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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Four Tet / Rounds (2003年)



今回紹介する名盤はフォークトロニカという音楽ジャンルを開拓したアーティストのアルバムです。

ジャンル

フォークトロニカ
エレクトロニカ
IDM

イギリス

Kieran Hebden

アーティスト

Four Tetは元々ポストロックバンド「Fridge」でギタリストをしてきたので、メロディーセンスが抜群にいいんです。

そんなFour Tetが1999年に発表した「Dialogue」は60年代後半から70年代のフリージャズに強く影響がありつつも、ダウンロードした音源とラップトップのみを使って作られたという個性的なサウンドはシーンに彼の存在を広く知らしめることとなりました。

2001年にFour Tetでの活動を本格化させたはKieran Hebdenは前作のフリージャズからの影響を捨てて、イギリスの土着的なフォークサウンドとエレクトロニカという一見相反する要素の融合させた「Pause」を発表して、フォークトロニカという新たなジャンルを開拓し、評論家を中心に大絶賛を巻き起こしました。

その結果、一躍シーンのとなったFour TetはRadioheadやDoves、Aphex Twin、The xx、Black Sabbath、Battlesなどのリミックスを次々と担当しました。

また、RadioheadやPrefuse 73とツアーを回るなど活躍しました。
2012年には「Pink」を自身のレーベルText Recordsから発表しました。

また、2013年には未発表の音源を集めた配信限定アルバム「0181」を発表しました。

アルバム

本作はFour Tetの3枚目のアルバムで全英チャートに初のランクインをしました。

外に広がるスケール感は無いものの、内に秘める哀しい気持ちを刺激するエレクトロニカサウンドと、楽しい気持ちを刺激するフォークサウンドが合わさり、暖かいメロディーが涼しげに耳入ってきます。

6曲目の「Unspoken」はジャジーな雰囲気があり、個人的には10曲目の「Slow Jam」が好みです。
やわらかい朝陽のような暖かみあるフォークトロニカの名盤を是非。

Slow Jam


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