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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

MAGMA / Live (1975年)



今回紹介する名盤はあまりに独自性があり過ぎたためZeuhl系という新しい音楽ジャンルを作った孤高のバンドのアルバムです。

ジャンル

プログレッシブロック
ズール
アートロック
ジャズロック

フランス

Christian Vander


バンド

MAGMAの中心人物Christian Vanderは幼少の頃からジャズなどの音楽をよく聴いていて13歳の頃からドラムを始め、17歳の時にはバンド活動を始めていました。

しかし、1967年に敬愛するジャズサックス奏者John Coltraneが亡くなったショックでイタリアを放浪しながら様々なバンドとセッションしていました。

ある時突然「John Coltraneの仕事は未だ道半ばであり、誰かがそれをやり遂げなくてはならない。今度は私の番だ」という啓示を受け再起します。
そして、フランスに戻りJohn Coltraneの意思を受け継ぎ自らが行うべき新たなる音楽活動を模索してMAGMAというバンドが誕生します。

MAGMAの特徴はなんといっても宇宙からきたコバイア星人の言語「コバイア語」というChristian Vanderが作り出した架空の言語でしょう。

ここまでだと、そこら辺にいる「おバカアイドル」と何ら変わりませんが、これがオペラ的なボーカルとギターやキーボードより前に出る個性的で強靭なリズム隊、そして分厚く呪術的で悪魔染みた男女のコーラスといった音楽になった瞬間に物凄いエネルギーを秘めたバンドサウンドになるんです。

このサウンドはZeuhlと言われMAGMAはZeuhl創始者とされています。
そんな複雑で凄まじい音楽も少しずつ減っていき、ファンクやソウルに接近していきます。

そして、1985年に発表された「Merci」ではコバイア語を使わないところまでいき、その直後に解散してしまいます。

因みにジョジョの冒険 第三部でダービーにコインにされていた中にChristian Vanderという文字があります。

アルバム

本作はMAGMAの最強の布陣の時の最高のライブを収めたライブアルバムになっています。

本作には今やフランスの伝説的バイオリニストとなっているDidier Lockwoodが演奏しているのですが、この時まだ10代なんです。
未成年とは思えない堂々とした演奏をしています。
私にとってここまで鬼気迫る演奏はKing Crimson以来でした。

ブレーキ無しで爆走する機関車のようなChristian Vanderのドラムにその周りを張り付いて暴れまわるBernard Paganottiのベース、それに負けない狂気染みたDidier Lockwoodのバイオリン、そして暗黒世界から魔獣でも召還するかのような重苦しいコーラスは圧巻の一言です。

もはや人間業じゃないコバイア星人が作り出した音楽なんでしょう。

地球外生命体が残した名盤を是非。

Hhaï


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