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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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múm / Finally We Are No One (2002年)



今回紹介する名盤はSigur RósやBjörkなどと同じくアイスランドを代表するバンドのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
エレクトロニカ
ドリームポップ

アイスランド

Örvar Smárason
Gunnar Örn Tynes
(Kristín Anna Valtýsdóttir)
(Gyða Valtýsdóttir)


バンド

múmはアイスランドで結成されたエレクトロニカバンドで2000年に「Yesterday Was Dramatic - Today Is OK」でデビューしました。

人の声やドアの開閉音などの生活音をサンプリングした手作り感溢れるエレクトロニクスとアコーディオンやメロディオン、グロッケンシュピールなどの様々なアコースティック楽器によるオーガニックなサウンドを融合させた音世界にKristínとGyða姉妹のロリータボイスを乗せた音楽性が高い評価を受けました。

イギリスだけで40以上のメディアから年間トップ10に選出されました。
また、これまでに原田知世など日本のアーティストへ楽曲提供を行ったこともあり、フジロックフェスティバルなど様々なフェスにも出演するなど日本でも人気が高いバンドです。

「múm」というバンド名「múm」という文字を並べた時、2頭の象が横向きで鼻を絡めあう姿をイメージしてつけたので深い意味はないそうです。

múmはKristínとGyða姉妹が脱退するまでのノスタルジックで浮遊感漂う「Yesterday Was Dramatic - Today Is OK」から「Summer Make Good」までと、牧歌的な可愛らしい音世界の「Go Go Smear the Poison Ivy」以降の作品に分けられます。

しかし、2013年に発表された最新作「Smilewound」ではKristínとGyða姉妹が復帰して初期のメンバーになり話題になりました。

KristínはMice Paradeのアルバムに参加したりしています。


アルバム

本作はKristínとGyða姉妹が在籍している頃の作品ですので、ノスタルジックで浮遊感漂う愛くるしい音世界を楽しめます。

múmの音はまさに私たちのイメージするアイスランドを音にして届けてくれます。
基本は冬の澄んだ空気のような音世界なのですが、にきらびやかなオーロラのようなサウンドだったり、アコースティック楽器のサウンドでふんわりとした暖かみがあります。

これは雪の積もらない都会より、雪国の方が気温差に大差なければ暖かい現象と同じような感じがします。

エレクトロニカもポストロックもどっちも聴きたいという欲張りさんにはこの愛くるしい名盤を是非。

We Have A Map Of The Piano


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The Album Leaf / In a Safe Place (2004年)

今回紹介する名盤はポストロックシーンで様々な試みをしているアーティストのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
アンビエント
エレクトロニカ

アメリカ

Jimmy LaValle

アーティスト

Copelandの時も同じ間違いをしてしましたが、始めてThe Album Leafの音楽を聴いた時「お?北欧の音楽かな?」と錯覚してしまうほど美しい音世界なんです。

言い訳するつもりはないですが、The Album Leafは北欧を代表するバンドSigur Rósの全米ツアーの前座をしたり、múmと共演したりと親交が深いのだからあながち間違いでもありませんよね。

The Album LeafはJimmy LaValleがポストロックバンドのTristezaを脱退した後ソロプロジェクトとして始まったバンドです。

そして、The Album Leafはアコースティックギターのアルペジオに、優美なエレピの旋律、グリッチノイズなど様々な音楽を取り入れたインストスタイルを確立していきます。
ハードコアを通過した反動からなのか本当に儚く美しい旋律が流れます。

Sigur Rósやmúm、Epic45Arc labHammockなどが好きな人は是非聴いてみてください。

琴線に触れること間違い無しです。

アルバム

本作はゲストにSigur Rósやmúmを迎え入れてのアルバムなので余計に北欧の香りが強く私好みであります。

本作をレコーディングしたスタジオはSigur Rósが普段使っているアイスランドのスタジオなので、音世界はとても冷たく透き通るような音で構築されています。

1曲目の「Window」をかけたらもうそこは白銀の世界に変わります。

ゆらめくように流れるエレピの旋律に雪がちらつくようなグリッチノイズが聴ける名盤を是非。

Thule



関連記事

The Album Leaf / Into the Blue Again (2006年)


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Tortoise / TNT (1998年)



今回紹介する名盤はシカゴ音響派というポストロックの金字塔として今も尚輝き続けているアルバムです。

ジャンル

ポストロック
ジャズロック
エレクトロニカ

アメリカ

Dan Bitney
Doug McCombs
Jeff Parker
John Herndon
John McEntire


バンド

Tortoiseは当初ポストロックのパイオニアとされるバンド「Slint」の元メンバーであるDavid Pajoが在籍していたことがあります。

そして、現在では様々なところで音楽活動をしている敏腕音楽プロデューサーJohn McEntireが在籍していることで有名です。

Tortoiseというバンドはメンバー変更を度々していますが、徹底してインストというスタイルを崩さず作曲しています。

また、前衛指向がとても強い音楽性と編集作業などで高度な音響を作り出し、緻密な曲構成に仕上げ独自の音世界を表現しているバンドであります。

そんなTortoiseには当然のことながらたくさんのフォロワーがいます。

その中にはWilcoやJim O'Rourkeなど有名なバンドも含まれます。

Tortoiseの代表作「TNT」では演奏した音をテープに録音せず、そのまま直接コンピューターのハードディスクに記憶して、音像をパソコン編集していくというハードディスクレコーディングは当時の音楽制作方法に画期的な手段としてシーンに衝撃を与えました。

