ジャンル
フォーク
インディーフォーク
アメリカ
Sufjan Stevens
アーティスト Sufjan Stevensはギターやピアノ、ベース、バンジョーなどの楽器を演奏できるマルチプレイヤーであり、その全ての楽器を巧みに組み合わせて奏でられるメロディーはオーケストラ顔負けのスケールのフォークミュージックなんです。
Sufjan Stevensの音世界には3つの要素が繊細に絡み合って奏でられているのです。
まず1つ目はクラシック、Sufjan Stevensは中学の頃からオーボエという木管楽器を習い始めて高校、大学とオーケストラに入って演奏する日々を過ごしました。
オーケストラのレパートリーにクラシックが多かったので自然と関わる機会が増えていき、クラシック音楽に親しむようになりました。
そして2つ目はポップミュージック、Sufjan Stevensが中高生の頃は特に音楽に興味も持っていなかったので、練習のためにクラシックは聴いていたものの、クラシックを好んで聴いていたりはしていませんでした。
むしろ当時アメリカのヒットチャートに入るようなポップミュージックの
Michael Jackson やThe Bangles、The Go-Go's、The Cureなどを聴いていたのです。
最後の3つ目はフォーク、ある日Sufjan Stevensの義父が集めてた
The Beatles やThe Rolling Stones、
The Beach Boys 、Neil Young、
Yes などのレコードをテープに録音してくれて60年代の音楽に興味を引かれ聴くようになり、中でもNeil Youngにかなり影響を受けたそうです。
大学生の頃にMarzukiというフォークバンドを結成し活動していましたが、解散になりSufjan Stevensはシンガーソングライターとして活動するようになります。
ソロ活動をする中でアンダーグラウンドシーンでは少しずつ話題になっていたのですが、2003年に発表された「Michigan」を期にSufjan Stevensはある企画を発表し世界を驚かせることになります。
その企画というのがアメリカ50州全てのアルバムを製作するという「THE 50 STATES」です。
単純計算でもアルバムを50枚作らないといけないので、多作家Frank Zappa並の製作意欲と言えるでしょう。
アルバム 本作は「THE 50 STATES」第2弾でアメリカのAmazon.comのベスト オブ 2005の第一位に選ばれたSufjan Stevensの代表作といえるアルバムです。
本作の特徴はお世辞にもカッコいいとは言えない雰囲気あるジャケットと曲名の長さです。
2曲目のタイトルは「The Black Hawk War, Or, How To Demolish An Entire Civilization And Still Feel Good About Yourself In The Morning, Or, We Apologize For The Inconvenience But You're Gonna Have To Leave Now, Or, 'I Have Fought The Big Knives And Will Continue To Fight...」です。
いや、もう文章じゃん!となりますが、これはSufjan Stevensが小説家を志していたからでしょう。
アルバムは勿論のこと、1曲1曲が短編の物語になっているのです。
Sufjan Stevensの作品は歌詞と一緒に楽しんでいただきたいと思います。
そして音楽を聴くと、あのダサいジャケットも長ったらしい曲名も1つの芸術として昇華するのです。
Sufjan Stevensが自分一人で作り上げた短編物語の世界を音楽で表現した名盤を是非。
Casimir Pulaski Day & Jacksonville
VIDEO Sufjan Stevens Asthmatic Kitty 2005-07-05
[1回]
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