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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Tape / Casino (2014年)


今回紹介する名盤はスウェーデンで活躍する独自の音世界を奏でるバンドのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
ポストクラシカル
アンビエント
エレクトロニカ

スウェーデン

Johan Berthling
Andreas Berthling
Tomas Hallonsten



バンド

Tapeはジャズ奏者のJohan BerthlingとTomas Hallonsten、そして電子音響シーンで活躍していた弟のAndreas Berthlingの3人で活動しているバンドです。
また、Johan BerthlingはAnna JärvinenやMusette、Sagor & Swing、Tenniscoatsなどが在籍するレーベルHäpnaのオーナーでもあります。

Tapeの音世界はポストロック?ポストクラシカル?アンビエント?エレクトロニカ?何なんだ?となるくらいユニークでギターやピアノ、オルガン、シンセ、ヴィブラフォンなどのアコースティックなメロディーの後ろでフィードバックやドローン的な電子音が鳴り唯一無二の音世界を作り出します。

この絶妙なさじ加減がTapeの武器だと思います。
凄くオーガニックなサウンドは深い森の中にいるかのような感覚になったり、はたまた広がりある電子音で宇宙空間に放り出されたかのような感じもします。

アルバム
本作は前作「Revelationes」から約3年ぶりの作品でになります。
ドラムレスになったことでより妖しいアンビエントな感じが増しました。

私はよく冬キャンプをするのですが、焚き火の揺れる炎を眺めながら本作を聴くことがよくあって、私的にこの暗く妖しいサウンドが焚き火にピッタリなんです。

室内楽的なのにも関わらず空間を感じさせる音作りは職人だからこそ成せる音の間なのでしょう。

音の魔術師達が鳴らした魔法が揺らめく名盤を是非。

Repose


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Jónsi / Go (2010年)



今回紹介する名盤はSigur Rósの中心人物のソロアルバムです。

ジャンル

ポストロック
エレクトロニカ

アイスランド

Jón Þór Birgisson



アーティスト

Jónsiは言わずと知れたSigur Rósの中心人物で1994年に結成して、現在ではアイスランドを代表するバンドへと上り詰めました。

Sigur Rósというバンドはワンマンバンドではなく、メンバー全員で作品を制作していくバンドなので、Jónsiは15年近く発表出来ずに温めていたアイデアを2010年に「Go」として発表しました。

Sigur Rósは2008年の「Með Suð Í Eyrum Við Spilum Endalaust 邦題 残響」以降メンバーの育児などで忙しいということで一時活動休止になっていました。

そこでソロ活動を開始してパートナーであるAlex Somersと共に制作した2009年発表「Riceboy Sleeps」や映画「We Bought a Zoo 邦題 幸せのキセキ」の音楽を担当したり「How to Train Your Dragon」などに曲を提供したりしました。

アルバム

KyteのNick Moonがソロで発表した「Green Trees」もそうですが、ソロでの作品は底抜けにハッピーな雰囲気が満載で本作もまるで祝福されているかと思うくらいの音世界です。

Sigur Rósの作品でいうと「Með Suð Í Eyrum Við Spilum Endalaust 邦題 残響」が近いかなと思います。

Sigur Rósの作品よりJónsiの歌声の割合が多くポップですし、ホープランド語ではなく英語で歌われているのでSigur Rós入門にいいかもしれません。

Jónsiと共に遥か高みに行ける名盤を是非。

関連記事
Sigur Rós / Agaetis Byrjun 邦題 良き船出 (1999年)
Sigur Rós / Takk... 邦題 ありがとう (2005年)

Go


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Victor Wooten / A Show of Hands (1996年)



今回紹介する名盤は手が8本あると称されるベーシストのアルバムです。

ジャンル

プログレッシブジャズ
プログレッシブブルーグラス
プログレッシブロック
ファンク

アメリカ

Victor Lemonte Wooten



アーティスト

音楽一家で生まれたVictor Wootenはベースを3歳から兄に教わり、5歳の頃には家族バンドのThe Wooten Brothers Bandでプロデビューします。

Victor Wootenは4連スラップとハーモニクス、タッピングを駆使し、一人でメロディー、ベースライン、ビートをやってのけてしまうのです。

Victor Wootenが登場したことでベーステクニックの基準がインフレ化してベーシスト界に革命が起きたとまで言われるほどです。

Victor Wootenは様々なバンドやアーティストから引っ張りだこで超絶技巧集団Béla Fleck and the Flecktonesに始まりSteve Bailey、Vital Tech Tones、SMV、Greg Howe、Chick Corea Elektric Band、Michael Angelo Batio、Dave Matthews Bandなど名だたる音楽家達と演奏をしています。

