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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

Arcade Fire / Funeral (2004年)



今回紹介する名盤はDavid Bowieに是非とも協力させてくれと言わせたバンドのアルバムです。

ジャンル

インディーロック
アートロック
オルタナティブロック

カナダ

Win Butler
Régine Chassagne
William Butler
Richard Reed Parry
Tim Kingsbury
Sarah Neufeld
Jeremy Gara



バンド
Arcade FireはWin ButlerとRégine Chassagneの夫婦を中心に活動するバンドで2004年に「Funeral」でデビューし、本作は数々の音楽メディアから90点近い点数を叩き出しいきなり高い評価を得ました。
翌年の2005年にはグラミー賞のベスト オルタナティブ ミュージック アルバムにノミネートされ、その年のサマーソニックにて初来日を果たしました。

2007年には教会を買い取って録音したというアルバム「Neon Bible」を発表し、本作も2008年度グラミー賞ベスト オルナタティブ ミュージック アルバムにもノミネートされました。
2010年にはArcade Fireにとっての「OK Computer」とまで評されたアルバム「The Suburbs」を発表し、全米全英1位を記録しました。

そして、2011年のグラミー賞ではついに最優秀アルバム賞を受賞し、名実ともに一流ロックバンドの地位を獲得しました。
2013年にはArcade Fireにとって初の二枚組アルバム「Reflektor」を発表します。

波に乗っているArcade Fireは前作のプレッシャーをものともせず全米全英1位をまたしても獲得し、ローリングストーン誌では2013年の年間ベストアルバムランキングの5位にランクインし、NMEでは7位にピッチフォークでは10位にそれぞれランクインしました。

また本作のタイトル曲にはDavid Bowieが参加したことでも話題になりました。
Arcade Fireの音世界はWin Butlerが影響を受けたThe CureやPixies、New Orderなどのオルタナティブロックの持つ骨太なサウンドとRégine Chassagneが影響を受けたクラシックやジャズ、民族音楽の持つ芸術性をギターにベース、ドラムは勿論のことピアノにアコーディオン、バイオリン、木琴、管楽器などで表現豊かに演奏します。



アルバム
本作はそんなArcade Fireのデビューアルバムでインディーバンドでは異例の評価を受けました。
また本作にはライブでお馴染みの「Wake Up」も収録されています。

また「Wake Up」はU2がライブでオープニングに流されたりしたほどの名曲です。

Arcade Fireを初めて聴く人はまずCD音源ではなくライブ映像をいくつか見てもらいたいです。

というのは、凄く感動的で荘厳な演奏をしているのにCD音源だけではわかりづらいんです。
曲は聴いたことあるけどイマイチ気に入らなかった人はライブを一度見てみて頂きたい、印象がガラリと変わるはずです。

芸術的なストリングスと骨太なロックサウンドが共存した壮大な名盤を是非。

Wake Up


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Owen / Owen (2001年)



今回紹介する名盤はインディーロック界の重要人物キンセラ兄弟の弟のアルバムです。

ジャンル

インディーロック
アコースティック

アメリカ

Mike Kinsella



アーティスト
シカゴには素敵なバンドがゴロゴロいます。
その中から今回はシカゴのスーパー重要人物、キンセラ兄弟の弟Mike Kinsellaのソロプロジェクトです。

Mike KinsellaはCap'n Jazzを解散した後、The One Up Downstairs→Americanfootball→Owenとして活動していき、Owenは2001年からコンスタントに作品を発表しています。

それ以外にもJoan of ArcOwls、The Love of Everythingなどのキンセラファミリーバンドに参加したり、レーベル仲間のサポートをしたりしています。

現在はOwenでの活動の他にAmericanfootballとOwlsの再結成とTheir/They're/Therapyでの活動しているので、本当に多忙な毎日を送っています。
兄のTim Kinsellaのような個性溢れる奇想天外な音楽ではなく、アコギと柔らかいドラム音、そして少しの電子音で爽やかな音楽を奏でます。

私は一時期、音の重さや音の厚みばかりを気にしてKing CrimsonThe WhoYesLed Zeppelinのような音楽ばかりを聴いていた時期がありました。

すると、急に今まであんなに好きだった音楽が耳を受け付けなくなってしまいました。
それもそのはずです。
例えるならば、大好きなカレーライス、ラーメン、焼き肉みたいな高カロリーな食事ばかり食べていたら胃もたれを起こしてしまうような感じでした。

そんな時にOwenの音楽に出会いました。
Owenの音世界はまるで、爽やかな冷製スープのような音楽で体にスーっと入ってきました。


アルバム
本作はそんなOwenのデビューアルバムになります。

世間では2006年に発表された「At Home With Owen」が最高傑作だと言われていますが、(私もこれには異論はありません)個人的に一番好きなOwenのアルバムは本作なんです。

