今回紹介する名盤はポストロックというジャンルの土台を開拓してくれたバンドのアルバムです。
ジャンル
ポストロック
マスロック
スロウコア
アメリカ
Brian McMahan
David Pajo
Britt Walford
Ethan Buckler
Todd Brashear
バンド
Slintはポストロックという言葉のない時代にポストロックをしていました。
そのMogwaiの特長である「静」「動」という音世界に最も影響を与えたバンドがSlintであります。
そして、SlintのギタリストDavid PajoはSlintを解散後Tortoiseで活動したり言わば、ポストロック先駆者と言えると思います。
今はギターでいろいろな音色を出す人がいます。
例えば、象の鳴き声を出す
King CrimsonのAdrian Belewや、ピックの代わりにコインを使い無数の音色を奏でるQueenのBrian Mayなどたくさんいます。
しかし、Slintの音はギターの弦の鋼の鳴る音をそのまま増幅させただけの音に聴こえます。
その刻みつける様なリフの音は暗く深い音で美しい音なんです。
1986年~1992年まで活動していて、その後も少し活動したりしていたようですが2013年からまた本格的に活動を開始しています。
アルバム
本作はSlintのセカンドアルバムにしてラストアルバムであります。
Slintの音世界は本作で完成されたと言ってもいいくらいの出来だといえます。
これ以上音を重ねてもただ蛇足になるだけですし、これからさらに音を引いてしまっては深みが無くなるというギリギリの状態がこの張り詰めるような緊張感を演出しているように感じます。
格闘家が自分にあった体重に減量する様ににているかもしれません。
重すぎると軽快に動けず、すぐにスタミナ切れを起こしてしまいますし、逆に軽すぎてもパワー不足で相手を倒せません。
張り詰めた緊張感ある暗闇の中で鳴る鋼の音と淡々と流れる語り、そして突如訪れる轟音の壁と叫び。
この儚く美しい張り詰めた空気が詰まった名盤を是非。
Good Morning, Captain
スリント TOUCH & GO 2014-06-28
[2回]
PR