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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

Musette / datum (2009年)



今回紹介する名盤は北欧家具で有名なIKEAのCMの音楽を担当していたアーティストのアルバムです。

ジャンル

フォークアンビエント
フォーク
アンビエント
アコースティック

スウェーデン

Joel Danell



アーティスト

MusetteはJoel Danellのソロプロジェクトでアコーディオン、ピアノ、バイオリン、アコースティックギター、パーカッションなどの楽器に鳥のさえずりや口笛といった音を組合せドリーミーでノスタルジックな音世界を組み立てる音楽家なんです。

Joel Danellは家族の皆音楽が好きで幼い頃からたくさんの音楽にふれあい、その影響で友人と音楽活動を始めて2009年には「datum」を発表しました。
小気味良い「datum」は作曲からアレンジを全部一人でこなしました。

その後は2012年に50年代~60年代のカセットテープに命を吹き込んだ「Drape me in velvet」2015年にはより多種多様な楽器と音楽性をブレンドさせた「A Cosmic Serenade」をそれぞれ発表し、ゆったりとしたペースで作品を発表しています。

Musetteとは元々1800年代後期から1940年代にかけてフランスで親しまれていた民族音楽のことを言います。
Musetteの音楽はアナログシンセと生楽器を絶妙なバランスで組合せて織り成す音楽は春のやわらかい風のような幸福感と秋の枯れ葉を運ぶ風のような切なさの相反する感情が生まれます。

日本とスウェーデンの時間の流れが違うのかMusetteを聴くとのどかなひと時が流れます。

IKEAの音楽を担当していただけあって、日曜の朝にいつもより少しゆっくり起きて、コーヒーを淹れながらトーストとハムエッグを食べながら部屋の中でMusetteを流すとIKEAのCMのようなオシャレな雰囲気を味わえます。

南米ブラジルからほど遠いスウェーデン人の音楽ですがボサノヴァのような暖かさや緩さがあり、気持ちが落ち着き、いい意味であくびをしながら聴ける音楽です。

アルバム
本作はMusetteのデビュー作でJoel Danellが日記の代わりに日々の出来事を音楽で表現し、カセットテープに収めたデモ作品「carefully collected casette tapes」を元に全てのパートを再録音し直したのです。

なので、アルバムタイトル「datum」とはスウェーデン語で「日付」という意味でアルバムに収録されている曲名には録音された日付がつけられているので、私はスウェーデンのこの時期はこういう音楽の雰囲気なのかと想像しながら聴いています。

ピアノのミュートに毛布を使ったりといったアナログな録音とアコーディオンや口笛といったユルいサウンドで2009年に発表された作品なのにも関わらず、ものすごい懐かしさを感じます。

スウェーデンの音楽家がその日の気持ちを音に綴ったセンチメンタルな名盤を是非。

24 maj


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John Williams / Harry Potter and the Philosopher's Stone 邦題 ハリー・ポッターと賢者の石 (2001年)



今回紹介する名盤は世界規模で社会現象を巻き起こした作品の音楽です。

ジャンル

サントラ
映画音楽

イギリス・アメリカ

John Williams
J.K.Rowling
Chris Columbus



アーティスト

今やその名前を知らない人の方が少ないんではないかというくらい有名な小説家J.K.Rowlingですが、当時は全く無名の新人でした。

無名の新人どころか当時のJ.K.Rowlingは生活保護を受け、友人に借金までしていて生活も苦しく、自殺を考えていたほど貧しかったといいます。

そんな中、不朽の名作「ハリー・ポッターと賢者の石」を完成させ出版社に持ち込みます。
しかし、反応は悪くどの出版社も児童向けにしては長過ぎるという理由で12社から断られました。

ところがある編集者は自分の娘に読ませたところ目をキラキラさせながら喜んだので契約を結びました。
他の編集者よりも見る目のある女の子がいたので「ハリー・ポッター」は世に出てきました。

新人ということもあり出版数は極僅かでしたが、児童書として初となるイギリスのベストセラーリストの1位を獲得し、瞬く間に世界的ベストセラーになりました。

現在では子供だけにとどまらず老若男女全ての人に愛読され、73の言語に翻訳されてシリーズ世界累計発行部数は4億5000万部以上となり史上最も売れたシリーズ作品として世界的な社会現象を起こしました。

そして、映画化は勿論のこと舞台やゲーム、USJではハリーポッターエリアが作られるほどです。
数年前までは生活保護を受けていた人がエリザベス女王よりも資産を手にしてしまうというから驚きです。

