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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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U2 / Joshua Tree (1987年)



今回紹介する名盤は奇跡のバンドと言われるバンドのアルバムです。

ジャンル

ロック
オルタナティブロック

アイルランド

Bono
The Edge
Adam Clayton
Larry Mullen Jr.



バンド

なぜU2が奇跡のバンドと言われるかといいますと1976年に結成してから1度もメンバーが代わることなくメンバー間の中が常に良好という珍しいロックバンドだからです。

U2は1980年にデビューアルバム「Boy」そして翌年には「October」をそれぞれ発表し、1983年に「WAR」を発表しました。
「WAR」はバンド初の全英1位を獲得し人気バンドの仲間入りを果たします。

さらにライブ活動でU2の人気はイギリスに始まるヨーロッパだけでなく、アメリカにも飛び火します。
ローリングストーン誌はU2を1983年度の最優秀バンドに選ばれました。

1984年には広島や長崎への原爆投下を生き抜いた被爆者について歌ったタイトル曲やキング牧師について歌った「Pride」などU2の代表曲を収録した「Unfogettable Fire 邦題 焔」を発表しました。

そして1987年にU2の最高傑作と名高い「The Joshua Tree」が発表されます。
全英全米1位を獲得し全世界で2000万枚を売り上げ、グラミー賞を受賞するなど一躍全世界で大ヒットしました。

その後も精力的に活動を続けBob DylanやB.B.Kingなどが参加した「Rattle and Hum 邦題 魂の叫び」を発表したり、賛否両論の物議を醸した「Achtung Baby」2014年には「Songs of Innocence」がiTunesにて無料配布されたりと現在も精力的に活動を続けています。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第四部に登場したアクトン・ベイビーの元ネタです。

あとスティール・ボール・ランに登場した老人ノリスケ・ヒガシカタの愛馬ホノオの元ネタかもしれません。
というのはPINK FLOYDの「Wish You Were Here 邦題 炎〜あなたがここにいてほしい」のどちらかです。


アルバム
本作は上記したように全英全米1位を獲得し全世界で2000万枚を売り上げ、グラミー賞を受賞するなど一躍全世界で大ヒットしたアルバムになります。

またローリングストーンの選ぶオールタイムベストアルバム500では27位にランクインしています。
本作は今までにはなかったブルースやカントリー、ゴスペルなどのアメリカ的要素が強く出ていて音の奥深さと力強さがより増しました。

その結果「With or Without You」は初の全米1位を記録しました。
1曲目の「Where the Streets Have No Name」のイントロを聴くだけで名盤だと気付き、怒濤の前半名曲3連打を聴き終わる頃には確信するはずです。

荒野な大地のような壮大さに旅の儚さアメリカの寛大さをまとめた名盤を是非。

With or Without You


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Nada Surf / Lucky (2008年)



今回紹介する名盤はASIAN KUNG-FU GENERATION主宰のNANO-MUGENに招待されたバンドのアルバムです。

ジャンル

オルタナティブロック
パワーポップ
インディーロック

アメリカ

Matthew Caws
Daniel Lorca
Ira Elliot
Doug Gillard

バンド

Nada SurfはMatthew CawsとDaniel Lorcaの2人が様々なバンドで実力を磨き、1992年についにバンド結成をしたのです。
そして、Weezerが1994年に発表した「The Blue Album」を手掛けたとして知られるRic O'casekをプロデューサーに迎え1996年に「High/Low」でデビューします。

するとたちまち「Weezerと並ぶバンドが出てきた」や「ダークなWeezer」などなかなかの高評価を受けることになりました。

滑り出しこそ上々だったものの、その後Nada Surfはバンド内のメンバーチェンジやレコード会社と上手くいかなかったり、オーディションを受けたりして不遇の時代を送ることになります。

そんなことがありながらもNada Surfは1998年に「The Proximity Effect」2002年に「Let Go」をそれぞれ発表し、ライブ活動も精力的に行っていった結果、少しずつアメリカでファンを増やしていきます。

2005年に発表された「The Weight Is a Gift」にはDeath Cab For CutieのChris Wallaをプロデューサーに迎え話題になりました。
そして、2008年に発表された「Lucky」にはDeath Cab For CutieのBen Gibbardが参加していたり、マスタリングにはGuns N' RosesやStevie Wonder、Bon Jovi、Journey、Arcade Fire、Bob Dylan、Coldplay、AC/DC、Led Zeppelinなどを手掛けた敏腕エンジニアGeorge Marinoがマスタリングしているのです。

