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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

Goldmund / Sometimes (2015年)



今回紹介する名盤は「Helios」「Mint Julep」「SONO」などの名義で活動するKeith Kenniffのソロプロジェクトからのアルバムです。

ジャンル

ポストクラシカル
アンビエント
エレクトロニカ

アメリカ

Keith Kenniff



アーティスト

Heliosでの活動が最も有名かと思われますが、Goldmundも皆様に知って欲しいと思うのです。
Keith Kenniffはギター、ベース、ドラム、ピアノなど少年時代からさまざまな楽器を演奏し、青年期に入りバンド活動を始めます。

その中でロックやジャズ、クラシックなど幅広い音楽に触れ、自分の求めていた音楽を知ります。

端的に言うと「Helios」はアンビエント+エレクトロニカ「Goldmund」はポストクラシカル「SONO」はポストロック「Mint Julep」はシューゲイザーといった感じで名義によって異なる音色を奏でています。

また、本人名義でアップルやフェイスブック、グーグルのCM音楽や映画音楽など作曲し、日本でも様々なテレビ番組でKeith Kenniffの音楽はBGMとして使われています。

Keith Kenniff名義ではHeliosとGoldmund
が合わさったような音世界です。

アルバム

本作は前作「All Will Prosper」から約4年経って発表された私的に待望の作品になります。

待ちに待ったこともあり本作はGoldmundの最高傑作と言っても過言ではないほどのクオリティで個人的に1番好きな作品です。

アナログ感が少し薄れた代わりに広がりのある電子音をプラスされて、どちらかと言うと少しHelios的な雰囲気があります。

因みに「A Word I Give」には坂本龍一が参加しています。
初めて聴いたはずなのにどこか懐かしく感じるメロディーが染み渡ります。

モノクロなサウンドによって過去の思い出を回想する名盤を是非。

Goldmund / Malady of Elegance (2008年)
Helios / Eingya (2006年)

Sometimes


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Kyte / Science for the Living (2009年)



今回紹介する名盤はポストSigur Rósと呼び声高いバンドからのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
シューゲイザー
エレクトロニカ
アンビエント

イギリス

Nick Moon
Tom Lowe
Scott Hislop



バンド

Kyteを説明する際によくRadioheadやSigur Rósを引き合いに出されます。

Sigur Rósの持つ北欧の空気感の中にRadioheadの「The Bends」のようなエモーショナルが共存した音楽、いわば冷たい情熱という矛盾とも取れる音世界で、NMEはKyteの曲は叙事詩的で容赦なく美しいと絶賛したほどです。

Sigur Rósが深海ならKyteは滝です。

Kyteのアルバムの再生ボタンを押すと真っ白の世界に飛ばされます。
もっと言うと無色透明の三ツ矢サイダーの中にいる感じです。
シュワシュワの炭酸水のような気持ちいいノイズサウンドに私は感じました。

2007年に発表したアルバム「Kyte」には映画「余命1ヶ月の花嫁」で使われて日本でも話題になりました。

ちなみにKyteの中心人物Nick Moonはバンド活動と並行して「Green Trees」という名義でソロ活動をしていてコツコツと作曲し、2011年にアルバムを発表しています。

アルバム

本作はデビュー作から約1年で発表された2枚目のアルバムで、周りからは大いに期待されていました。

期待されて2枚目でズッコケるバンドが多い中、本作はその期待に応えるクオリティです。

1曲目の先行シングル「Eyes Lose Their Fire」が鳴り出したら、Kyte節のシュワシュワ炭酸ジュースのような音の滝に打たれます。
Kyteは現在4枚のアルバムを発表していますが、お気に入りを1枚上げるなら本作を選ぶ人が多いと思います。

Sigur Rósよりポップなのでポストロックやシューゲイザー入門にピッタリな作品だと思います。

スッキリ爽やか音の炭酸を味わえる名盤を是非。

Eyes Lose Their Fire



関連記事
Kyte / DEAD WAVES (2010年)

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Mice Parade / All Roads Lead To Salzburg(2002年)



今回紹介する名盤はFatCat RecordsというAnimal CollectiveやmúmSigur Rósといったバンドが在籍していた優良レーベルで活躍しているバンドのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
インディーロック
エレクトロニカ
ダブ

