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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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フジファブリック / TEENAGER (2008年)



今回紹介する名盤は故 志村 正彦が中心になり結成されたバンドのアルバムです。

ジャンル

パワーポップ
オルタナティブロック

日本

(志村正彦)
山内総一郎
金澤ダイスケ
加藤慎一

バンド

フジファブリックは奥田民生を始め、TRICERATOPS、氣志團、東京事変、くるり、斉藤和義、ASIAN KUNG-FU GENERATION、四人囃子など日本を代表するバンド達と親交があり、特に奥田民生はCOUNT DOWN JAPANでフジファブリックの「茜色の夕日」の演奏中に感極まって男泣きしたほど親交が深かったのです。

志村正彦は奥田民生のライブを観てバンドを志しました。
そのことを知っていると今でも涙が出ます。

2009年12月24日に志村正彦が亡くなったことで、2012年12月22日から24日までの3日間、志村正彦の故郷である富士吉田市で歌詞の通り夕方5時のチャイムとして若者のすべてが流された。
街中から音楽が無くなった現代社会でなんとも粋なことをするのでしょう。

また、フジファブリックの曲はいろんなところで使用されていました。
有名なところだと2009年のWBCとJ SPORTS STADIUM 2010で「Sugar!!」がテーマソングとして使用されました。

フジファブリックの凄いところは「銀河」や「唇のそれ」のような変態的な曲と「若者のすべて」や「茜色の夕日」のような儚く美しい曲が上手く共存しているところだと私は思います。

アルバム

本作はフジファブリック最大の名曲「若者のすべて」を収録しているアルバムです。

この曲だけで買う価値があるくらいの1曲です。

この他にも清涼感溢れる「ペダル」や最高にのれるアッパーチューン「B.O.I.P.」全力で青春をしている「TEENAGER」、個人的に1番好きな哀しい疾走感の「星降る夜になったら」と名曲尽くしです。

今を生きる若者が体験した青春のすべてを詰め込んだ名盤を是非。

若者のすべて


星降る夜になったら


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Ghosts and Vodka / Addicts And Drunks (2003年)



今回紹介する名盤はシカゴの重要人物キンセラファミリーからの派生バンドのアルバムです。

ジャンル

マスロック
エモ
ポストロック

アメリカ

Erik Bocek
Scott Shellhamer
Victor Villareal
Sam Zurick


バンド

Ghosts and Vodkaは1999年~2001年と短い活動期間にもかかわらず、多くのバンドに影響を与えたバンドなんです。

一番身近なので言えば、日本を代表するポストロックバンド「toe」はこんなバンドしたいと思ってtoeを結成したというほど影響を与えました。
今回紹介するアルバムのライナーノーツもしているほど愛して止まないそうです。

疾走感溢れる複雑なギターのアルペジオに、エモーショナルなサウンドと言った感じです。
かなり気持ちのいいギターロックです。

マスロックは小難しくてなかなか馴染めなかったのですが、このバンドのおかげでBattlesDon CaballeroTera Melosといったマスロックバンドも聴けるようになりました。

アルバム

本作は「Precious Blood」に「Memento Mori」をプラスしてあるので、このアルバムさえ買えばこのバンドの音を(Joan of Arcのコンピレーションアルバムに収録されているBizarre Funeralという曲を除けば)全部聴けるというとてもお得な作品になっています。

しかも長い間廃盤となり値段が高騰していましたが、2011年に待望の再発がされて値段も手頃となり入手しやすくなりました。

時に難解なマスロックを、時に爽やかなエモを、時に疾走感溢れるアルペジオを聴けるインスト名盤を是非。

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キンセラファミリーツリー

Its All About Right Then


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Copeland / In Motion (2005年)



今回紹介する名盤は透き通るような天使の歌声に切なくて繊細なメロディに定評のあるバンドのアルバムです。

ジャンル

ピアノエモ
インディーロック

アメリカ

Aaron Marsh
Bryan Laurenson
Stephen Laurenson
Jonathan Bucklew

バンド

私はCopelandの曲を聴いたとき「お?北欧の音楽かな?」と錯覚してしまったのですがアメリカのバンドなんですね。
アメリカには美しい音楽がないのかと言われそうですが…。
それほど澄んだ声と美メロのオンパレードなんです。

 2005年に発表された「In Motion」はビルボードアルバムチャート初登場115位を記録し、ビルボード オルタナティブ ニューアーティスト部門で堂々の第1位を飾り、さらにWho’s Nextコンテストでも優勝しています。

また、2006年に発表された「Eat, Sleep, Repeat」は
ビルボードアルバムチャート初登場90位を記録しました。
これはインディーズレーベルでは快挙とも言えるでしょう。