また、2010年発表の「if I had a hi-fi」ではASIAN KUNG-FU GENERATIONやスピッツ、少年ナイフの曲をカバーしたり、Depeche ModeやThe Moody Blues、Spoonなど幅広いバンドのカバーをしています。

日本人受けしそうなバンドなのにイマイチ知名度が低いような気がして仕方ないです。


アルバム

本作は上記したようにDeath Cab For CutieのBen Gibbardが参加していたり、マスタリングにGeorge Marinoを起用していたりと力の入った作品で当然のようにかなり高いクオリティの曲ばかりの名盤です。

パワーポップやポストグランジなどで片付けられるにはもったいないくらいの完成度だと思います。
パワーポップのようなシンプルで甘いメロディーをグランジのようなラウドなギターサウンドで演奏すると甘いメロディーが少し締まっていい感じになるんです。

本作に収録されている「Weightless」はアメリカの人気ドラマ「HEROES 」で使用されました。

甘酸っぱく切ないメロディーとストレートで力強いサウンドが詰まった渾身の名盤を是非。

Weightless


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R.E.M. / Automatic for the People (1992年)



今回紹介する名盤はローリングストーン誌の表紙を飾り「世界で最も重要なロックバンド」と称されたバンドのアルバムです。

ジャンル

オルタナティブロック

アメリカ

Michael Stipe
Peter Buck
Mike Mills
Bill Berry


バンド

R.E.M.は大衆に媚びないミステリアス、それでいてどこかメロディアスな音楽に乗せて文学的で政治的なメッセージを鳴らしていたのにもかかわらず多くの人達から支持され続けたバンドなのです。

私と同じくそんなバンドなら「R.E.M.」という言葉にはきっと凄い意味があるのだろうと思った人もいるかもしれません。
しかし、Rapid Eye Movementという言葉の頭文字を取って付けただけということで深い意味はないらしいです。

R.E.M.はThe Velvet UndergroundやTelevision、Patti Smithといった芸術性の高いバンド達から影響を受けています。
逆にR.E.M.に影響を受けたと公言するバンドはNirvanaに始まりRadiohead、Blur、Sonic Youth、Coldplay、Pearl Jam、Pavementといった名だたるバンド達からリスペクトされているのです。

70年代にロックはあらゆる方向で進化を続け、80年代に入り、賢いバンド達はリスナーを意識した「売れる音楽」だけを作り始めて耳の肥えたリスナーは退屈な時代を過ごします。

それに反発して90年代にNirvanaなどの数を多くのオルタナバンドが出てくるのですが、それらに影から影響を与え続けていたのがR.E.M.と言えるでしょう。

デビュー前からその実力は評価されていてアメリカのニューヨークタイムズ紙でベストシングルにノミネートされたり、The Policeの前座に起用されたりして1983年に「Murmur」でデビューするとローリングストーン誌でMichael Jacksonの「Thriller」を抑えて年間最優秀アルバムに選ばれました。

しかも、評論家からは勿論のこと商業的にも大成功を納めたのです。

アルバム

本作のコンセプトは「死」ということなので前作までのバンドサウンドから一転フォーク調な曲だったり、ストリングスを取り入れたりして雰囲気が変わりました。
それなのにもかかわらずR.E.M.の代表作の1つと言われオールタイム グレイテスト アルバム500では249位にランクインして、1990年代のベストアルバム100では18位にランクインしました。

さらに、ピッチフォークが2003年に選出した1990年代のトップ100アルバムでは43位にランクインしています。
勿論グラミー賞にもノミネートされています。

本作の最も有名なエピソードといえば、やはりKurt Cobainが生前最後に聴いた音楽ということでしょう。
因みにストリングス担当はLed ZeppelinのJohn Paul Jonesです。

Kurt Cobainは生前「次のアルバムはAutomatic for the Peopleのような浮遊感があってアコースティックなサウンドにしたい」と語っています。

Kurt Cobainが語った通りの名盤を是非。

Nightswimming


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The Promise Ring / Nothing Feels Good (1997年)


今回紹介する名盤は伝説のエモバンドCap'n Jazz卒業生のバンドのアルバムです。

ジャンル

エモ
インディーロック

アメリカ

Jason Gnewikow
Davey von Bohlen
Dan Didier
Scott Schoenbeck



バンド
The Promise Ringは当時Cap'n JazzでギタボをしていたDavey von Bohlenがメンバーを集めて始まったバンドであります。
そして、Cap'n Jazzが1995年に解散したことを切っ掛けに本格的に活動を開始します。

1995年には早くもアルバム「30° Everywhere」を発表しデビューします。
その2年後、世界にエモの存在を知らしめた名盤「Nothing Feels Good」を発表しました。

