今回紹介する名盤は仲良し二人組のお笑いコンビ「さまぁ~ず」を中心に結成されたバンドからのアルバムです。
ジャンル
コミックソング
ワールドミュージック
日本
ヘロ岡シュン (大竹一樹)
デカ岡ヒロシ
キナコキナシタ
吉野
モアイモア橋
ミタムラニクヒコ (三村マサカズ)
バンド
大竹の視点からなる後ろ向きな歌詞に三村のポンコツなツッコミで構成される音世界です。
所詮、芸人が企画で作ったなんちゃってバンドでしょ?と思われると思いますが、音楽としてのクオリティーも高いと私は思います。
「トイレこの先 左なの」の作曲はSomething ELseの今井千尋さんで「待ちわびて」の作曲は元チューリップの財津和夫さんという力の入れよう。
なにより、音楽として個性的で、マイナスターズに代わるバンドを私は知りません。
日本のお笑い文化はとても進んでいて、欧米では「ツッコミ」という技術がありませんし、「漫談」「漫才」「落語」など言葉だけで笑わせる技術も他国と比べ群を抜いています。
ツッコミがあるから聴衆は笑い所に気付き笑いが起こります。
欧米で使われる「ツッコミ」の代わりは「笑い声」です。
「フルハウス」など海外ドラマでよく使われているやつです。
「ツッコミ」や「漫才」という日本独自の文化を取り入れたこの音楽は世界から見れば立派なワールドミュージックだと私は思います。
アルバム
曲の半分以上がコント仕立てになっていたり、間奏でツッコミが入ったり、聴いていて「んふふっ」と笑っちゃうバンドなんて他にはありません。
多少誇張して言うと1曲目の「〜OPENING〜」はまるでDaft Punkの「Technologic」のように始まり、18曲目の「待ちわびて」の後半はThe BeatlesのHey Judeのような大合唱で幕を閉じます。
ネガティブな思考を音楽に詰め込んだお笑いロックミュージック、大竹ワールド全開のドイヒーな名盤を是非。
心配性
待ちわびて
マイナスターズ EMIミュージック・ジャパン 2005-01-19
[0回]
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