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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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NUMBER GIRL / NUM-HEAVYMETALLIC (2002年)


今回紹介する名盤は椎名林檎がおっかけをするくらい好きだったバンドのアルバムです。

ジャンル

オルタナティブロック
ポストハードコア

日本

向井秀徳
田渕ひさ子
中尾憲太郎
アヒト イナザワ


バンド

NUMBER GIRLはASIAN KUNG-FU GENERATIONやBase Ball Bear、凛として時雨、9mm Parabellum Bullet、LUNKHEAD、WHITE ASHなど現在日本のロック界で活躍しているバンドに多大な影響を与えたバンドであります。

当時あまりの影響の大きさにSUPERCAR、くるり、NUMBER GIRLの3つのバンドと中村 一義で「97の世代」と呼ばれています。

NUMBER GIRLの中心人物の向井秀徳は兄にすすめられたPrinceで洋楽に興味を持ち、初めてギターの練習でコピーした曲はLed Zeppelinの「Achilles Last Stand 邦題 アキレス最後の戦い」であまりの難しさに断念し作曲を始めます。

現在はZAZEN BOYSKimonosなどでバンド活動する傍らTHE ALFEEの高見沢俊彦の「けだるい色の花」の作詞をしたり、ポカリスエットのCMでナレーションに抜擢されたり、映画「少年メリケンサック」のサントラを担当したりといろんな方面で活躍しています。

NUMBER GIRLはPixiesのように乾いた轟音ギターに重みのあるベース、絶叫するようなボーカルで後期にはZAZEN BOYSに繋がる念仏ラップの原型のような曲もあります。

NUMBER GIRLが敬愛しているバンドbloodthirsty butcherseastern youth、fOULが北海道出身ということでラストライブは札幌で行いました。
NUMBER GIRL解散後bloodthirsty butchersに田渕ひさ子が加入し、中心人物である吉村秀樹と結婚したり、eastern youth主催のオムニバス盤「極東最前線」に参加したり、eastern youthの最新作ボトムオブザワールドに収録されている「直に掴み取れ」ではコーラスを向井秀徳が担当しています。

アルバム

本作はNUMBER GIRLのスタジオ収録としてはラストアルバムになっていて、前作「SAPPUKEI」と同じくDave Fridmannをプロデューサーに迎えています。
初めの方は日本語を全く話せなかったDave Fridmannでしたが本作でもう三度目の録音になるので、最後の方には「モットタイトニ!」と話せるほどに上達したそうです。

「Num-Ami-Dabutz」は当時の向井秀徳が「今もっとも対バンしたいアーティスト」と言っていた54-71に影響を受けて作曲したそうです。

この曲は2010年の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」のCMで何度も流されていましたので聴いたことのある人も多いかと思います。

ギターを演奏しているのは女性だということを忘れてしまうくらい突き刺すように鋭く尖っています。

大和魂溢れるMATSURIサウンドを取り入れたオルタナティブロックの名盤を是非。

Num-Ami-Dabutz

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椎名林檎 / 無罪モラトリアム (1999年)



今回紹介する名盤はNUMBER GIRLのおっかけをしていた女性のアルバムです。

ジャンル

オルタナティブロック
ジャズ
エレクトロニカ
ヒップホップ

日本

椎名 裕美子


アーティスト

椎名林檎は高校1、2年の頃から作曲をしていて、その頃に作ったのが「ここでキスして。」「ギブス」「茜さす帰路照らされど」「虚言症」などであります。
この曲達を著作者登録をする時にとりあえず付けた名前が「椎名林檎」でした。

というのも椎名林檎のバンド活動もドラムから始まったということもあり、The Beatlesのドラム「Ringo Starr」の名前から引用したそうです。

高校2年の時TEENS' MUSIC FESTIVALという大会にMarvelous Marbleというバンドで出場し、福岡地区で1位に輝き全国大会に進出して、奨励賞を受賞しました。
また、同年長崎歌謡祭に出場してファイナリストにもなっています。

そして、次の年にMUSIC QUEST JAPANの福岡大会に再びバンドで出場するが音楽関係者にソロを勧められて決勝には椎名林檎として出場し、「ここでキスして。」を歌い優秀賞を獲得します。

ここでの活躍が目に留まりいくつかのレーベルから声がかかり、その中の1つEMI RECORDSと契約を交わします。
また、この大会で出会ったaikoや谷口崇とは音楽活動やプライベートで交流があります。
特に谷口崇とはデビュー前に宇宙アンテナというバンドで活動もしていました。

