今回紹介する名盤はKurt Cobainに影響を与えて
Nirvanaの兄貴分的バンドのアルバムです。
ジャンル
ノイズロック
オルタナティブロック
インディーロック
アメリカ
Kim Gordon
Thurston Moore
Lee Ranaldo
Steve Shelley
バンド
Sonic Youthはローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリストで第99位にランクインしているThurston Moore、グランジのゴッドマザーと称されるKim Gordon、改正前の2003年度の同名ランキングではThurston Mooreの1つ上になる33位にランクインしていたLee Ranaldo、そして様々なバンドで活躍するSteve Shelleyの4人が中心に活動するバンドです。
80年代前半から活動を開始し、82年に「Sonic Youth」を発表しますが見向きもされませんでしたが、自分達の音楽を信じて85年に「Bad Moon Risin」を発表し、やっとインディーレーベルと契約します。
そして、少しずつSonic Youthの実力が広まり、88年にSonic Youthファンの間では最高傑作と言われる「Daydream Natio」が発表されます。
この作品が認められメジャーレーベルから話がきて契約しましたが、Sonic Youthは一筋縄で契約はしません。
なんと、音楽の方向性などはバンドに主導権があるという条件で契約しました。
この事により、流行などに左右されず大衆性を無視して自分達の音楽を追求していった結果、リリースしたアルバムはたいして売れませんでした。
しかし、評論家や他のアーティストからは評価され、メディアの高評価とアルバムの売上枚数に最もギャップのあるバンドだと言われたこともあるのです。
商業主義に左右されないSonic Youthの姿勢は後のバンド達に尊敬されました。
Sonic Youthはパンクの世界にアート志向と実験性を持ち込んで変則チューニングで狂気的なノイズを鳴らすバンドなんです。
Thurston Mooreは「エレキギターを聴くということはノイズを聞くこと」と発言しています。
アルバム
本作はSonic Youthの長い歴史の中で色々合わせると16枚目のアルバムになります。
Sonic Youthのファンからすると何故本作を選ぶんだ?と思われるかもしれませんが、私にはSonic Youthは少し難解で一通り聴きましたが私の琴線に触れた作品がこれだけでした。
3年前Sonic Youthをまだ勉強中の私には本作くらいポップさがないとSonic Youthの世界に入門できなかったのです。
本作は母国アメリカでは126位とチャートインは逃しますが、ノルウェーのチャートでは16位と好成績を残しています。
北欧の音楽が好きな私も本作は気に入ったので、北欧の何かが少し関係あるのかもしれません。
本作から親日マルチプレイヤーのJim O'Rourkeが参加し、担当楽器は「道楽」と言われているのはファンの間では有名な話であります。
本作を製作中にアメリカ同時多発テロ事件があり、使っていたスタジオに飛行機のエンジンが落ちて立ち入り禁止となってレコーディングが中断されるという災難にあっています。
ノイズの帝王Sonic Youthと奇才Jim O'Rourkeがタッグを組んで鳴らしたポップなノイズ世界の名盤を是非。
Rain on Tin
Sonic Youth Geffen Records 2002-06-25
[1回]
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