今回紹介する名盤はジブリ映画の数多くの音楽を担当している作曲家のアルバムです。
ジャンル
クラシック
アンビエント
サントラ
日本
藤澤守
アーティスト
久石譲という名前を本名と思っている方もいるかもしれませんが、これは実は音楽家として活動するための名前なのです。
大学生の時に友人と話し合い自分も有名な作曲家になれるようにと、当時アメリカで活躍していたQuincy Jonesの名前「ク→久」「イシ→石」「ジョーンズ→譲」とこのように漢字に変えてつけました。
久石譲といえばやはりジブリ映画の音楽でしょう。
久石譲が初めて音楽を手掛けたジブリ作品は1984年に発表され、ジブリファンの中でも人気の高い「風の谷のナウシカ」なのです。
ナウシカの音楽は当初、細野晴臣が手掛ける予定だったのですがナウシカのイメージと合わないという理由で宮崎駿と高畑勲が採用を取りやめて、映画に先行して発売されていたイメージアルバムを担当していた久石譲に話がいきました。
ナウシカの音楽を担当するはずだった他の候補には坂本龍一、高橋悠治、林光などがいたそうです。
今でこそ世界でも広く知られる久石譲ですが、当時そんなに知名度があったわけでもないのに一流作曲家を差し置いて選ぶほど宮崎駿はイメージアルバムを気に入っていたのです。
ナウシカの音楽を担当したことで一躍有名になり、その後のジブリ作品「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」などジブリの名作映画の全ての音楽を担当していて、今やジブリ作品には久石譲の音楽はなくてはならない存在になっています。
また、ジブリ作品以外の映画でも数多く音楽を担当していて、日本映画史上初のアカデミー外国語映画賞を受賞した「おくりびと」や北野武の映画「あの夏、いちばん静かな海。」や「菊次郎の夏」なども手掛けています。
2004年にはカンヌ国際映画祭において日本の作曲家としては史上初となるオープニングセレモニーの音楽と指揮を担当し注目を集めました。
アルバム
本作はそんな久石譲のピアノをフューチャーしたベストアルバムになっていて、1988年に発表された「Piano Stories」は人気が高くシリーズ化されました。
そして、本作はPiano Storiesシリーズ4作品目にあたります。
ジブリ作品の音楽は勿論のこと、CMや他の映画で使用されていた音楽のピアノバージョンはまた違ったピアノならではの味わい深い作品になっています。
また、選曲は久石譲自身が厳選したこだわりの1枚になっているので、必ず聴いたことのある曲があるはずです。
久石譲の音楽を手っ取り早く知るにはぴったりの名盤を是非。
Fantasia (for ナウシカ)
久石譲 UNIVERSAL SIGMA(P)(M) 2008-04-16
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