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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

Steve Reich / Different Trains (1988年)

今回紹介する名盤はアメリカの雑誌ニューヨーカーで「現代における最も独創的な音楽思想家」と称された音楽家のアルバムです。

ジャンル

ミニマルミュージック
現代音楽

アメリカ

Steve Reich

アーティスト

Steve Reichは俗にいうミニマルミュージック四天王の一人であり、先駆者でもあります。
Steve Reichは同じ言葉を吹き込んだ二つのテープを再生した時に次第に生じてくる多少のズレをヒントに1965年に「It's Gonna Rain」1966年に「Come Out」を発表しました。
そして、フェイズシフティングという技法を突き詰めて1966年に「Reed Phase」を発表した後、「Piano Phase」「Violin Phase」などを立て続けに発表します。

1970年にガーナ大学で打楽器を学び1971年に「Drumming」1972年に「Clapping Music」を発表し、1973年にはバリで近年ヒーリングミュージックとしても注目されているガムラン音楽を学びます。
そして、1976年からSteve Reichはユダヤ人として自らのルーツであるヘブライ語聖書の伝統的な詠唱法を学ぶことで、「言葉が生む旋律」を再発見していき、これまでSteve Reichが得意としていたフェイズシフティングから離れることになります。

1974年にSteve Reichを世に知らしめた作品であるガムラン音楽やガーナで学んだパーカッションアンサンブルを巧みに操り演奏する「Music for 18 musicians」を発表します。

1984年には初の大オーケストラ作品「The Desert Music」を発表し、1988年にはKronos QuartetとPat Methenyが参加しグラミー賞最優秀現代音楽作品賞を受賞した「Different Trains」を発表し、音楽界の地位を不動のものにします。

Frank Zappaと共演したこともあるEnsemble Modernや6番街のヴァイキングと呼ばれていた現代音楽家のMoondogとも共演しました。

これまでの活動でManuel GöttschingもそうですがSteve Reichは後のテクノやエレクトロニカに多大な影響を与えました。

アルバム

本作は上記したようにKronos QuartetとPat Methenyが参加し1989年グラミー賞最優秀現代音楽作品賞を受賞した作品でSteve Reichの地位は不動のものになりました
Steve Reichが1歳の時に両親は離婚し、第二次世界大戦の頃は父親とニューヨークで暮らしていました。
そして、ロサンゼルスに移り住んだ母親に会うためによく汽車を利用していました。

Steve Reichはユダヤ人ということもあり、自分が幼少期の頃にヨーロッパで行われていたホロコーストに感心を持ち始め、強制収容所行きの汽車と自分のよく乗っていた汽車を結びつけたのがコンセプトになっています。

第二次世界大戦の時代を汽車の如く駆け抜けた人達のメッセージを収めた名盤を是非。
Different Trains

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Elvis Costello / My Aim Is True (1977年)




今回紹介する名盤は1990年以降最も成功したジャズシンガーDiana Krallの旦那さんのアルバムです。

ジャンル

ロック
ニューウェイヴ
パブロック

イギリス

Declan Patrick Aloysius MacManus


アーティスト

Elvis Costelloはジャズトランペッターの父親の影響で音楽に興味を持ち、10代の頃にはThe BeatlesやVan Morrison、The Band、Randy Newman、Gram Parsonsなどを好んで聴いて育ちます。

学生生活を終えるとコンピュータ技師の仕事をしながらバンド活動を続け、1976年頃にソロ活動を始めます。
そして、後のパンクムーブメントの火付け役Dr.Feelgoodのマネージャーの目に留まり1977年にNick Loweプロデュースで「My Aim Is True」発表し、パンクムーブメントという追い風もあり、注目され始めます。

そして、パンクムーブメントが去って多くのパンクバンドが風前の灯火の中Elvis Costelloの人気は以前変わりませんでした。

それもそのはず、Elvis Costelloはパンクムーブメントに乗っかって出てきた偽物バンドとはレベルが違ったのです。

日本では次作1978年発表の「This Year's Model」でデビューをしました。
その後もオーケストラとのコラボレーションなど多彩な活動を連発していきます。

その中でも1989年に発表されたPaul McCartneyとの共作「Spike」は話題を呼びました。
この時にElvis CostelloはPaul McCartneyにThe Beatles時代のトレードマークでビートルズベースとまで呼ばれていたヘフナーを弾くようにアドバイスしました。

因みにElvis Costelloという名前はElvis Presleyと父方のおばあちゃんの旧姓を合わせた名前で本名ではありません。。

Elvis Costelloはローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティストで80位にランクインしていて、Elvis Costello & the Attractions名義でロック殿堂入りも果たしてします。

またMr.Childrenの「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」はElvis Costelloを丸パクリしたと公言しています。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第六部に登場するエルメェス・コステロの元ネタです。

アルバム

本作はElvis CostelloのデビューアルバムでNick Loweのプロデュースで現在ではローリングストーン誌が選んだオールタイム・ベスト・アルバム500で168位にランクインしています。

