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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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坂本慎太郎 / ナマで踊ろう / Let's Dance Raw(2014年)



今回紹介する名盤は2010年に解散したゆらゆら帝国の中心人物のアルバムです。

ジャンル

インディーロック
サイケデリックロック

日本

坂本慎太郎



バンド

坂本慎太郎は元ゆらゆら帝国のギタボとして活動を始め、2010年に「ゆらゆら帝国は完全に出来上がってしまったと感じました」と言い残し、解散するまでの21年間でインディーズ時代も含めるとアルバム11枚も発表しました。

ゆらゆら帝国解散後は自身のレーベル「zelone records」を設立し、シングル「幽霊の気分で」で待望のソロデビューを果たします。
そして、同年にドラム以外一人で全部の楽器を演奏したアルバム「幻とのつきあい方 / How To Live With A Phantom」を発表したり、ママギタァのアルバムやドラマ「まほろ駅前番外地」の音楽なども担当したりと多忙な中、2014年に2枚目のアルバム「ナマで踊ろう / Let's Dance Raw」を発表しました。

この2枚のアルバム「How To Live With A Phantom」と「Let's Dance Raw」はIggy and the StoogesやDinosaur Jr.が在籍していたFat Possum RecordsとOther Musicという海外レーベルからそれぞれ発表されています。

そして、2016年には前作と同じくドラム菅沼雄太とベースAYAの3ピースバンドスタイルを基本として録音したアルバム「できれば愛を / Love If Possible」を発表しました。

また以前から親交があるバンドYo La Tengoの来日公演でシークレットゲストとしての出演したり、
α-STATION"FLAG RADIO"の偶数月の水曜日のラジオを担当したりもしています。

坂本慎太郎の好きなものとして「水木しげる」「楳図かずお」「Peter Ivers」「Jimi Hendrix」「The Velvet Underground」「NEU!」などをあげています。

因みに既婚で子どももいます。


アルバム
本作は坂本慎太郎の2枚目のアルバムで第7回CD ショップ大賞2015入賞しました。
本作のコンセプトは「人類滅亡後の地球で鳴り響く音楽」というとても恐ろしいものになっています。

前作の「まともがわからない」のようなシティポップ的な感じの曲をイメージしていただけに、このギャップは強烈でした。

まず「スーパーカルト誕生」が出来上がってそこから妄想を膨らませ完成させた本作ですが、どの曲もメロディーや曲の雰囲気はムーディーでかつエキゾチックなんです。

「あなたもロボットになれる」なんて子ども番組で流れててもおかしくないくらいに可愛らしいのに、歌詞を見てみると

「眉間に小さなチップを埋めるだけ 決して痛くはないですよ」
「不安や虚無から開放されるなら 決して高くはないですよ」
「日本の5割が賛成している 危険のランプが点滅している」

これは漫画家 楳図かずおの代表作「14歳」で地球が壊れていくときに大統領の奥さんが国民にドラッグを許可するところからインスピレーションを得て出来たそうです。

坂本慎太郎が見えている世界を音楽として落とし込んだ退廃的エキゾチックな名盤を是非。

スーパーカルト誕生


関連記事
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ゆらゆら帝国 / ゆらゆら帝国のしびれ (2003年)
ゆらゆら帝国 / 空洞です (2007年)

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Comment

無題

  • NONAME
  • 2017-09-17 23:18
  • edit
ゆら帝のファンです。
しびれ、333、ナマ のれびゅーをかかれていますが、
やっぱりこちら三作が好きなんでしょうか?
自分もすきですが・・
333は触れやすさ、しびれはちょい進んでのおもしろさ、ナマは普通に聴きやすさがありますね^^
あなた的な名盤という概念からずれるかもしれませんが、他のアルバムのレビューも見てみたいなと思いました。
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