アメリカ

Adam Pierce



バンド

Mice Paradeは元々Dylan Cristyを中心として活動していたバンドThe Dylan Groupでドラムを叩いていたAdam Pierceのソロプロジェクトでこれまでに多くのアーティストと共演をしていました。

また、Adam Pierceはいろいろなバンドのサポートでドラムを叩いていて、日本で言うとクラムボンでもドラムで参加したこともあります。

Adam Pierceのドラムは独特な変拍子を駆使し、余計な音を鳴らさない的確なドラミングで、電子音も無駄な音を重ねずにしっかりと引き算をしています。

Mice Paradeの音世界は北欧を感じるエレクトロニカ感やワールドミュージックを思わせるグルーヴ、アメリカのシカゴ的なインディー感と本当に多国籍なサウンドです。
これまでに9作品発表していますが、作品ごとに演奏される楽器やアーティストが入れ替わるので、作品によって音世界が変わるので飽きずに聴けます。

ただ全てに言えることは、暖かみのある優しいサウンドということでしょう。
また自身で主宰しているBubble Coreやファットキャット・レコーズから作品を発表しているので、本当に自分のやりたいように音楽を自由な発想で作れることも強みなのでしょう。

因みにMice ParadeとはAdam Pierceのアナグラムです。

アルバム

本作は単純なスタジオアルバムというわけではなく、ライブ音源とセッションテイク、新曲を散りばめられた当時のMice Paradeメンバー全員で最高のパフォーマンスを収めたライブアルバムなんです。

本作のライブ音源を初めて聴いた時私は「……?」となり、あまりの完成度の高さから本当にライブ音源か?と疑いました。
というのもJoan Of Arcの名盤「Live In Chicago 1999」というタイトルにライブと入っているスタジオアルバムに一度騙されたからです。

なので私は「これもライブって名前が入っているスタジオアルバムなんだろうな」と調べてみると本当にライブ音源で驚愕したのを覚えています。

ちなみに本作を和訳すると「全ての道はザルツブルクに繋がる」となります。
ザルツブルクとは、モーツァルトが育ったことから音楽の街と言われる場所なんです。

6人組の音楽家達が演奏するパレードのような名盤を是非。

All Roads Lead To Salzburg (BBC Session)



関連記事
Mice Parade / Bem-Vinda Vontade(2005年)

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Sting / Ten Summoner's Tales (1993年)



今回紹介する名盤は2003年にロックの殿堂入りを果たした元The Policeのベーシスト兼ヴォーカルとして活躍したアーティストのアルバムです。

ジャンル

ジャズロック
ロック
ニューウェーブ

Gordon Matthew Thomas Sumner



アーティスト

Stingとは本名ではなく愛称で本名はGordon Matthew Thomas Sumnerという名前なのですが、なぜStingと呼ばれるようになったかというと黄色と黒色のボーダーの服を好んで着て、それが蜂みたいということで「チクリと刺す」という意味でStingと呼ばれるようになったそうです。

StingはThe BeatlesやThe Kinksを聴いて音楽に興味を持ち始め、Miles DavisやJohn Coltraneなどの影響を受けているのでジャズの香り漂うロックサウンドが特徴です。

Stingの若かりし頃の生活は昼間は小学校の教師をして夜は地元のジャズバンドに参加して演奏するというものでした。
そこでLast Exitを結成してドラムのStewart Copelandと出会い、1977年にThe Policeを結成し、数々の名盤を世に出し続けて1986年に活動休止となり、それぞれソロ活動を始めていきます。

2002年に開催された冬季オリンピックのオープニングで世界的チェリストであるYo-Yo Maと「Fragile」を共演し、9.11の同時多発テロの直後だったのもあり、大勢の人々に感動を与えました。

Stingがグラミー賞を取るので、嫉妬したRod Stewart「彼らは、スティング以外の英国人には賞を与えないつもりなんだ。 インディアンに親切なミスター・シリアス以外にはね」 と自分がグラミー賞を貰った事が無いのでこんなことを言いました。

この発言に対しStingは「彼はグラミー賞を受賞するに値する。ほんとにそう思うね。 彼には僕のを1つ送ってやろうかと思ってる」と皮肉の効いたユーモア溢れる返しました。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第三部に出てくる花京院典明の好きなミュージシャンはStingです。

