingの良いとこ取りな名盤を是非。

Shape Of My Heart


関連記事
Sting / Nothing Like the Sun (1987年)

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東京ハイジ / まいにちのこどもうた (2016年)



今回紹介する名盤は育児に奮闘する全国のママさんから絶大な支持を持つ姉妹ユニットのアルバムです。

ジャンル

童謡
ポップス

日本

ササキトモコ
ササキワカバ



アーティスト

私が東京ハイジを知ったのは以前働いていた保育所で2歳の男の子楽しそうに歌っていたので、「その歌なあに?」と聞いてみると「東京ハイジっ!」と言いました。

私の世代で「ハイジ」というワードを聞くとどうしてもアルプスの少女を思い出してしまい、凄く気になり「いつやってるテレビ?」と聞くと「ゆーちゅーぶ」と答えたので帰ってから調べてみると、それはそれは可愛らしい音楽が流れてきました。

それからハマってしまい、ちょうどアルバムが発売されるとなっていたのですぐに買いました。
そんな時、甥っ子を何日間か預かることになり、歯磨きを嫌がった時「そうだ!いいの見せたげる!」と「はみがきのうた」のDVDを流すと一つも嫌がらずに歯磨きを終えました。

歯磨きやトイレトレーニング、お着替え、食べ物の好き嫌いまで育児の悩みをテーマにした音楽がたくさんあるので育児に奮闘するママやパパには是非聴いてみてほしいです。

東京ハイジの二人も子育てをしているママなので、子どもをあまり叱りたくないというママの気持ちを代弁したような曲やアニメを作っています。

姉のササキトモコは主にゲーム関連の作曲や声優などで活躍しており、東京ハイジでは音楽を担当していて、妹のササキワカバはWebデザインやイラストなどをするフリーランスで東京ハイジてはアニメーションやアートワークを担当しています。

OrbitalOasisCap'n Jazzなど兄弟バンドは数多くありますが、姉妹ユニットというのはあまり聞けないような気がします。

Led ZeppelinJohn Coltraneなどを紹介している音楽ブログで本作を紹介している音楽ブログはここだけだと思います(笑)

アルバム

本作には歯磨きの「はみがきのうた」トイレの「うんとでろうんち」お着替えの「へんしん! おでかけマン」好き嫌いの「スプーンたん」などと子どもも楽しみながら躾ができる歌がたくさん収録されているので、子どもが嫌いなものを食べたがらない時に「スプーンたん」の歌を歌いながら口に運ぶと食べてくれて、子どもも親もストレスなく育児ができると思います。

本作で私の1番のお気に入りは「おばけのホットケーキ」です。

この曲は本当に可愛くて3、4歳の子ども達で劇をしたら本当に可愛くて楽しいと思いますので保育士さんや幼稚園の先生は是非聴いてみてください。

大人は童心に戻って、子どもはママとパパと一緒に楽しめる名盤を是非。

おばけのホットケーキ



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Travis / Where You Stand (2013年)



今回紹介する名盤はOasisのNoel Gallagherがファンだと公言するバンドのアルバムです。

ジャンル

ブリットポップ
オルタナティブロック

イギリス

Fran Healy
Andy Dunlop
Dougie Payne
Neil Primrose



バンド

Travisはブリットポップ終期にOasisのフォロワーを思わす「All I Want To Do Is Rock」を発表し、Noel Gallagherのお眼鏡にかないOasisのツアーの前座を務めました。
その年の1997年に注目を集める中「Good Feeling」を発表し、全英9位という華々しいデビューを飾ります。

1999年にはNigel Godrichをプロデューサーに迎えた「The Man Who」が全世界で400万枚も売り上げ全英1位を獲得します。
期待が高まる中2001年に発表された「The Invisible Band」でも全英1位を獲得し、イギリスを代表するバンドの仲間入りを果たしました。

この作品はTravisにとってとても重要な意味があります。
というのは、Travisというバンドは一貫して「楽曲至上主義」というスタンスであり続けていてFran Healyは「バンドより曲の方が大切なんだ、残っていくのはバンドではなくて楽曲だけでいい」と発言しています。