映画音楽を担当したのが「ジョーズ」「E.T.」「スターウォーズシリーズ」など名だたる映画作品の音楽を担当したJohn Williamsです。

アルバム
本作はそんなハリーポッターシリーズの第一作目にあたる「賢者の石」のサントラになります。

名作映画には必ず素晴らしい音楽が伴っていて、ハリー・ポッターも例外ではありません。
John Williamsの担当した映画にハズレの音楽なんて無いと言っても過言ではありません。

「ジョーズ」と「スターウォーズ」の音楽を口ずさんで下さい。と言ったらだいたいの人が口ずさめるはずです。

口ずさめなくても音楽を聴いたら、すぐにわかるはずです。
それくらい印象の強い音楽なのに、映像の邪魔をしない完璧な映画音楽と言えます。

魔法世界を感じさせるファンタジー感、空想世界を思わす壮大さはJohn Williamsが魔法使いかと錯覚してしまうほどです。

まるで壮麗な音の魔法にかけられる名盤を是非。

Harry's Wondrous World


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増田順一 / ポケットモンスター 初代 (1996年)



今回紹介する名盤は世界的大ヒットで社会現象を巻き起こしたゲームのサントラです。

ジャンル

ゲームサントラ

日本

宮本茂
川口孝司
石原恒和
田尻智
増田順一



ゲーム

最早日本に住んでいてこの名前を聞いた事の無い人なんていないと言っても過言ではないほどのビックネームになり、最近では世界で社会現象が起きているポケモンGOは記憶に新しいでしょう。

今回はそのポケモンシリーズの全ての始まりポケモン赤・緑・青のサントラです。

ポケモンシリーズのコンセプトは「少年のひと夏の冒険」らしく、始めに「てれびでえいがをやっている おとこのこが4にん せんろのうえをあるいてる ぼくももういかなきゃ!」というスタンド バイ ミーを思わせる台詞があります。

スタンド バイ ミーの映画に感化され主人公は旅の決意をします。

本作の町の名前は全て色の名前からきていて、始まりの町「マサラタウン」とは初代の赤緑青=RGBを合わせた白色つまり、まっさらな町から始まります。
他の町は以下のようになっています。

トキワ(常磐)は緑 永遠の色
ニビ( 鈍 )は灰色 石の色
ハナダ( 縹 )は水色 神秘の色
クチバ(朽葉)は橙 夕焼けの色
シオン(紫苑)は紫 尊い色
タマムシ(玉虫)は虹色 夢の色
ヤマブキ(山吹)は金色 輝きの色
セキチク(石竹)は桃色 華やかな色
グレン(紅蓮)の赤は 情熱の色
セキエイ(石英)は透明 結晶の色

というように無色で始まり無色で終わるという徹底ぶりには感無量です。

初代のポケモンはバグの宝庫といえるほど多くの裏技があり、ネットが普及する前にも関わらず皆が裏技を知っていました。

私はバグが楽しくて色々遊んでたら攻撃力が900くらいのサイドンが電光石火を覚えて無双していたのを思い出します。


アルバム
本作はそんな初代ポケモンのサントラで私達ポケモン世代からしたら音楽を聴いただけで始めにヒトカゲを選んでタケシとカスミに苦戦を強いられたり、きりさくが必ず急所の当たったり、シオンタウンが異様に怖かったり、フーディンに進化させられなかったり、電池が少なくなると画面が薄くなったりと色々な思い出が蘇ることでしょう。

私はマサラタウンの音楽を聴くと当時のワクワクが鮮明に蘇り恐ろしいほど懐かしい気持ちになります。

町の音楽、戦闘の音楽は勿論素晴らしいのですが、技の効果音も好きで、特に私は「いわなだれ」の機械的な音が今でも忘れられません。

当時漢字は全然覚えられなかったのに、ポケモンの名前は151匹全部言えたものです。
大人になると初めからポケモンを始める時間がないけれど本作の再生ボタンを押すだけで気軽にマサラタウンから冒険に出発できます。

第2の田舎マサラタウンにさよならバイバイできる名盤を是非。

関連記事
MOTHER / MOTHER1+2 Soundtrack (2003年)

マサラタウン


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Cojok / OLIVEA (2012年)



今回紹介する名盤は自身の音世界をアコースティックとエレクトロニカを掛け合わせた「アコトロニカ」と称すバンドのアルバムです。

ジャンル

アコトロニカ
エレクトロニカ
シューゲイザー
ポストロック

日本

Kco
阿瀬さとし


バンド

Cojokはエレクトロニカやシューゲイザー、プログレッシブロック、フォーク、クラシック、アンビエントなどの音楽を組み合わせ昇華させた壮大な音世界を奏でるバンドです。

Cojokの鳴らすサウンドはハードコアのような退廃的な激しさとアンビエントのような静かな美しさという相反する音世界を綺麗に混ぜ合わせた音楽なんです。
どんな音楽か想像しづらいと思いますので、2人が影響を受けた音楽を先に書きたいと思います。
まず、MONOやworld's end girlfriendというどちらもハイセンスで芸術性が高く、唯一無二の音楽を奏でるバンドです。

