今回紹介する名盤はフュージョン御三家の1つと言われるバンドのアルバムです。
ジャンル
フュージョン
ジャズ
アメリカ
Joe Zawinul
Wayne Shorter
(Jaco Pastorius)
バンドWeather Reportはジャズの中でも彼らは新たな「フュージョン」という音楽ジャンルを作り上げたパイオニアです。
「フュージョンってどんな音楽よ?」って思われる方は名は体を表すじゃないですけど、Weather Report(直訳 天気予報)とはよく言ったもので、正に天気予報の時によく流れてる音楽みたいなのがフュージョンと思ってもらえればイメージしやすいかもしれません。
因みにフュージョン御三家というのがありまして
「
Return to Forever」
「The Mahavishnu Orchestra」
「Weather Report」の3つのことを言います。
Weather Reportの中心人物のJoe ZawinulとWayne Shorterの二人はあのジャズ界の帝王Miles Davisの卒業生なので、テクニックは保証済みです。
Weather ReportはJoe ZawinulとWayne Shorterが国際ジャズコンクールベース部門優勝者Miroslav Vitoušを誘い1971年にセルフタイトル「Weather Report」を発表します。
その後Weather Reportはどんどんとエレクトリックサウンドへと進化させていき、音楽性の違いによってMiroslav Vitoušはバンドを去ります。
代わりにファンキーなジャズベーシストとして名を馳せていたAlphonso Johnson参加します。
1976年にAlphonso Johnsonに代わりベースを主役にまで押し上げたスーパーベーシストの
Jaco Pastoriusが正式に参加して玄人にしか分からないWeather Reportの世界に新しい風が吹き、一般の聴衆やこれまでジャズに興味のなかった聴衆など幅広い層にまで評価されました。
ここから黄金期に入ります。
因みに、ジョジョの奇妙な冒険 第六部のウェザーリポートの元ネタです。
アルバム本作は1971年発表のデビュー作の方の「Weather Report」になります。
というのも1982年にもセルフタイトル「Weather Report」を発表して当時の購入者は少し混乱したそうです。
本作はエレクトリックMiles Davisの名盤「Bitches Brew」や「In A Silent Way」といった作品をJoe ZawinulとWayne Shorterがさらに推し進めた作品で、何が凄いって私はMiroslav Vitoušのベースだと思います。
Weather Reportのベーシスト=Jaco Pastoriusみたいなイメージがありますがとんでもない、Miroslav Vitoušのブリブリ鳴らすベースが本作の聴き所と言っても過言ではありません。
1曲目の浮遊感漂う「Milky Way」が終わったかと思うと「Umbrellas」ではブリブリのベースが鳴り響き、一気に耳を奪われます。
当時のジャズの天気を予報するかのような新しいサウンドが敷き詰められた名盤を是非。
Umbrellas
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