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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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The J. Geils Band / The J. Geils Band (1970年)



今回紹介する名盤はアメリカのThe Rolling Stonesと称されるバンドのアルバムです。

ジャンル

ロック
ブルース

アメリカ

J. Geils
Magic Dick
Danny Klein
Seth Justman
Peter Wolf
Stephen Jo Bladd


バンド

The J. Geils Bandというと1981年発表「Freeze Frame」からシングルカットされ全米1位に輝いた「Centerfold(邦題 堕ちた天使)」しか知らないという人もいるかと思いますが、The J. Geils Bandの本当の姿はブルースやR&B、ファンクを愛し続けひたすら黒い演奏をライブで本領発揮するB級バンドなんです。

The J. Geils Bandは元々J. GeilsとMagic Dick、Danny Kleinの3人でアコースティックブルースバンドとして活動していて、そのライブを見て共感したのが当時ラジオのDJとして活躍していたPeter Wolfでした。
そして、Peter Wolfが組んでいたThe Hallucinationsでドラムを叩いていたStephen Jo Bladdと共にThe J. Geils Bandに加入したのです。
その少し後にSeth Justmanが加入してThe J. Geils Bandは完成されました。

それからThe J. Geils Bandはライブを精力的に行っていきメキメキと力をつけていきます。
ウッドストックに参加しないか声を掛けられたり、Fleetwood MacやJeff Beck、Black Sabbathの前座を担当したり、The Beach Boys、The Allman Brothers Bandと共演したりと業界人や耳の越えたリスナー達に評価され始めます。

レコードこそ売れませんがローリングストーン誌の71年ベスト ニュー バンドに選ばれたりしていたのです。

なぜ当時の一般リスナーに支持されなかったのかというと、サイケやプログレ、ハードロックが全盛期なのにも関わらず、古臭いブルースをやっていたのが大きいのではないでしょうか。

でも逆にそのブルース愛が一部のコアなファンの心を掴んで話さなかったのでしょう。

しかし、1980年前後から少しずつ音楽に変化が見え始めて、1981年に発表された「Freeze Frame」からシングルカットされた「Centerfold(邦題 堕ちた天使)」はついに全米1位を獲得しました。

しかし、悲しいことに昔からのファンには産業ロックと流れたと言われ不評でした。
そして、1983年にThe J. Geils Bandの顔であったPeter Wolfが脱退し、1985年にThe J. Geils Bandは活動を停止せざるを得ない状況となりました。

私はリアルタイムで聴いていないので初期のThe J. Geils Bandも後期のThe J. Geils Bandもどっちも好きです。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第三部に出てくるJガイルの旦那の元ネタです。


アルバム

本作はそんなThe J. Geils Bandの初期の初期、デビューアルバムになります。

デビューアルバムでこの完成度と驚かされますが全曲それまでずっとライブで演奏しまくっていた曲なので、レコーディングはたったの18時間という早さで完成されました。

11曲中6曲はカバーで5曲がオリジナル曲になっていますが、どの曲もいい意味で野暮ったく渋くて男臭いんです。

だけど、何処と無くポップでノリがいいんです。

最近のロックは やたらとナヨナヨしていたり、逆にただうるさいだけだったりして楽しくないという人は必聴です。

黒人音楽を愛して止まない者達が真っ黒に奏でた名盤を是非。

Homework


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