本作はOwenの中でも一番優しいサウンドでジャケットのように光に包まれるような音世界なんです。

丁寧に爪弾かれたアコギのアルペジオに霧がかったウィスパーボイス、そして煌めく少しの電子音が最高のバランスで構築されています。

好みだろと言われればそれまでですが、この絶妙なバランスは他にはありません。
勿論Owen以外にこのバランスを表現している人はいませんし、Owenの他の作品でもどうも違うなと感じるくらい本作はそれぞれの音のバランスが素晴らしいんです。

休日に朝早く目が覚めて二度寝しようかなという時に聴くと霞みがかった音世界が気持ちよく睡眠に誘ってくれます。

夢か現実か、白昼夢に誘われるような霞みがかった名盤を是非。

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Joan of Arc / Live in Chicago, 1999 (1999年)



今回紹介する名盤はシカゴのスーパー重要人物、キンセラ兄弟の兄Tim Kinsellaがずっと続けているバンドのアルバムです。

ジャンル

エクスペリメンタルロック
ポストロック
インディーロック

アメリカ

Tim Kinsella



バンド

この人の製作意欲は本当に凄くて、Tim Kinsellaが参加してるバンドはCap'n Jazzに始まりThe Sky Corvair、Joan of Arc、Owls、Friend/Enemy、Everyoned、Make Believeそして、ソロプロジェクトのTim KinsellasといったようにTim Kinsellaが参加してる作品は50を越えるはずです。

またTim Kinsella自体は関わっていなくても上記のバンドに影響を受けたバンドやアーティストは数え切れません。

そして、今回は数多くのバンドを渡り歩いているTim Kinsellaが1995年に結成して以降ずっと活動を続けているバンドです。
メンバーがとても流動的なので、Joan of Arcの音世界はアルバムによって違いますし、曲によっても違い、本当に説明が難しいんです。

Cap'n Jazzのようなバンドサウンドではなく音の空間を大事にしていて、音の1つ1つを大切に紡いでいくような繊細な音世界です。

ポストロックでも音響派でもインディーロックでもなく、Tim Kinsellaの頭の中にあるアンサンブルをその時集まったメンバーで奏でた唯一無二の音楽です。

ただ遊んで作ってるようにも思えますし、とても実験的にも感じるんです。
私はJoan of Arcを聴いて好きな音楽の幅がグンと広がりました。

Tim Kinsellaはその他の活動では短編映画「A LOVER’S DISCORSE」なんと音楽はこのブログでも取り上げたトクマルシューゴが担当しています。

長編映画「Orchard Vale」を制作していて映像作品という新たな領域にも挑戦しています。


アルバム

本作は数ある中でもJoan of Arcの最高傑作との呼び声高い作品です。

まず始めに言わないといけないのが、本作のタイトルが「Live in Chicago, 1999」ですが、ライブアルバムではなくスタジオアルバムです。

本作はTim Kinsellaの1つの到達点となる作品ではないかと思ってしまうくらい完成度が高いんです。
この曲順以外ありえないので、私は本作の曲をスキップしたり、シャッフルしたりは絶対しないです。

美しいメロディーの流れ、素晴らしい曲の流れ、麗しい音の流れ、全てが絶妙なバランスを保っているからこその完成度に感じます。

キャッチーな曲は無いですし、口ずさめるような曲も無いのに何か引き込まれる魔力のある作品です。

指揮者Tim Kinsellaによるオーケストラ「Joan of Arc」の最高の演奏を収めた名盤を是非。

(I'm 5 Senses) None Of Them Common


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Make Believe / Of Course (2006年)



今回紹介する名盤はキンセラファミリーバンドの中でも変態度合いが高いバンドのアルバムです。

ジャンル

マスロック
インディーロック

アメリカ

Tim Kinsella
Sam Zurick
Bobby Burg
Nate Kinsella



バンド

Make Believeは皆さんご存知のCap'n JazzJoan of Arcなどインディーロック界では知らない人はいないと言っても過言ではない奇才Tim Kinsellaのサイドプロジェクトであります。

Sam ZurickとBobby BurgはJoan of Arcで関わった気の知れたメンバーとTim Kinsellaの従兄弟Nate Kinsellaの4人によって2003年にシカゴで結成されました。

Make BelieveのコンセプトとしてスタジオがメインであるJoan of Arcのライブバンド化というところから始まり、Joan of Arcではメンバーや楽器が流動的でしたが、Make Believeではこの4人のメンバーでどこまで出来るかを目指しメンバーの担当楽器も固定されました。

