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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Brian Eno / Ambient 1: Music for Airports (1978年)




今回紹介する名盤はアンビエントという音楽ジャンルを確立させたアルバムです。
ジャンル

アンビエント
ミニマルミュージック
ニューエイジ
現代音楽

イギリス



アーティスト

日本人にとってBrian Enoほど知名度と楽曲が聴かれている差の大きいアーティストもいないでしょう。
というのも、マイクロソフトの「Windows 95」の起動音は彼が作曲しました。

この時のマイクロソフトから出された条件は「人を鼓舞し、世界中の人に愛され、明るく斬新で、感情を揺さぶられ、情熱をかきたてられるような曲を御願い致します。ただし、長さは3秒コンマ25ね。」でした。
もういくらなんでも無理難題です。

これにはBrian Enoもだいぶ頭を悩まして、最終的に84個のとても短いフレーズが作曲され、その中の一つが使われています。

因みにBrian Enoと親交深い、盟友King CrimsonのRobert Frippは「Windows Vista」の起動音を担当しています。

またDavid BowieやTalking HeadsU2などをプロデュースして高評価を受けました。
今でこそアンビエントの先駆者や敏腕プロデューサーというイメージですが、デビュー当時は奇抜なファッションでグラムロックをしていました。

このアルバムの聴き方は「聴こうとせずに聴き流す」です。
そもそもアンビエントというジャンルは鑑賞用ではなくインテリアになりうる音楽だそうです。

なんで「聴かない音楽」という矛盾とも取れる音楽が生まれたかと言いますと、Brian Enoが交通事故に遭い入院生活の中でレコードの音量のコントロールや停止させたり出来なかったという体験から「聴くことも出来るし、聴かないこともまた容易い音楽」という新しい音楽の関わり方が生まれたのです。

アルバム

このアルバムを直訳すると「空港のための音楽」です。
これはアルバムのイメージとかではなく、Brian Enoが空港のBGMとして作曲したものです。
実際にニューヨークにあるラガーディア空港で使用されているそうです。

私は音楽を好んでずっと聴いていると極稀に何も聴きたくない時があります。
そんな時本作を流しながら気持ちをリセットします。
静かに過ごしたい時、外の喧騒が気になる時このアルバムをかけてみて下さい。

きっとさっきより静かに感じるはずです。

音を何も受け付けない時、このせせらぎのような名盤を是非。

#1 1/1




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