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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

R.E.M. / Automatic for the People (1992年)



今回紹介する名盤はローリングストーン誌の表紙を飾り「世界で最も重要なロックバンド」と称されたバンドのアルバムです。

ジャンル

オルタナティブロック

アメリカ

Michael Stipe
Peter Buck
Mike Mills
Bill Berry


バンド

R.E.M.は大衆に媚びないミステリアス、それでいてどこかメロディアスな音楽に乗せて文学的で政治的なメッセージを鳴らしていたのにもかかわらず多くの人達から支持され続けたバンドなのです。

私と同じくそんなバンドなら「R.E.M.」という言葉にはきっと凄い意味があるのだろうと思った人もいるかもしれません。
しかし、Rapid Eye Movementという言葉の頭文字を取って付けただけということで深い意味はないらしいです。

R.E.M.はThe Velvet UndergroundやTelevision、Patti Smithといった芸術性の高いバンド達から影響を受けています。
逆にR.E.M.に影響を受けたと公言するバンドはNirvanaに始まりRadiohead、Blur、Sonic Youth、Coldplay、Pearl Jam、Pavementといった名だたるバンド達からリスペクトされているのです。

70年代にロックはあらゆる方向で進化を続け、80年代に入り、賢いバンド達はリスナーを意識した「売れる音楽」だけを作り始めて耳の肥えたリスナーは退屈な時代を過ごします。

それに反発して90年代にNirvanaなどの数を多くのオルタナバンドが出てくるのですが、それらに影から影響を与え続けていたのがR.E.M.と言えるでしょう。

デビュー前からその実力は評価されていてアメリカのニューヨークタイムズ紙でベストシングルにノミネートされたり、The Policeの前座に起用されたりして1983年に「Murmur」でデビューするとローリングストーン誌でMichael Jacksonの「Thriller」を抑えて年間最優秀アルバムに選ばれました。

しかも、評論家からは勿論のこと商業的にも大成功を納めたのです。

アルバム

本作のコンセプトは「死」ということなので前作までのバンドサウンドから一転フォーク調な曲だったり、ストリングスを取り入れたりして雰囲気が変わりました。
それなのにもかかわらずR.E.M.の代表作の1つと言われオールタイム グレイテスト アルバム500では249位にランクインして、1990年代のベストアルバム100では18位にランクインしました。

さらに、ピッチフォークが2003年に選出した1990年代のトップ100アルバムでは43位にランクインしています。
勿論グラミー賞にもノミネートされています。

本作の最も有名なエピソードといえば、やはりKurt Cobainが生前最後に聴いた音楽ということでしょう。
因みにストリングス担当はLed ZeppelinのJohn Paul Jonesです。

Kurt Cobainは生前「次のアルバムはAutomatic for the Peopleのような浮遊感があってアコースティックなサウンドにしたい」と語っています。

Kurt Cobainが語った通りの名盤を是非。

Nightswimming


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The Promise Ring / Nothing Feels Good (1997年)


今回紹介する名盤は伝説のエモバンドCap'n Jazz卒業生のバンドのアルバムです。

ジャンル

エモ
インディーロック

アメリカ

Jason Gnewikow
Davey von Bohlen
Dan Didier
Scott Schoenbeck



バンド
The Promise Ringは当時Cap'n JazzでギタボをしていたDavey von Bohlenがメンバーを集めて始まったバンドであります。
そして、Cap'n Jazzが1995年に解散したことを切っ掛けに本格的に活動を開始します。

1995年には早くもアルバム「30° Everywhere」を発表しデビューします。
その2年後、世界にエモの存在を知らしめた名盤「Nothing Feels Good」を発表しました。

このアルバムは当時のニューヨークタイムスで1997年のインディーズ ベスト アルバムに選ばれました。
そして翌年の1998年には全米ツアーと初のヨーロッパツアーを敢行しました。
またローリングストーンズ誌の「偉大なエモ名盤40選」というランキングで第3位にランクインしています。

そして、1999年にはThe Promise Ringのメロディーセンスが爆発したアルバム「Very Emergency」を発表して人気を不動のものにしました。
しかし、絶好調だったThe Promise Ringは2002年に「wood/water」の発表を最後に活動を休止してしまいます。

その後何度かのライブ限定の再結成をしたりしていますが本格的な活動はしていません。
2003年からDan DidierとDavey von BohlenでMaritimeというバンドで活動を開始させます。

The Promise Ringの音楽を例えるならばCap'n Jazzのクセや取っ付きにくさを無くして、疾走感と青春さを色濃く出したエモさド真ん中ストレートといった感じのサウンドです。

アルバム
本作は上記したようにThe Promise Ringの最高傑作にしてエモの最高傑作とも言えます。

本作が発表された1997年にはMineralの「The Power of Failing」も発表されたりChristie Front Driveの「Stereo」Starmarketの「Sunday’s Worst Enemy」など後のエモ名盤がゴロゴロ出た年でした。 

