今回紹介する名盤は日本のアニメが大好きなアーティストのアルバムです。
ジャンル
ダークアンビエント
インダストリアル
スウェーデン
Simon Heath
アーティストAtrium CarceriはSimon Heathのソロプロジェクトで知る人ぞ知るスウェーデンのダークアンビエント界を代表する存在なのです。
何を隠そうSimon Heathは日本のアニメを愛してやまないことで有名で作中にアニメのセリフをサンプリングする事が多々ありました。
2003年に独房を意味する「Cellblock」を発表し、そのあまりに閉鎖的で狂気とも思える音世界でデビューします。
そして、2004年に発表した暗く重たい「Seishinbyouin」はタイトルがローマ字読みで「精神病院」となっています。
その後もコンスタントに作品を発表し続け、大衆受けこそしないものの一部のファンからカルト的な人気を獲得して2012年にはレーベルCryo Chamberを立ち上げました。
また、Atrium Carceriと並行してSabled Sunという名義でも活動を始めます。
アルバム本作はAtrium Carceriのデビュー作にして最も狂気的とも言える作品です。
タイトルの「独房」から連想する音楽なのでスウェーデンの刑務所はとんでもなく恐ろしいのかと思いきや、あのサダム・フセインが、裁判を行うまではスウェーデンの刑務所がいいと話したほど待遇がいいのです。
本作はきっとSimon Heathがアニメやゲーム、映画で見た独房の世界を音にしたのかもしれません。
本作を聴くと死を待つだけに閉じ込められ、孤独にひたすら耐え忍ぶ姿を想像してしまいます。
日本語を知らない人は気にならないでしょうが、そんな中でアニメのセリフが出てくるのが日本人にはとてもシュールに感じます。
鉄格子の中で聴くのにもってこいの名盤を是非。
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