本作の発表された1977年にはSex Pistolsの「Never Mind the Bollocks 邦題 勝手にしやがれ‼」やThe Clashの「The Clash 邦題 白い暴動」が発表されたパンクの黄金期なんです。

そんな時代に眼鏡をかけた普通のサラリーマンみたいな身なりの男がポップなロックを鳴らしていたと思うと不思議です。

しかし、よく考えてみるとElvis Presleyの名前を拝借しBuddy Hollyのような眼鏡をかけられるのは並みのハートではできないでしょう。

草食男子のパンク魂が込められた名盤を是非。

Alison



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Frank Zappa / Hot Rats (1969年)



今回紹介する名盤はJohn Lennonと仲の良かった変人ギタリストのアルバムです。

ジャンル

ロック
ジャズ
前衛音楽

アメリカ

Frank Vincent Zappa


バンド

Frank Zappaほど書くことが盛りだくさんな人はいないんじゃないかと思うので、いくつかかいつまんで書きたいと思います。

Frank Zappaは少年時代からIgor StravinskyやAnton Webern、Edgard Varèseなどの現代音楽やClarence BrownやJohn Watson、Guitar Slimなどのブラックミュージックを聴いて育ちます。

そして、時が経ちFrank ZappaはThe Soul Giantsに加入し瞬く間に中心人物へとのし上がっていき、当時Bob DylanやThe Velvet Underground、Simon & Garfunkelなどを手掛けていたTom Wilsonに見出だされThe Mothers of Inventionとバンド名を変え1966年に「Freak Out !」を発表しました。

「Freak Out !」はロックの歴史上で初めてのコンセプトアルバム、2枚組みアルバムなんです。
またThe Beatlesの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」に多大な影響を与えました。

それ以後アメリカではヒッピームーブメントが起きサイケデリックロックが席巻しFrank Zappaは1968年にSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandのパロディとして「We're Only in It for the Money」発表し、それらを風刺しました。
そして、数枚アルバムを発表した後解散しソロで活動を始めます。

Frank Zappaのライブ中に観客が天井に向けてフレアガンを発射して火災事故が起こりました。
それをホテルから湖の対岸にモコモコ浮かぶ煙を見ていたDeep Purpleはこの事を切っ掛けで代表曲「Smoke on the Water」が生まれました。

Frank Zappaは高い技術を持つ名手達を集めるためにバンド自体を音楽学校としました。
Zappaバンド卒業生にはKing CrimsonのギタリストAdrian Belewに始まり、Steve Vai、Jean-Luc Ponty、Eddie Jobson、Vinnie Colaiuta、George Duke、Terry John Bozzio、Morgan Ågren、Mats Öbergなど一筋縄じゃいかない超一流ばかりです。

1993年に亡くなってからも音源が発表され続け、現在までで約100枚の作品を発表する多作家でローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリストに22位にランクインしています。

アルバム

本作はThe Mothers of Inventionを解散してから2枚目の作品になります。
本国アメリカでは173位だったのですが、イギリスでは高く評価されて全英9位の大ヒットとなりFrank Zappaの代表作の1つであります。

イギリスのメロディーメイカーという音楽専門新聞の人気投票でアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされました。

本作ではボーカルに親交の深かったCaptain Beefheartが参加しています。
Frank Zappaは本当に様々な音楽を含んでいて聴き辛い印象があった私でしたが、本作はひねくれジャズロックでとても楽しく聴けます。

天才、奇才、鬼才という才の塊が実力者達と楽しく奏でた音楽、唯一無二の名盤を是非。

Peaches en Regalia


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Oasis / (What's the Story) Morning Glory? (1995年)



今回紹介する名盤はブリットポップの火付け役となった2大バンドの1つのアルバムです。

ジャンル

ブリットポップ
オルタナティヴロック

イギリス

Liam Gallagher
Noel Gallagher
Gem Archer
Andy Bell
Chris Sharrock
Zak Starkey

バンド

1994年4月5日にNirvanaのKurt Cobainの自殺という突然の出来事にファンはショックを受け、音楽業界は混乱しグランジブームが終わりを迎えました。
そんな中2つのバンドが新たな流れを作り出します。

そのバンドとはDamon Albarn率いる「Blur」とGallagher兄弟率いる「Oasis」の2つのバンドです。
ブリットポップムーブメントは1994年に発表されたBlurの3枚目のアルバム「Parklife」とOasisのデビューによって火が付きました。

Oasisはこれまでに7000万枚以上売り上げ、2005年には過去10年間でイギリスで最も成功したバンドとしてギネスに認定されるほどのバンドなんです。

ロックミュージックというものは音楽ジャンルによって様々なファッションがあり流行を作ります。
例えば、Elvis Presleyはリーゼントに革ジャン、The Beatlesはマッシュルームカット、NirvanaのKurt Cobainは古着、そしてOasisのGallagher兄弟はウインドブレイカーやジャージといった普段着ファッションは当時とても新鮮でした。

Liam GallagherはQ誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーで第11位にランクインしていて、1990年代以降のイギリスのロックシーンで最も認知されているロックシンガーといえます。