この事を聞いていたので私はTortoiseはスタジオミュージシャンと勝手に決め付けていました。

しかし、2014年のビルボードでのライブを観てその考えは改め直されることになりました。

それほど凄まじい演奏を体験でき、思い出すだけで気持ちが高鳴るほどです。

ポストロックはロックで使われる楽器でロックではないことをするということらしいのですがとんでもない、Tortoiseのライブは最高にロックでした。

アルバム

本作は上記したようにTortoiseの代表作の1つです。
しかし、ジャケットがイタズラ描きなんじゃねえかという印象を受ける人もいるでしょう。

そう感じた人は正解です。

なぜならこれはレコーディング中にメンバーが落書きした絵をそのままジャケットとして使用したのです。

音の方はと言うと普通に聴いていたらサラリと流れてしまうくらい優しい音なのですが、いざ聴き込むと面白いサウンドやビートがあらゆるところに散りばめられていて驚かされます。

プログレッシブロックとジャズロックとエレクトロニカのいいとこ取りの名盤を是非。

TNT


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DSK / presents MODEST (2007年)



今回紹介する名盤は火の国熊本が生んだギタリストのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
ボサノヴァ
ジャズ
ソウル

日本

小島大介


アーティスト

小島大介は1997年に畠山美由紀とのユニット「Port of Notes」でデビューして、ボサノヴァやソウル、ジャズを程好くブレンドしたノスタルジックな柔らかいサウンドで人気を得ました。

そして、2002年にDSK名義でソロ活動を始めたり、Aurora Acousticを結成したり精力的に活動し始めます。

その他にも藤原ヒロシ、INO hidefumiと組んだアコースティックバンド「IDF」で活動したり、柴咲コウに「きみと最後のキス」を提供したり、ギターの講師をしたりと多忙な日々を送っています。

Nujabesと「Winter Lane」曲を作ったりもしています。

因みに、日本テレビ「NEWS ZERO」のメインテーマのギター演奏は小島大介です。

DSK名義では他のユニットやバンドでは感じられなかったポストロック的なアプローチが強い気がします。

若者が好みそうなポップなロックや激しいロックサウンドではなく、シックで落ち着いた大人のロック
サウンドというイメージです。


アルバム

本作は6弦、12弦のアコースティックギターに始まり、エレキギター、ギターシンセ、ミニギター(パプース)といった様々なギターを使用して作られました。

ここまで徹底してギターのみで作るところにはギタリストとしてのこだわりを感じます。

薄暗い部屋で本作をかけながら、ワインを飲むと最高にリラックスできることでしょう。

ロウソクの炎が揺らいでるように、七色のギターサウンドがゆらゆら広がる名盤を是非。

RAIN


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Mice Parade / Bem-Vinda Vontade(2005年)



今回紹介する名盤はFatCat RecordsというAnimal CollectiveやmúmSigur Rósといったバンドが在籍していた優良レーベルで活躍しているバンドのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
インディーロック
エレクトロニカ
ダブ

アメリカ

Adam Pierce

バンド

Mice Paradeは元々Dylan Cristyを中心として活動していたバンドThe Dylan Groupでドラムを叩いていたAdam Pierceのソロプロジェクトでこれまでに多くのアーティストと共演をしていました。

また、Adam Pierceはいろいろなバンドのサポートでドラムを叩いていて、日本で言うとクラムボンでもドラムで参加したこともあります。

Adam Pierceのドラムは独特な変拍子を駆使し、余計な音を鳴らない的確なドラミングで、電子音も無駄な音を重ねずにしっかりと引き算をしています。

Mice Paradeの音世界は北欧を感じるエレクトロニカ感やワールドミュージックを思わせるグルーヴ、アメリカのシカゴ的なインディー感と本当に多国籍なサウンドです。

これまでに9作品発表していますが、作品ごとに演奏される楽器やアーティストが入れ替わるので、作品によって音世界が変わるので飽きずに聴けます。

ただ全てに言えることは、暖かみのある優しいサウンドということでしょう。

また自身で主宰しているBubble Coreやファットキャット・レコーズから作品を発表しているので、本当に自分のやりたいように音楽を自由な発想で作れることも強みなのでしょう。

因みにMice ParadeとはAdam Pierceのアナグラムです。

アルバム

本作は上記したアイスランドを代表するエレクトロニカユニットmúmとも親交があり本作でもKristín Anna Valtýsdóttirが参加しています。

さらに8曲目の「Ground As Cold As Common」クラムボンの原田郁子が参加しています。

Mice Paradeの中でも唄もので且つ、実験性も少なく、アルバム1枚聴くのに50分かからないのでMice Parade入門に最適だと思います。

もたつくような下手うまドラミング、きらびやかな電子音にシューゲイザーのようなギターサウンドそこにフレンチポップな唄が絡むポストロックの名盤を是非。

Nights Wave



関連記事
Mice Parade / All Roads Lead To Salzburg(2002年)

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