1999年に発表した「無罪モラトリアム」は100万枚以上売り上げ、次作2000年に発表した「勝訴ストリップ」は230万枚以上売り上げ椎名林檎の名前は世間に知れ渡りました。

私世代では知らない人はいないくらいの勢いでした。
そして、2003年から2012年までは東京事変というバンドで活躍していました。

最近でいうと、2014年NHKサッカー中継のテーマソングとして「NIPPON」を作曲して話題になりました。

アルバム

本作はそんな椎名林檎の1stアルバムであります。

椎名林檎の作品は色々ありますが無罪モラトリアムが1番好きという方も多いのでは無いでしょうか。
勿論私もその一人であります。

私は3曲目の「丸の内サディスティック」のアダルトな雰囲気が椎名林檎のキャラクターにぴったりで非常に好みであります。

本作の半分近くにあたる「歌舞伎町の女王」「幸福論(悦楽編)」「さす 帰路照らされど…」「警告」は全て酒類のCMに使われていました。

天才少女が感受性豊かな時期に制作された名盤を是非。

丸の内サディスティック


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Sunny Day Real Estate / Diary (1994年)



今回紹介する名盤は多くのアーティストからリスペクトされるエモ界のパイオニアと称されるバンドのアルバムです。

ジャンル

エモ
オルタナティヴロック
ポストハードコア

アメリカ

Jeremy Enigk
Dan Hoerner
Nate Mendel
William Goldsmith


バンド

90年代初頭世界がNirvanaのNEVERMIND旋風が巻き荒れ、1994年4月5日にKurt Cobainが自ら命を絶ちグランジブームが去ろうとしていた時にSunny Day Real Estateは現れました。

しかも、Nirvanaが初めに契約していたSub Popから1994年に発表されたデビュー作「Diary」は静と動を使い分けたサウンドに感情剥き出しのボーカルはまさにエモを体現しており、一躍人気になり世間から多大な評価を受け、「エモの名盤」を紹介するところでは必ず紹介させている作品と言えます。

しかし、中心人物であるJeremy Enigkが一気に人気になってしまったことで重圧に苦しめられることになり、1995年に「LP2」(The Pink Album)発表してJeremy Enigkは音楽活動の第一線から一旦身を引き熱心なキリスト教信者になり解散します。

そして、リズム隊のNate Mendel とWilliam GoldsmithはNirvanaでドラムを叩いていたDave Grohlが作ったバンドFoo Fightersに参加します。

1998年に「How It Feels to Be Something On」で待望のカムバックを果たし、1999年には初来日をしました。
2000年には現時点でラストアルバムになる「The Rising Tide」が発表されました。

この作品はSunny Day Real Estateの集大成とも言えるほどの完成度ですがデビュー作の「Diary」のような青春性や初期衝動は影を潜め、神々しさを感じる美しさなんです。

それはなぜかというとJeremy Enigkがギター、キーボード、ベースを一人で演奏していて、ほぼJeremy Enigkのソロ作品とも言えます。

そして、またもや解散するのですが2014年に突然の新曲発表があり驚いたのは記憶に新しいのではないでしょうか。

2014年はMineral、CopelandAmericanfootballの再結成にSunny Day Real Estate14年ぶり新曲発表、
そしてBraidが16年ぶりの新作発表とエモ界は嬉しいニュースが目白押しでした。


アルバム

本作はSunny Day Real Estateのデビュー作であり、エモの金字塔と言われるアルバムです。

エモってなに?エモってどんな感じ?と興味がある方は本作を聴けば一目瞭然です。
それほどエモが盛り込まれています。

私が本作に持つイメージはどしゃ降りの中を傘もささずに走り抜けるイメージです。

嘆くように歌い始めたかと思うと堰を切ったかのように、限界まで叫ぶように歌う姿はなぜか切なく胸が苦しくなります。

感情が爆発するように燃え上がる前半と、沸々と熱くなる後半といった感じで構成されています。

まっすぐで全力の青春時代が懐かしく感じる名盤を是非。

Seven


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Making April / Runaway World (2006年)



今回紹介する名盤は僕の大好きなジャンルの1つピアノエモのバンドのアルバムです。

ジャンル

エモ
ピアノエモ
オルタナティヴロック
ピアノロック

アメリカ

Sean Scanlon
Steven McCaffrey
Greg Federspiel


バンド

「Making April」を直訳すると「作る 4月」になります。

これは彼らのデビューした2005年3月、その前年から自主制作していたデモ音源を4月に発売しようとしていたが、その時にまだバンド名が決まっていなかったのです。
そこで発売日(4月)に間に合わせようという意味を込めて「4月に向けて作る」(Making April)となりました。

iTuneでレーベル未契約バンドの作品としてはあり得ない10万ダウンロードという快挙を皮切りに、Myspaceの未契約バンドトップ10入りを果たしたり、全米の若者を中心に流行っているドラマ「ラグナビーチ」の挿入歌に「These Are the Nights」が使用されるなどして頭角を現していきます。

