今回紹介する名盤は「YOUは何しに 日本へ?」にてバナナマンに「天使の歌声だ」と絶賛されたバンドのアルバムです。
ジャンル
プログレッシブロック
ネオプログレッシブロック
シンフォニックロック
ポンプロック
スウェーデン
Simon Åkesson
Tobias Lundgren
Petter Sandström
Johan Westerlund
Pontus Åkesson
Sebastian Åkesson
バンドMoon Safariは2003年から活動を始めたバンドで2005年のデビューアルバム「A Doorway To Summer」からThe Flower KingsのTomas Bodinをプロデュースに迎えての製作で話題になりました。
Moon Safariの才能は枯渇することなく、むしろその逆で2008年には2枚組のアルバム「Blomljud」を発表し、さらに2010年と2012年には最高傑作と言われる三部作「Lover’s End」と「Lover’s End Pt.III Skellefteå Serenade」をそれぞれ発表しました。
また、2011年には初のライブアルバム「The Gettysburg Address」を発表し、スタジオワークだけじゃないことを証明する出来でした。
そして、2013年には「Himlabacken Vol. 1」という続編を匂わすアルバムを発表し、2014年に2枚目のライブアルバムとなる「Live In Mexico」2015年には初のベストアルバム「Best of」を発表しました。
公式で予告されている「Himlabacken Vol. 2」はそろそろ発表されるはずです。
ここまで頻繁に音楽活動をこなしているにも関わらず、メンバー全員普段はそれぞれ別に仕事をしているというから驚きます。
Moon Safariの最大の強みであるメロディアスな演奏と
Queenのような贅沢なコーラスはデビュー当時から健在で、プログレ=難解なロックという固定観念をぶっ飛ばしてくれるほど爽やかな音楽を聴かせてくれるバンドなんです。
ポップミュージック顔負けの美メロに酔いしれていると、不意に変拍子がやって来て驚かされます。
プログレ界に新しい風を吹かして、様々なバンドを紹介する際によく引き合いに出されるほどです。
因みに「Lover’s End」までの3枚のジャケットは全てPetter Sandströmが描いたそうです。
アルバム本作は続編が期待される作品の第一部になります。
前作「Lover’s End」のコンセプトはその名の通り「愛」をテーマにしていましたが、今回のコンセプトは「人生」をテーマにしているそうです。
「Himlabacken」とは天国の丘という意味があり、その丘はスウェーデンに実在する丘からつけたそうです。
オープニングにはプログレバンドということを忘れるほどレベルの高いコーラスワークでMoon Safariの世界に誘われたかと思うと一変して、スカッとする爽快な「Too Young To Say Goodbye」が流れると曇った気分を吹き飛ばしてくれます。
美メロを敷き詰めたと言っても過言ではないほどキャッチーでプログレ入門用としてピッタリかと思います。
天国の丘から吹く薫風に当たると悩み事やストレス、不安を全て連れ去ってくれるような名盤を是非。
Too Young To Say Goodbye
Moon Safari Blomljud 2013-10-01
[1回]
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