早朝にランニングしながら気持ちいい汗をかきつつ本作を聴くと最高にリフレッシュすること間違いなしです。

この決して上手いとは言えない歌声が青春時代の形容し難いもどかしさを表現していて最高にエモいんです。

私の中の「エモ」という音楽は本作をイメージするくらい青いのでエモ入門盤にもってこいです。
イケイケの男子ではなく、ちょっとさえない10代の男子諸君に是非とも聴いてもらいたい1枚です。

鈍臭い疾走感に汗臭い爽やかさ、この矛盾が共存する名盤を是非。

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キンセラファミリーツリー

Why Did Ever We Meet

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Cap'n Jazz / Analphabetapolothology (1998年)




今回紹介する名盤はキンセラファミリーの根幹に位置するバンドのアルバムです。

ジャンル

エモ
インディーロック

アメリカ

Tim Kinsella
Mike Kinsella
Sam Zurick
Victor Villarreal
Davey von Bohlen



バンド

今や伝説のバンドと言っても過言ではないバンドCap'n Jazzが結成されたのは兄Tim Kinsellaが15歳、弟Mike Kinsellaが12歳の時であります。
メンバー全員が人生で一番多感な10代に結成し、5年ほどで解散しました。

当時この10代のバンドが後のエモからインディーロック、ポストロックや音響派、ギターポップにマスロックにまで幅広く影響を与えると誰が思っていたでしょう。
現在ではCap'n Jazzから派生したバンド、色濃く影響を受けたバンドは数えきれません。

そんなCap'n Jazzのスタジオアルバムはたったの1枚だけであとはスプリット盤だけでした。
しかし、あまりに反響があったため1998年にCap'n Jazzの殆どの曲を一挙にまとめたベスト「Analphabetapolothology」が発表されました。

音は悪いし演奏も荒削り、歌もコーラスもへたっぴなのに聴衆を惹き付ける圧倒的なこのエネルギーは10代の時にしか出せないでしょう。

Tim Kinsellaのお世辞にも上手いと言えないボーカルに抵抗がある人もいるかもしれませんが、一度ハマってしまうと抜け出せないほどの中毒性があります。

ありとあらゆる感情のバケツを蹴飛ばして、ぶち撒けたようなヘロヘロ絶叫ボーカルに、荒削りながらも疾走するヨレヨレサウンドは最高にエモいんです。

恥ずかしながら私は1年以上友達に教えてもらうまでこのバンドを「カップン ジャズ」と読んでいました。
いないとは思いますが、正しくはCaptain Jazzなので「キャプン ジャズ」です。


アルバム

本作はCap'n Jazzの2枚組のベスト盤になります。
本作の1枚目には唯一のスタジオアルバムの曲が収録されていて、2枚目には複数あるスプリット盤の曲が集められています。

この2枚組のベスト盤だけでCap'n Jazzの音源は制覇できます。
そんな贅沢な内容なのにも関わらず、定価で2000円を切っているんです。

また本作にも収録されているスタジオアルバムはローリングストーンズ誌の「最も素晴らしいエモアルバム TOP40」というランキングで第7位にランクインしています。

本作にはA-haの名曲「Take on Me」のヘロヘロカバーも収録されています。

キンセラファミリーの初期衝動が詰まった原点にして頂点の名盤を是非。

Puddle Splashers


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Pixies / Doolittle (1989年)



今回紹介する名盤はNirvanaのKurt Cobainが「俺らは彼らをパクっただけ」と公言するほど影響を受けたバンドのアルバムです。

ジャンル

オルタナティブロック
インディーロック

アメリカ

Black Francis
David Lovering
Joey Santiago
Kim Deal



バンド

「Pixies」を直訳すると「妖精達」となりますが、とても妖精とは言えないような外見のメンバーです。
というのも、バンド名に特に意味はなくてJoey Santiagoが辞書を適当に開いて目についた言葉をバンド名にしただけだそうです。

Pixiesはアメリカのバンドですが、Pixiesの実力を評価しデビューの切っ掛けを与えてくれたのはイギリスのレーベルでした。
そして、地道な活動を続けた結果1988年に発表したデビューアルバム「Surfer Rosa」には後にNirvanaやMogwaiSlintDon Caballeroといったバンドを手掛ける敏腕エンジニアSteve Albiniを迎えて製作しました。

Pixiesの代表作と言われる1989年に発表された「Doolittle」には後にFoo FightersやPatti Smith、Jimmy Eat Worldなどを手掛けるGil Nortonを迎えて製作しました。

以降1990年発表「Bossanova」1991年発表「Trompe le Monde」や再結成してからの2014年発表「Indie Cindy」など作品のプロデュースを担当しました。