このアルバムは当時のニューヨークタイムスで1997年のインディーズ ベスト アルバムに選ばれました。
そして翌年の1998年には全米ツアーと初のヨーロッパツアーを敢行しました。
またローリングストーンズ誌の「偉大なエモ名盤40選」というランキングで第3位にランクインしています。

そして、1999年にはThe Promise Ringのメロディーセンスが爆発したアルバム「Very Emergency」を発表して人気を不動のものにしました。
しかし、絶好調だったThe Promise Ringは2002年に「wood/water」の発表を最後に活動を休止してしまいます。

その後何度かのライブ限定の再結成をしたりしていますが本格的な活動はしていません。
2003年からDan DidierとDavey von BohlenでMaritimeというバンドで活動を開始させます。

The Promise Ringの音楽を例えるならばCap'n Jazzのクセや取っ付きにくさを無くして、疾走感と青春さを色濃く出したエモさド真ん中ストレートといった感じのサウンドです。

アルバム
本作は上記したようにThe Promise Ringの最高傑作にしてエモの最高傑作とも言えます。

本作が発表された1997年にはMineralの「The Power of Failing」も発表されたりChristie Front Driveの「Stereo」Starmarketの「Sunday’s Worst Enemy」など後のエモ名盤がゴロゴロ出た年でした。 

早朝にランニングしながら気持ちいい汗をかきつつ本作を聴くと最高にリフレッシュすること間違いなしです。

この決して上手いとは言えない歌声が青春時代の形容し難いもどかしさを表現していて最高にエモいんです。

私の中の「エモ」という音楽は本作をイメージするくらい青いのでエモ入門盤にもってこいです。
イケイケの男子ではなく、ちょっとさえない10代の男子諸君に是非とも聴いてもらいたい1枚です。

鈍臭い疾走感に汗臭い爽やかさ、この矛盾が共存する名盤を是非。

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キンセラファミリーツリー

Why Did Ever We Meet

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Cap'n Jazz / Analphabetapolothology (1998年)




今回紹介する名盤はキンセラファミリーの根幹に位置するバンドのアルバムです。

ジャンル

エモ
インディーロック

アメリカ

Tim Kinsella
Mike Kinsella
Sam Zurick
Victor Villarreal
Davey von Bohlen



バンド

今や伝説のバンドと言っても過言ではないバンドCap'n Jazzが結成されたのは兄Tim Kinsellaが15歳、弟Mike Kinsellaが12歳の時であります。
メンバー全員が人生で一番多感な10代に結成し、5年ほどで解散しました。

当時この10代のバンドが後のエモからインディーロック、ポストロックや音響派、ギターポップにマスロックにまで幅広く影響を与えると誰が思っていたでしょう。
現在ではCap'n Jazzから派生したバンド、色濃く影響を受けたバンドは数えきれません。

そんなCap'n Jazzのスタジオアルバムはたったの1枚だけであとはスプリット盤だけでした。
しかし、あまりに反響があったため1998年にCap'n Jazzの殆どの曲を一挙にまとめたベスト「Analphabetapolothology」が発表されました。

音は悪いし演奏も荒削り、歌もコーラスもへたっぴなのに聴衆を惹き付ける圧倒的なこのエネルギーは10代の時にしか出せないでしょう。

Tim Kinsellaのお世辞にも上手いと言えないボーカルに抵抗がある人もいるかもしれませんが、一度ハマってしまうと抜け出せないほどの中毒性があります。

ありとあらゆる感情のバケツを蹴飛ばして、ぶち撒けたようなヘロヘロ絶叫ボーカルに、荒削りながらも疾走するヨレヨレサウンドは最高にエモいんです。

恥ずかしながら私は1年以上友達に教えてもらうまでこのバンドを「カップン ジャズ」と読んでいました。
いないとは思いますが、正しくはCaptain Jazzなので「キャプン ジャズ」です。


アルバム

本作はCap'n Jazzの2枚組のベスト盤になります。
本作の1枚目には唯一のスタジオアルバムの曲が収録されていて、2枚目には複数あるスプリット盤の曲が集められています。

この2枚組のベスト盤だけでCap'n Jazzの音源は制覇できます。
そんな贅沢な内容なのにも関わらず、定価で2000円を切っているんです。

また本作にも収録されているスタジオアルバムはローリングストーンズ誌の「最も素晴らしいエモアルバム TOP40」というランキングで第7位にランクインしています。

本作にはA-haの名曲「Take on Me」のヘロヘロカバーも収録されています。

キンセラファミリーの初期衝動が詰まった原点にして頂点の名盤を是非。

Puddle Splashers


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