なぜ様々な所から声がかかるかと言うと、勿論技術的に素晴らしいからということも当然ありますが、私はVictor Wootenの人柄が人を惹き寄せているのではないかと思います。

ライブでの挨拶で「どうもマーカスミラーです。」と話して笑いを誘ったり、
とてもお茶目で楽しい人間性が1つの大きな要因なのではないかと思います。

アルバム

本作はそんなVictor Wootenを余すことなく詰め込んだソロ初のアルバムになります。
次作からはベース以外の楽器がプラスされるので、純粋にVictor Wootenのベースだけを楽しむことができるのは本作が1番だと思います。

1曲目の「U Can't Hold No Groove...」から異次元ベースが炸裂し、そうかと思うとシットリと奏でる「The Vision」や「Overjoyed」などがあったりするので、ファンキーWootenとメロウWootenの両方楽しむことのできる作品です。

鍛錬の末ものにした魔法の手が織り成すショータイムが始まる名盤を是非。

U Can't Hold No Groove...


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EF / Give Me Beauty...Or Give Me Death! (2006年)



今回紹介する名盤は世界が認める日本のポストロックバンドeuphoriaと親交があるバンドのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
シューゲイザー

スウェーデン

Tomas Torsson
Claes Strängberg
Jonatan Hammar
Mikael Hillergård
Niklas Åström



バンド

EFの特徴は何と言ってもメンバーそれぞれが扱う楽器の豊富さです。
ギターやベース、ドラムといった標準楽器の他にアコーディオン、メロディカ、オルガン、トランペット、チェロ、ラップトップといった様々な楽器を巧みに操り、言うならばロック+オーケストラのような表現力豊かな音世界を作り出します。

Sigur Rósの美しくも切ないメロディーにMogwaiのエモーショナルなサウンドを掛け合わせたような感じなので、Sigur RósやMogwai 、 Explosions In The Skyなどの轟音系ポストロックバンドが好きなら必ず好きになるはずです。

そしてEFのギタリストはImmanu Elの中心人物でもあるのでImmanu Elも要チェックです。

EFは2006年に「Give Me Beauty... Or Give Me Death !」でデビューして、 2008年に「I Am Responsible」2010年に「Mourning Golden Morning」2012年に「Delusions of grandeur」2013年に「Ceremonies」とこれまでに5枚のアルバムを発表しています。

アルバム

本作「Give Me Beauty... Or Give Me Death !」のテーマは「生と死」らしいです。
タイトルを直訳すると「私に美しさを与えて…それか死を!」になります。

「生きる」を「美しさ」という表し方が私には粋な表現に感じます。

「死」を表現しているかのような悲壮感漂うエモーショナルサウンドがあるから綺麗なメロディーがより一層美しく感じさせます。

死があるからこそ、生きることの美しさを映し出した名盤を是非。

Ett


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The American Dollar / Atlas (2010年)



今回紹介する名盤はポストロックとエレクトロニカとアンビエントを自在に操る2人組のアルバムです。

ジャンル

ポストロック
エレクトロニカ
アンビエント

アメリカ

John Emanuele
Richard Cupolo



アーティスト

The American Dollarはドラムとキーボードを演奏するJohn Emanueleとギターとキーボードを演奏するRichard Cupoloの2人組バンドです。

The American Dollarの音世界はポストロックのような盛り上がりとエレクトロニカのような美しいメロディー、アンビエントのような音の空気感が共存したハイブリッドなバンドです。

HammockSigur RósAlbum LeafKyteEpic 45Explosions in the Skyとかが好きなら気に入ること間違いなしです。

The American Dollarは2006年から活動を開始して、これまでにスタジオアルバムを6枚、コンピレーションアルバムを8枚、ライブアルバムを1枚というようにかなりハイペースで作品を発表しています。

私の中でポストロック系のバンドあるあるとしてジャケットデザインが素晴らしい感じがして、The American Dollarも例に漏れず飾りたくなるアルバムばかりです。

アルバム

本作はThe American Dollarの4枚目のアルバムでバンド自身がノリに乗っていた時期の作品です。
現に本作を発表した2010年はこの他に「Free Winter 2010」「Ambient Two」「Live In Brooklyn」など3作品を発表しています。

この勢いがサウンドにも現れていて開放感溢れるダイナミックなサウンドが随所に散りばめられています。
ポストロック好きは勿論ですが、ゲームサントラ好きにもおすすめしたい作品です。

まるでロックかと錯覚するくらいボルテージが上がる名盤を是非。

A Few Words


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