そして、Pixiesの音世界はヘヴィメタルともロックンロールとも違うギターミュージックとして様々なバンドに多大な影響を与えました。

上記しているNirvanaに始まり、Radiohead、U2、Weezer、Blur、The Strokes、Nada Surf、Number Girlなど挙げると切りがありません。
ローリングストーン誌では「1990年代以降のギターロックの本山」と称しています。

しかし、当時のアメリカではJourneyやMichael Jackson、Bon Joviなどのようなハイファイ志向が主流の中でこんなローファイなPixiesはあまり評価されませんでした。

90年代における重要曲と言われる「Smells Like Teen Spirit」はPixiesの「Debaser」にインスピレーションされて出来た曲なのです。

アルバム

本作はPixiesの代表作と言われる2枚目のアルバムです。

NME読者にPixiesの曲の人気投票を行った結果トップ10のうち7曲が本作から選ばれました。
「Smells Like Teen Spirit」にインスピレーションを与えた「Debaser」が本作の1曲目に収録されています。

「Here Comes Your Man」のひねくれたポップサウンドはインディーロックの歴史に残る名曲だと言っても過言ではないでしょう。

Built to Spillもきっとこの曲に影響を受けたに違いないと思うのでPixiesが好きなら是非Built to Spillもチェックしてみて下さい。
乾いたギターサウンドと絶叫ボーカルなのに化学反応が起こってポップなメロディーが流れるのです。

当時から何も新しいことをしているわけでもないのに、オリジナリティー溢れているので未だに異彩を放っています。

1回聴いてみて良くないと感じても、また何年後かに聴いてみて下さい。
すると、いつか「おっ!?」となる日が来るはずです。

轟音ギターサウンドとおっちゃんの絶叫ボーカルに妖精の魔法を加えるだけでひねくれポップに大変身した名盤を是非。

Here Comes Your Man


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Sonic Youth / Murray Street (2002年)




今回紹介する名盤はKurt Cobainに影響を与えてNirvanaの兄貴分的バンドのアルバムです。

ジャンル

ノイズロック
オルタナティブロック
インディーロック

アメリカ

Kim Gordon
Thurston Moore
Lee Ranaldo
Steve Shelley


バンド

Sonic Youthはローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリストで第99位にランクインしているThurston Moore、グランジのゴッドマザーと称されるKim Gordon、改正前の2003年度の同名ランキングではThurston Mooreの1つ上になる33位にランクインしていたLee Ranaldo、そして様々なバンドで活躍するSteve Shelleyの4人が中心に活動するバンドです。

80年代前半から活動を開始し、82年に「Sonic Youth」を発表しますが見向きもされませんでしたが、自分達の音楽を信じて85年に「Bad Moon Risin」を発表し、やっとインディーレーベルと契約します。

そして、少しずつSonic Youthの実力が広まり、88年にSonic Youthファンの間では最高傑作と言われる「Daydream Natio」が発表されます。
この作品が認められメジャーレーベルから話がきて契約しましたが、Sonic Youthは一筋縄で契約はしません。

なんと、音楽の方向性などはバンドに主導権があるという条件で契約しました。
この事により、流行などに左右されず大衆性を無視して自分達の音楽を追求していった結果、リリースしたアルバムはたいして売れませんでした。

しかし、評論家や他のアーティストからは評価され、メディアの高評価とアルバムの売上枚数に最もギャップのあるバンドだと言われたこともあるのです。

商業主義に左右されないSonic Youthの姿勢は後のバンド達に尊敬されました。
Sonic Youthはパンクの世界にアート志向と実験性を持ち込んで変則チューニングで狂気的なノイズを鳴らすバンドなんです。

Thurston Mooreは「エレキギターを聴くということはノイズを聞くこと」と発言しています。

アルバム

本作はSonic Youthの長い歴史の中で色々合わせると16枚目のアルバムになります。

Sonic Youthのファンからすると何故本作を選ぶんだ?と思われるかもしれませんが、私にはSonic Youthは少し難解で一通り聴きましたが私の琴線に触れた作品がこれだけでした。

3年前Sonic Youthをまだ勉強中の私には本作くらいポップさがないとSonic Youthの世界に入門できなかったのです。

本作は母国アメリカでは126位とチャートインは逃しますが、ノルウェーのチャートでは16位と好成績を残しています。
北欧の音楽が好きな私も本作は気に入ったので、北欧の何かが少し関係あるのかもしれません。

本作から親日マルチプレイヤーのJim O'Rourkeが参加し、担当楽器は「道楽」と言われているのはファンの間では有名な話であります。

本作を製作中にアメリカ同時多発テロ事件があり、使っていたスタジオに飛行機のエンジンが落ちて立ち入り禁止となってレコーディングが中断されるという災難にあっています。

ノイズの帝王Sonic Youthと奇才Jim O'Rourkeがタッグを組んで鳴らしたポップなノイズ世界の名盤を是非。

Rain on Tin


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