また、ロックスターの座についた今もなおFran Healyは「僕たちの場合は色々とタイミングが良くて売れたというだけ」と発言する謙虚さで人格者として有名なバンドなんです。

もしバンドがしたいのに保守的な親から「そんな野蛮なことはいけません」みたいなことを言われたら「お母さんはTravisを知らないの?」と引き合いに出せば有利に話を進められるかもしれませんね。

2003年に「12 Memories」を発表し、2004年には初のベストアルバム「Singles」を発表しました。
その後もコンスタントに作品を発表していき、2016年には最新作「Everything At Once」を発表し2016年開催されたHostess Club presents Sunday Specialではヘッドライナーを担当し、4度目のフジロックで再来日をしました。

因みにスピッツの「若葉」はTravisの影響でマンドリンを取り入れたそうです。


アルバム
2008年に発表した前作「Ode To J. Smith」は全英20位でしたが、そこから5年のインターバルで練りに練った本作はTravisらしいメロディーが復活して全英3位の力作が出来上がりました。

Travisファンからしたら「おかえり!」と言いたくなるような爽やかなメロディーの曲達が迎えてくれます。
派手さはないですが耳障りの良い心地好いキラキラしたアコギのサウンドにFran Healyの優しい歌声で包み込まれるような感じがします。

Travisのコンセプト「楽曲至上主義」は本作でも健在で曲作りの時にラジオで流れて「誰の曲かわからないけどいい曲だな」となるように意識しながら製作したので、無色透明な印象を受けるのはそのせいかもしれません。

大衆に受けて、尚且つ廃れない曲を作るのは至難の業だと思います。

優しくハグをされて包み込まれるような名盤を是非。

Where You Stand


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Tedeschi Trucks Band / Revelator 邦題 預言者 (2011年)



今回紹介する名盤は世界一ギターの上手い夫婦のバンドのアルバムです。

ジャンル

ブルースロック
サザンロック
ブルース

アメリカ

Susan Tedeschi
Derek Trucks



バンド

Tedeschi Trucks Bandは妻Susan Tedeschiと夫Derek Trucksの夫婦が中心となって活動するバンドになります。

まず二人の紹介をすると、妻のSusan Tedeschiは幼少期からLightnin' HopkinsやMississippi John Smith Hurtなどのブルースを聴きながら育ち、13歳で早くも地元のバンドに参加し活動していました。
そして、バークレー音楽院に入学しゴスペルを学び、25歳の時にSusan Tedeschi Bandを結成し、Bonnie Raittを彷彿させる歌唱スタイルで少しずつ知名度を上げていきます。

1998年に発表した「Just Won't Burn」では1999年のグラミー賞最優秀新人部門にノミネートされ、2002年のグラミー賞最優秀女性ロックボーカル部門にもノミネートされるほどの実力の持ち主なんです。

Derek Trucksは多彩な音程を何食わぬ顔で弾きこなすスライドギターの名手でJohn MayerとJohn Fruscianteと合わせて「現代の三大ギタリスト」とされています。

また、ローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリストでは第16位にランクインしております。
10代そこそこでThe Allman Brothers Bandにゲスト参加し、20歳の若さで正式メンバーとなりWarren Haynesと共にリードギターで活躍しました。

このThe Allman Brothers Bandの前座にSusan Tedeschiが起用され2人は出会い、そのままめでたくゴールインするのです。
まさかThe Allman Brothers Bandが愛のキューピットになるなんて思いもしなかったでしょう。

それぞれ自身のバンドをしていた2人ですが、2010年にTedeschi Trucks Bandを結成し、2011年に発表した「Revelator」はいきなりグラミー最優秀ブルーズアルバム賞を受賞しました。

2012年に「Everybody's Talkin'」2016年に「Let Me Get By」をそれぞれ発表し、精力的に活動を続けています。


アルバム
本作はTedeschi Trucks Bandとしては初めての作品でグラミー最優秀ブルーズアルバム賞を受賞した作品になります。

双方実力は折り紙つきなので、期待度はとても高かったのにも関わらず、そのハードルをさらに越えるクオリティです。
太陽の日差しのような暖かいサウンドなんですが11人の名手達の確かな演奏でブルースの深みを味わえます。