2005年にSteve Albiniを迎え、待望のスタジオアルバム「Shock Of Being」を発表します。
Joan of Arcでは自由奔放で常識にとらわれない音世界でしたが、Make Believeでは4人がそれぞれの仕事を最高の状態で発揮し、4ピースバンドが鳴らすバンドサウンドが高い評価を生みました。

翌年の2006年には来日ツアーを敢行し、日本の聴衆を嘲笑うかのような強烈なライブを行い嵐のように去っていきました。
そして前作からさらに進化した「Of Course」を発表しました。

因みに「Of Course」の発表とほぼ時を同じくして弟Mike Kinsellaは「At Home With Owen」を発表したとこにより、キンセラ兄弟は新作を引っ提げ2007年にMake BelieveとOwenでジャパンツアーを敢行します。
しかし、Tim Kinsellaが脱退を発表しました。

そこで3ピースでMake Believeの活動を続けるか、新たにメンバーを迎えるかを考えましたが、4人でMake Believeという原点に戻り、Tim Kinsellaが脱退し活動休止する前に最後に「Going To The Bone Church」を発表し活動休止します。


アルバム
本作はMake Believeが一番活発に活動していた時のアルバムです。

気の抜けたジャケットに似つかわしくないエッジの効いたSam Zurickのギターに合わせるように刻むNate Kinsellaのドラム、ドラムを補い際立たせるBobby Burgのベース、このバンドサウンドの波を縦横無尽に乗りこなすTim KinsellaのボーカルでMake Believeの唯一無二の音楽なのですが、本作はそのバランスが絶妙でMake Believeを初めて聴くなら本作をお勧めします。

Joan Of Arcが2011年に発表した「Life Like」がお好きなら本作も気に入るかと思います。

キンセラファミリーの音楽なので勿論名盤です。

Joan of Arcで出来ないバンドサウンドの欲求の捌け口として出来た名盤を是非。

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Owls / Owls (2001年)



今回紹介する名盤はシカゴのエモ界の伝説バンドCap'n Jazzのメンバーがほぼ揃ったバンドのアルバムです。

ジャンル

マスロック
インディーロック

アメリカ

Tim Kinsella
Mike Kinsella
Victor Villareal
Sam Zurick

バンド

キンセラファミリーはこのブログではたびたび紹介しているのでOwlsが気になった方は他の記事も是非見てほしいと思います。

メンバーの中心人物Tim KinsellaはJoan of Arc、Sky Corvair、MAKE BELIEVE、Friend/Enemy、Everyoned、Vermontなど様々なバンドで活躍するスーパーマンです。

弟のMike KinsellaはOwenAmerican football、Joan of Arc、Their/They're/Therapyなどこちらも多才で、Victor VillarealとSam Zurickはtoeが敬愛するバンドGhosts and Vodkaで活躍していました。

そんな名手達が再び集結して出来たバンドがOwlsなのです。

Owlsは2001年に結成し、すぐに「Owls」を発表しましたがMike KinsellaがOwenでの活動に専念するために1年ほどで活動休止となりました。
しかし、2012年に「Two」を13年ぶりに発表し待望の復活をしました。

OwlsがどんなバンドかというとJoan of Arcより変態度は高くMake Believeよりは変態度が低いという感じです。

この下手な説明で理解できる人は相当なキンセラファミリーのファンでしょう。
Owlsの音世界を一言で言うと「奇想天外」です。

初めてOwlsを聴いた時頭に思い浮かんだ言葉が「奇想天外」でした。

キンセラ兄弟は勿論凄いのですが、いろんなバンドのギタリストが尊敬して止まないVictor Villarealのキラキラギターアルペジオは本当に躍動感と美しさが共存した唯一無二のサウンドですし、Mike Kinsellaのコミカルなドラムと共鳴するSam Zurickのユニークなベースは名コンビです。

アルバム

本作はOwlsのデビュー作品でCap'n Jazzを解散してメンバーそれぞれがいろんなバンドで活躍する中、再集結したので同窓会的なアルバムになっています。

仲良いメンバーで集まってジャムってたらなんか出来ちゃったみたいな気の抜けた感じもするし、超一流のメンバーが考え抜いて作り込まれたサウンドのような感じもする不思議なアルバムです。

本作のプロデューサーはSteve Albiniでぴったりの采配だと思います。

Tim Kinsellaの独自性とMike Kinsellaの大衆性が見事にマッチした感じがあります。

ありきたりな音楽に飽き飽きしている人はこの「奇想天外」「奇妙奇天烈」な名盤を是非。

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