Noel Gallagherとの兄弟喧嘩や破天荒な言動と立ち振舞い、あげくの果てに二日酔いでステージに上がったりというロック魂溢れるダメダメ人間ですが、以外と子ども思いのいい父親で自分の子どもを学校まで毎日送り届けたり、学校で生徒たちに音楽を教えたり、一緒にサッカーをやったりしているのです。

2009年のNoel Gallagherの脱退で事実上解散となり、残った他のメンバーで「Beady Eye」を結成しましたが2014年に解散しています。
因みにジョジョの奇妙な冒険 第五部に出てくるセッコのスタンドの元ネタです。

アルバム

本作はOasisが1番売り上げた作品でイギリスだけで440万枚以上売り上げ、他の世界も含めると2300万枚以上にもなります。

これはQueenの「GREATEST HITS」、The Beatlesの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」に次ぐ第3位になります。

また、2010年に行われたブリットアワードでは「過去30年間のベストアルバム」に選ばれたり、ローリングストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500で378位にランクインするなど歴史的名盤といえるアルバムです。

本作でOasisはロックスターの仲間入りしたといえるのではないでしょうか。
ジャケットデザインの道路の写真はGallagher兄弟が敬愛するThe Beatlesのアルバムである「Abbey Road」のオマージュと言われています。

「Roll With It」「Wonderwall」「Don't Look Back in Anger」「Some Might Say」などOasisの代表曲だらけで、もはやベストアルバムと言えるくらい名曲だらけです。

洋楽の名盤を探していると必ず目にすると思います。

ブリットポップ全盛期から今まで消えることなく燦然と輝く歴史的名盤を是非。

Wonderwall


Don't Look Back in Anger


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The J. Geils Band / The J. Geils Band (1970年)



今回紹介する名盤はアメリカのThe Rolling Stonesと称されるバンドのアルバムです。

ジャンル

ロック
ブルース

アメリカ

J. Geils
Magic Dick
Danny Klein
Seth Justman
Peter Wolf
Stephen Jo Bladd


バンド

The J. Geils Bandというと1981年発表「Freeze Frame」からシングルカットされ全米1位に輝いた「Centerfold(邦題 堕ちた天使)」しか知らないという人もいるかと思いますが、The J. Geils Bandの本当の姿はブルースやR&B、ファンクを愛し続けひたすら黒い演奏をライブで本領発揮するB級バンドなんです。

The J. Geils Bandは元々J. GeilsとMagic Dick、Danny Kleinの3人でアコースティックブルースバンドとして活動していて、そのライブを見て共感したのが当時ラジオのDJとして活躍していたPeter Wolfでした。
そして、Peter Wolfが組んでいたThe Hallucinationsでドラムを叩いていたStephen Jo Bladdと共にThe J. Geils Bandに加入したのです。
その少し後にSeth Justmanが加入してThe J. Geils Bandは完成されました。

それからThe J. Geils Bandはライブを精力的に行っていきメキメキと力をつけていきます。
ウッドストックに参加しないか声を掛けられたり、Fleetwood MacやJeff Beck、Black Sabbathの前座を担当したり、The Beach Boys、The Allman Brothers Bandと共演したりと業界人や耳の越えたリスナー達に評価され始めます。

レコードこそ売れませんがローリングストーン誌の71年ベスト ニュー バンドに選ばれたりしていたのです。

なぜ当時の一般リスナーに支持されなかったのかというと、サイケやプログレ、ハードロックが全盛期なのにも関わらず、古臭いブルースをやっていたのが大きいのではないでしょうか。

でも逆にそのブルース愛が一部のコアなファンの心を掴んで話さなかったのでしょう。

しかし、1980年前後から少しずつ音楽に変化が見え始めて、1981年に発表された「Freeze Frame」からシングルカットされた「Centerfold(邦題 堕ちた天使)」はついに全米1位を獲得しました。

しかし、悲しいことに昔からのファンには産業ロックと流れたと言われ不評でした。
そして、1983年にThe J. Geils Bandの顔であったPeter Wolfが脱退し、1985年にThe J. Geils Bandは活動を停止せざるを得ない状況となりました。

私はリアルタイムで聴いていないので初期のThe J. Geils Bandも後期のThe J. Geils Bandもどっちも好きです。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第三部に出てくるJガイルの旦那の元ネタです。


アルバム

本作はそんなThe J. Geils Bandの初期の初期、デビューアルバムになります。

デビューアルバムでこの完成度と驚かされますが全曲それまでずっとライブで演奏しまくっていた曲なので、レコーディングはたったの18時間という早さで完成されました。

11曲中6曲はカバーで5曲がオリジナル曲になっていますが、どの曲もいい意味で野暮ったく渋くて男臭いんです。

だけど、何処と無くポップでノリがいいんです。

最近のロックは やたらとナヨナヨしていたり、逆にただうるさいだけだったりして楽しくないという人は必聴です。

黒人音楽を愛して止まない者達が真っ黒に奏でた名盤を是非。

Homework


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