アルバム

本作は4枚目のソロアルバムで統一感の無さから巷ではよく「寄せ集め盤」と言われていますが、私はそうは思いません。

寄せ集めというとどうも聞こえが悪く感じますが、本作のクオリティからして「寄せ集め盤」ではなく「良いとこ取り盤」のような気がします。
なぜこのような不当な評価がされてしまうかというと歴史的名盤クラスの前作「The Soul Cages」や前々作「...Nothing Like the Sun」と比べてしまうと見劣りしてしまうかもしれません。

そして、Stingの音楽はどちらかというとシックでアダルトな色気がある曲が多いですが、本作は全体的に陽気な雰囲気があるのでStingらしさがないと感じる人も多いのかもしれません。

「Shape Of My Heart」はジャン・レノやナタリー・ポートマンなどが出演した映画「レオン」のエンディングに起用されたり、Stingのライブでも何度も演奏する人気曲です。

黄金に輝くStingの良いとこ取りな名盤を是非。

Shape Of My Heart


関連記事
Sting / Nothing Like the Sun (1987年)

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Jonny Greenwood / There Will Be Blood (2007年)



今回紹介する名盤は常に前進し続けるロックバンドRadioheadのギタリストのソロアルバムです。

ジャンル

映画音楽
クラシック
アンビエント

イギリス

Jonathan Richard Guy Greenwood



アーティスト

Jonny Greenwood(以下Jonny)は幼少期からピアノとバイオリンなどを習い始め、クラシック音楽を中心に勉強していました。
すると早くも音楽の才能が開花し、周りからは音楽家として将来を期待されて神童とまで言われるほどでした。

学校の吹奏楽ではリーダー格の生徒として活躍し、スクール在籍時には活躍ぶりを評価されて表彰されました。
しかし、その反面Jonnyの性格は内気の恥ずかしがり屋さんだったので、本当は当時、兄のColin GreenwoodとThom YorkeとEd O'Brienがやっていたバンドに参加したかったのですが言えずにいました。

そこで、策士のJonnyはバンド練習を見に行くていでしれっと練習に参加し、バンド演奏の横でキーボードを弾き続けます。
そして、ある時フッと練習に行かなくなった時にメンバーが「あれ?なんかサウンドが物足りないな、やっぱりJonnyが必要だ!」と思わせるという壮大な策を仕掛けたのです。

策は実を結びバンドがRadioheadの前身バンドOn a Fridayを結成した時、晴れてオリジナルメンバーのギタリスト兼キーボーディストとなり、現在のRadioheadでは欠かせない存在となりました。

Jonnyはベジタリアンで少食で内気な性格なのに対し、兄のColinは肉も食うビールジャンキーで明るく陽気な性格で全く正反対な2人ですが、どこかの兄弟と違いとても仲が良いんです。

JonnyはLee PerryやPink Floyd、Can、Miles Davis、Elvis Costelloなど幅広いジャンルの音楽を好み、他には60~80年代の日本のアニメ好きで、ギターにはアタックNo.1のステッカーを貼ったり、サイボーグ009のTシャツも持っているほどです。

アルバム

本作はアカデミー賞やベルリン国際映画祭、ゴールデングローブ賞など無知の私でさえ聞いたことのある賞をいくつも受賞した映画「There Will Be Blood」のサントラです。

私の中で「名作と言われる映画やゲームにはいい音楽あり」の法則があって本作も例に漏れず、作品の雰囲気ムンムンで素晴らしいです。

本作はほぼバイオリンやチェロなどの弦楽合奏で音を構成されているので、本作の前知識が全くない状態で聴いたら、これを作曲した人がロックバンドのギタリストとなんて夢にも思わないでしょう。

本作にはJonnyが幼少期に築き上げたクラシックの知識や技術がふんだんに詰め込まれた作品でRadioheadのような音楽を期待して聴いたら肩透かしを食らうでしょう。

映画の内容通りの狂気さがメロディーを持たない不協和音のようなサウンドで恐怖感を煽り作品全体に漂います。

神童と言われたクラシックセンスがキラリと光る狂気的名盤を是非。

Prospectors Arrive


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