今回紹介する名盤はディズニーランドで使用された曲を奏でるユニットのアルバムです。
ジャンル
エレクトロニカ
チルアウト
アンビエント
フランス
Nicolas Godin
Jean-Benoît Dunckel
アーティスト
もしエレクトロニカ系でフランス出身の世界で活躍している二人組といえば?とクイズを出されたら、きっと
Daft Punkと答える人が多いと思いますが、こちらのAirも負けてません。
まず、私はフランスと聞くと「オシャレな町」「フランス料理」というイメージがあり、Airはこのイメージにピッタリなユニットだなと思いました。
夜のパリの雰囲気漂うオシャレで浮遊感あるサウンドに、フランス料理のような繊細な音作りはまさにおフランスと言わんばかりの音世界です。
Airというユニット名を普通に読んだら「Air=空気」なのですが、本当の意味はAmour=愛、Imagination=想像、Rêve=夢の頭文字を取ってつけられた名前なのです。
Airは1998年の「Moon Safari」で全英6位という好成績で世界的に認知されました。
この影響からmy bloody valentineや
Sonic Youthと交流のある音楽センスを評価されている映画監督ソフィア・コッポラから直々に映画「ヴァージン・スーサイズ」の音楽をオファーを受けました。
2001年に発表した「10000 Hz Legend」ではゲストに
BeckやBuffalo Daughterなどが参加したり、2004年発表の「Talkie Walkie」では
Radioheadの6番目のメンバーと言われるNigel Godrichをプロデューサーに迎えたりしています。
また、フランスのジュエリーブランド「カルティエ」がLOVEをテーマにしたコラボ企画を2007年から開始し、これまでに坂本龍一や
The Velvet UndergroundのギタボLou Reed、Phoenixなどが参加した企画でAirは2011年の音楽を担当しました。
Airの持つ美しく儚い浮遊感あるサウンドは本人達が最も影響を受けたと公言する
PINK FLOYDなんです。
アルバム
本作はそんなAirのデビューアルバムで全英6位にランクインした彼らの代表作と言われています。
上記したディズニーランドで使用された曲は本作の1曲目の「La Femme D'Argent」であります。
この曲が夜のディズニーランドにピッタリで夢の時間が少しずつ近づいてくる切なさを見事に表現しているのです。
「Sexy Boy」はNenaやFranz Ferdinandなどにカバーされるほど人気のある曲です。
甘いメロディーなのにクールなサウンドなので甘ったるくなく、スーッと音の世界に誘われます。
プログレの叙情性とエレクトロニカの甘美なメロディーをフレンチポップのセンスでまとめました、みたいな良いところ取りです。
ちょっと大人なメルヘンな夢の中を漂うような名盤を是非。
La Femme D'Argent
Air EMI Europe Generic 1998-01-19
[2回]
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