この暖かいサウンドはプロデューサーJim Scottと2人の意思でアナログレコードのような録音にしようということで、あえて各パートの音圧や録音レベルを抑えレコードのような雰囲気に仕上げました。

本作は外を散策しながら聴いて良し、夜にしっとりと聴き込むも良し、ドライブのお供にも良しの時や場所を選ばず聴けるオールラウンドなアルバムです。

古き良きブルースの素晴らしさを11人の最新の感性で甦らせた名盤を是非。

Come See About Me


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AC/DC / Back in Black (1980年)



今回紹介する名盤はQueenのBrian Mayが「Queenじゃなかったら入りたかった」と言ったバンドのアルバムです。

ジャンル

ハードロック
ブルースロック
ヘヴィメタル

オーストラリア

Angus Young
Stevie Young
Brian Johnson
Cliff Williams
Phil Rudd
(Malcolm Young)
(Bon Scott)



バンド

AC/DC結成時のAngus Youngは15歳だったので姉がブレザーに半ズボン、ランドセルを背負ったスクールボーイスタイルというアイデアを提案したところ好評で今ではAC/DCのトレードマークの1つとなっています。

1975年にはわずか10日でレコーディングしたデビューアルバム「High Voltage」を発生するや否やオーストラリアでは見事1位に輝き、そして同年発表した次昨「T.N.T.」も1位となり、デビューしたその年から自国オーストラリアのトップバンドの仲間入りを果たします。

そして、Led Zeppelinなどが在籍していたAtlantic Recordと契約をしたことでRainbowやKISS、Aerosmithといった世界的バンドの前座としてライブを重ねていき知名度を少しずつ上げていきます。

これを受けて1976年にこの2枚を編集したアルバム「High Voltage」を発表してイギリスを含むヨーロッパデビューし、翌年「Let There Be Rock」でヨーロッパでの人気を不動のものにしました。
そして、1979年に「Highway To Hell」でついに全米17位を記録し世界制覇したのですが、このまま好調にいくかと思われていた矢先、ボーカルのBon Scottが死んでしまいます。

解散を噂される中、オーディションでBrian Johnsonを新たなボーカルに迎えます。
そんなドタバタの中レコーディングされた伝説のアルバム「Back In Black」です。
一説にはこれまでに世界で約5000万枚を売り上げて、グループとしては全世界で歴代最も売れたアルバムとされています。

そんなAC/DCを尊敬する者は多くJoey Ramoneをはじめとするパンクバンド達、そしてKeith RichardsやPete Townshend、Steven Tyler、Ozzy Osbourne、Nikki Sixx、Kurt Cobainと年代を問わず多くの人達に影響を与えています。

因みにジョジョの奇妙な冒険ではエシディシやハイウェイ・トゥ・ヘル、ボール・ブレイカー、ダーティー・ディーズ・ダン・ダート・チープなどたくさん登場します。


アルバム
本作は世界で約5000万枚売り上げたと言われる歴史的名盤でKurt Cobainは欠点が見当たらない偉大なロックアルバムと絶賛しています。

後に小説になり映画化までされた悲惨な戦争「モガディシュの戦闘」で捕虜になった仲間が好きだったということで救出に向かう兵士が本作の1曲目「Hells Bells」をかけながら救出作戦を行ったと言われています。

また、イラク戦争では敵の戦意を削ぐために大音量で本作をかけていたり、寝させないための拷問に使用したりしたそうです。

本作を聴くとロックの本質がわかります。
ロックにテクニックなんて必要ない、美しいメロディーなんて必要ない、華やかさなんて必要ない、ジャケットデザインなんて必要ない、必要なのは「格好いいリフ」だけです。

ロックは黙ってリフを聴け!と言わんばかりの最高にして最強のリフを聴ける名盤を是非。

Hells Bells


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