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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Frank Zappa / Hot Rats (1969年)



今回紹介する名盤はJohn Lennonと仲の良かった変人ギタリストのアルバムです。

ジャンル

ロック
ジャズ
前衛音楽

アメリカ

Frank Vincent Zappa


バンド

Frank Zappaほど書くことが盛りだくさんな人はいないんじゃないかと思うので、いくつかかいつまんで書きたいと思います。

Frank Zappaは少年時代からIgor StravinskyやAnton Webern、Edgard Varèseなどの現代音楽やClarence BrownやJohn Watson、Guitar Slimなどのブラックミュージックを聴いて育ちます。

そして、時が経ちFrank ZappaはThe Soul Giantsに加入し瞬く間に中心人物へとのし上がっていき、当時Bob DylanやThe Velvet Underground、Simon & Garfunkelなどを手掛けていたTom Wilsonに見出だされThe Mothers of Inventionとバンド名を変え1966年に「Freak Out !」を発表しました。

「Freak Out !」はロックの歴史上で初めてのコンセプトアルバム、2枚組みアルバムなんです。
またThe Beatlesの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」に多大な影響を与えました。

それ以後アメリカではヒッピームーブメントが起きサイケデリックロックが席巻しFrank Zappaは1968年にSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandのパロディとして「We're Only in It for the Money」発表し、それらを風刺しました。
そして、数枚アルバムを発表した後解散しソロで活動を始めます。

Frank Zappaのライブ中に観客が天井に向けてフレアガンを発射して火災事故が起こりました。
それをホテルから湖の対岸にモコモコ浮かぶ煙を見ていたDeep Purpleはこの事を切っ掛けで代表曲「Smoke on the Water」が生まれました。

Frank Zappaは高い技術を持つ名手達を集めるためにバンド自体を音楽学校としました。
Zappaバンド卒業生にはKing CrimsonのギタリストAdrian Belewに始まり、Steve Vai、Jean-Luc Ponty、Eddie Jobson、Vinnie Colaiuta、George Duke、Terry John Bozzio、Morgan Ågren、Mats Öbergなど一筋縄じゃいかない超一流ばかりです。

1993年に亡くなってからも音源が発表され続け、現在までで約100枚の作品を発表する多作家でローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリストに22位にランクインしています。

アルバム

本作はThe Mothers of Inventionを解散してから2枚目の作品になります。
本国アメリカでは173位だったのですが、イギリスでは高く評価されて全英9位の大ヒットとなりFrank Zappaの代表作の1つであります。

イギリスのメロディーメイカーという音楽専門新聞の人気投票でアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされました。

本作ではボーカルに親交の深かったCaptain Beefheartが参加しています。
Frank Zappaは本当に様々な音楽を含んでいて聴き辛い印象があった私でしたが、本作はひねくれジャズロックでとても楽しく聴けます。

天才、奇才、鬼才という才の塊が実力者達と楽しく奏でた音楽、唯一無二の名盤を是非。

Peaches en Regalia


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