またWaking Ashlandの中心人物Jonathan Jonesが新たに始動させたバンドWe Shot The MoonやRookie of the Year、Hawthorne Heights、Augustana、Cute Is What We Aim For、The Early Novemberといった様々なバンド達と共演をしています。

Making Aprilは2005年から活動を開始し、2009年の活動休止までの4年間の活動で2006年発表の「Runaway World」と2009年発表の「The Egg Hunt」の2作品だけなのです。

Making AprilやMaeJack's MannequinCopelandといったピアノエモバンドはもっと日本で流行ってもいいと思います。

日本人好みのメロディーが満載でボーカルの声も爽やかな美声が多いのですが、悲しいことに知る機会が無さすぎるのです。

アルバム

本作はそんなMaking Aprilの結成半年足らずで作り上げた曲達にボーナストラックを加えた作品になります。

アコースティックギターとピアノなのに、Sean Scanlonの気持ちいいくらいにストレートに歌声でエモに仕上がっているんです。

1曲目の「These Are The Nights」はしっとりとしたピアノで静かに始まり中盤の盛り上がりが最高にエモーショナルです。

思わず自転車を立ち漕ぎしたくなる疾走感溢れる3曲目の「Driveway」そして、タイトル曲の「Runaway World」はキラキラしたアコースティックギターに甘美なピアノといったMaking April節炸裂の名曲です。

アコースティックギターとピアノで奏でるエモの名盤を是非。

Runaway World


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サカナクション / シンシロ (2009年)



今回紹介する名盤はSMAPの「We are SMAP !」や「Moment」を作詞作曲をした人物を中心に結成したバンドのアルバムです。

ジャンル

オルタナティヴロック
エレクトロニカ
インディーロック

日本

山口一郎
岩寺基晴
草刈愛美
岡崎英美
江島啓一


バンド

サカナクションとは「さかな」という言葉がバンド名に使われていないのと、変化を恐れずに音楽をしていこうという気持ちが込められた「アクション」を掛け合わせて出来た造語になっています。
あと、中心人物の山口一郎が大の釣り好きというのもあると思います。

2005年に活動を開始して2年後の2007年には早くもサマソニに出演します。
2008年には「NIGHT FISHING」を発表し当時の新人最多となる実に8本もの大型野外フェスに出演します。

2010年には初の日本武道館でのライブを開催し、2011年には「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」をミュージックステーションで演奏して話題になりました。

2013年にはNHK紅白歌合戦に初出場し、さらに知名度を上げました。
2015年は姉さんこと美人ベーシストの草刈愛美が妊娠していたためライブ活動などを控えていたサカナクションでしたが6月5日にめでたく無事出産しましたのでまた音楽活動が活発化してくれるはずです。

中心人物である山口一郎はレイハラカミに影響を受けたと公言しています。

サカナクションの曲は数多くタイアップされていて、その内の少しを紹介します。

「セントレイ」→音楽戦士 MUSIC FIGHTER
「ネイティブダンサー」→MUSIC EDGE
「アルクアラウンド」→アルペンのCM
「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」
→東進のCM
「夜の踊り子」→モード学園のCM
「蓮の花」→近キョリ恋愛の主題歌

など私が知っているだけでもこれだけあり、勿論この他でもいろいろなところで使用されています。

アルバム

本作はサカナクションがまだ世間にはあまり浸透する前の作品になります。

「シンシロ」とは「真っ白」「新しい白」という意味があり、ジャケットは真っ白な画面に薄い灰色で波形が書かれていますが、この波形は「シンシロ」と発声した時の音の波形をデザインしたものであります。

本作の目玉曲はやはり「ネイティブダンサー」でしょう。
この曲は後に山口一郎が敬愛していたレイハラカミにリミックスしてもらい、サカナクションの代表曲と言っても過言ではないでしょう。

シングルにもなっている「セントレイ」は何処と無くASIAN KUNG-FU GENERATIONのような爽快感があり、私は好きです。

そしてどの曲も姉さんのベースがブリブリしていて気持ちいいんです。

ジャケットは淡白な白身ですが中身を聴くと止まらず泳ぐ力強い赤身魚のような勢いある曲ばかりの名盤を是非。

セントレイ


ネイティブダンサー


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