今回紹介する名盤はKanye West「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」を影で支えた人物のアルバムです。
ジャンル
フォーク
フォークロック
インディーロック
アメリカ
Justin Vernon
バンド
Bon Iverは元々DeYarmond Edisonというバンドで活躍していたJustin Vernonを中心としたバンド形式のソロプロジェクトであります。
Bon IverはDeYarmond Edisonが解散になり、Justin Vernonが自分の音楽と真摯に向き合うために山小屋で籠って完成させた2008年発表のデビューアルバム「For Emma, Forever Ago」は売り上げ13万枚以上記録し、いきなり初登場全米64位を記録しました。
また、アメリカ以外のイギリス、オーストラリア、デンマークなどでも同様に高評価を受けました。
そして、2011年に発表した「Bon Iver, Bon Iver」では前作をさらに上回る初登場全米2位を記録し、グラミー賞では4部門にノミネートされて最優秀新人賞とベスト・オルタナティブ・アルバムを同時受賞しました。
Bon Iverとは聞くところによると「良い冬」という意味があるそうです。
確かにBon Iverの音楽は暑い真夏に聴くのではなく、空気の澄んだ冬に焚き火に薪をくべながら聴くと雰囲気と相まって心に染みると思います。
Bon Iverはそこら辺のフォークバンドがやりがちなただの過去の焼き回しバンドではなく、完全に今の時代にアップデートされた新時代のフォークミュージックであるように感じます。
メロディー、サウンド、センス、空気感、構築美、完成度、統一感どれを取っても超一流にしか成せない音楽です。
2016年2/29には東京、3/2には大阪にも来てくれますし、私の中で今後も注目せざるを得ないアーティストの1人です。
アルバム
本作は上記したようにグラミー賞を獲得し、音楽メディアのランキングを総なめにしたアルバムです。
どんな音楽と聞かれれば「ジャケットを見て頂けると分かるかと思います」と答えてしまうくらいジャケットと中身がリンクしているように感じます。
この幻想的で水彩画のような風景が全てを物語っていて、冷たく澄んだ音で構成されるメロディーにJustin Vernonの暖かみのある歌が優しく包み込んでくれるんです。
季節で言うと寒さの厳しい真冬ではなく、雪解けもあり、春が見え隠れする初春といったイメージでしょうか。
フォーク、ロック、アンビエント、ア・カペラ、ポストロックなどの良いとこ取りといった感じです。
生命の芽吹きのような慈愛に満ちたやわらかい温もりのある名盤を是非。
Holocene
Bon Iver Hostess Entertainment 2011-06-28
[1回]
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