そして、KcoはJoan BaezやJoni Mitchellに影響を受け、この2人が4つ打ちで歌っていたらどうなっていただろうという想像からアコトロニカというアイデアが生まれたそうです。

阿瀬さとしはPINK FLOYDKing Crimsonといったプログレに影響を受けているので、Cojokが前衛的な音世界なのはここから来ているのでしょう。
そして、私が個人的に音世界が近いかなと思うバンドはMatryoshkaです。

ここまで書いてもCojokの音楽の10%も伝えられてない気がするので、是非一度どの曲でもいいので聴いていただきたいです。
どうしてこんなことを言うかというと、それくらい独自の音楽を奏でるバンドなのです。

そして、聴く人によって聴いた時に感じることや、頭の中に広がる風景は全然違うと思います。

因みに2014年に発表した「UNTRSHIA」ではKing Crimsonの代表曲の1つである「クリムゾン・キングの宮殿」をカバーしたことで話題になりました。

アルバム

本作はそんなCojokの2枚目のアルバムになります。

アルバムタイトルである「OLIVEA」とは「LIVE=生きもの達」と「LOVE=愛」が繰り返すことで「ALIVE=生きている」というという意味が込められていて、それぞれの言葉組み合わせて作られた造語になります。

Cojokが2010年に発表した前作「CRYSTAFIR」ではデビュー作ということもあり「誕生」をコンセプトに制作していました。

本作は誕生した後の「成長」をコンセプトにした作品になります。

デビューから数多くのライブをこなし、様々な体験をし、いろんな人達と出会い成長したCojokが作り上げた音楽は最高のクオリティに仕上がっています。

エレクトロニカファン、シューゲイザーファン、プログレファン、フォークファン、アンビエントファン誰が聴いても満足出来るマルチな名盤を是非。

本作からの曲が無いのでKing Crimsonのカバー曲


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Colleen / Les Ondes Silencieuses 邦題 静かな波 (2007年)



今回紹介する名盤はオシャレな国おフランスの美人マルチプレイヤーのアルバムです。

ジャンル

アンビエント
エレクトロニカ
ポストクラシカル

フランス

Cécile Schott


アーティスト

Cécile Schottというフランス人女性のソロプロジェクトColleenはクラシックギターを手にして音楽への道を進み始め、好奇心旺盛なColleenは16歳の頃にエレキギターにも手を出します。
そして、友人から作曲ソフトをもらい本格的に作曲を始めました。

好奇心旺盛なColleenは様々な楽器を独学で学び、どんどん演奏出来る楽器を増やしていき、独学では難しいとなったらレッスンを受けるのです。
そうこうしてるうちにColleenはマルチプレイヤーになるのですが、ただのマルチプレイヤーではないのです。

ほとんどのマルチプレイヤーはギターとベースが弾けて、「それとシタールやバンジョーなど他の弦楽器を嗜む程度に出来ます」みたいな人がほとんどですが、(それも勿論凄いことですが)Colleenは違います。

Colleenが演奏出来る楽器はクラシックギターに始まるギター全般とウクレレ、チェロ、リコーダー、クラリネット、グロッケン(鉄琴)、パーカッション、ピアノ、バイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、オルゴール、ウィンドチャイム、スピネット、クリスタルグラスなど弦楽器から管楽器、そして打楽器までを幅広く演奏するのです。

しかも、初めて聞くような名前の楽器や楽器では無いものも数多くあるので興味のある方は調べてみて下さい。

因みに私が1番面白いと思った楽器はウィンドチャイムです。

演奏楽器にオルゴール?と思われた方もいるかもしれませんが、Colleenは2006年にオルゴールのみで作曲したEP「Colleen Et Les Boîtes À Musique」を発表しているのです。

2006年と2008年に来日していて、その際に兼六園へ観光し、非常に気に入ったそうです。

アルバム

Colleenは2007~2010年の間に新しい音楽へのアイデアを得るために作曲活動を休止して都会からスペインの自然に囲まれた街に移住していました。
本作はその長期休暇に入る前の作品になります。

本作を初めて聴いた時は「風ノ旅ビト」みたいな音楽に感じ、すぐに私のお気に入りになりました。
なので、風ノ旅ビトで流れる音楽が好きなら必ず琴線に触れることでしょう。

普段聴くことの少ない楽器の音を聴けるので、とても新鮮に感じると思います。
また、本作の後半3曲はライブ音源が収録されているのも聴き所でしょう。

フランスが生んだ才女が様々な楽器で奏でる音の波が静かに流れる名盤を是非。

Les Ondes Silencieuses


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