1度は解散したものの2014年に再結成を発表し、新作「Ixora」を発表するという嬉しいニュースは記憶に新しいでしょう。

因みに、アメリカのオルタナティブロックシーンを代表するバンド「Anberlin」と親交があります。

アルバム

上記したように本作はCopelandを一躍有名にした作品と言えるでしょう。

同じピアノエモのMaeが甘酸っぱい思春期なら、ほろ苦い青春といったところでしょうか。
Queenのフレディーマーキュリーのようなクセのない透き通ったファルセットボイスが出せるのはなかなかいないと思います。

繊細で切ない旋律に儚くも美しいファルセットボイスを乗せたハーモニーを聴ける名盤を是非。

Choose The One Who Loves You More


sleep


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eastern youth / 感受性応答セヨ (2001年)





今回紹介する名盤はNumber GirlASIAN KUNG-FU GENERATIONがリスペクトしているバンドのアルバムです。

ジャンル

エモ
オルタナティブロック
インディーロック

日本

吉野寿
田森篤哉
村岡ゆか
(二宮友和)



バンド

eastern youthは1988年に結成して1997年にシングル「青すぎる空」でメジャーデビューを果たし、この曲を収録した「旅路ニ季節ガ燃エ落チル」は大きな話題となります。

その後もコンスタントに作品を発表し、2015年には新作「ボトムオブザワールド」を発表して現在も精力的に活動を続けています。

あの山下達郎はeastern youthの新作が出ると必ず当日に買いに走るくらい熱心なファンだそうです。

bloodthirsty butchersやfOULと親交が深くライブで度々共演していたり、自身が主催している企画「極東最前線」では上記した2バンドを始め、Number Girlやゆらゆら帝国、あぶらだこ、54-71、少年ナイフ、にせんねんもんだい、toe、トクマルシューゴなど世界レベルの日本バンドと共演しています。

古き善き日本語の表現を用いた歌詞とエモーショナルなサウンドと吉野寿の絶叫ボイスがこのバンドの特徴ですが、他のバンドと最も違うことはインストバンドでもないのにボーカルがいないことでしょう。
それは何故かというと、吉野寿の独自の歌唱はボイスと言われているからです。

応援団さながらのボイスの力と詩人さながらの歌詞の力でどんなに気持ちが落ち込んでいてもeastern youthを聴くと鼓舞されて元気が沸々と沸き上がってきます。

例えるならば「やる気が出ない」という気持ちの時に一般的なポジティブな曲を聴くと「よし!やろう!」という気持ちになりますが、eastern youthを聴くと「やらざるを得ないッ…………!!」という感情になります。

eastern youthの歌詞カードは日本語を一番美しくみせるために縦書きで書かれています。
因みにASIAN KUNG-FU GENERATIONの歌詞カードが縦書きなのはeastern youthの影響です。


アルバム
このアルバムの私のイメージは茹だるような暑い夏に汗を流しながら、その日その日を必死に生きてるというイメージです。
このアルバムのメイン曲はなんと言っても「踵鳴る」だと思います。
踵鳴るの歌詞で私が大好きな言葉があります。

解答(こたえ)は知らない

教典(おしえ)はいらない

道程(みち)など知らない

標識(しるべ)はいらない

この言葉を吉野さんが叫んでいるのを聴くと辛い時でも不思議と元気が湧き出てきます。
その他の曲も同じく力を与えてくれる気がします。
エモーション演歌やハードコア演歌と言ったところでしょうか。

身体の芯から熱くなれる、大和魂を感じられ感受性が応答すること間違いなしの名盤を是非 。

1曲目 夜明けの歌


代表曲 踵鳴る

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54-71/ Untitled (2000年)



ジャンル
スカ コア
オルタナティブロック
アバンギャルド

日本

Bingo (本名:佐藤慎吾)
Leader (本名:川口賢太郎)
Bobo (本名:堀川裕之)
Sniper (本名:高田拓哉)


今回紹介する名盤は日本のインディーズの世界で絶大な支持を得ているバンドのアルバムです。

バンド

当時、向井秀徳(Number GirlZAZEN BOYS)が「今もっとも対バンしたいアーティスト」と言わせたバンドである。
ジャンルは自称スカコアらしい、スカスカのハードコアということだそうだ。
確かに納得の音である。

スカスカと言うと悪いイメージに受け取る人が多いと思いますが、このバンドは違います。
このバンドはいらない音を限りなく無くし、音と音の「間」を聴かせるバンドであります。

アルバム

1曲目のリフが流れた刹那、侍の一対一の真剣勝負が開始されるかのような音世界です。
侍が日本刀を一振りするのに全神経を集中するように、ギターのリフ1音1音に魂を感じます。

リズム隊による混沌としたグルーヴの中で、刀同士がぶつかったかような鋭いリフの音。
この緊張感は凄まじいです。

現代の侍達が魂を込めたロックアルバム、日本の美学「侘・寂」を味わえる名盤を是非。

ラストの曲

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