今回紹介する名盤は世界一ギターの上手い夫婦のバンドのアルバムです。
ジャンル
ブルースロック
サザンロック
ブルース
アメリカ
Susan Tedeschi
Derek Trucks
バンド Tedeschi Trucks Bandは妻Susan Tedeschiと夫Derek Trucksの夫婦が中心となって活動するバンドになります。
まず二人の紹介をすると、妻のSusan Tedeschiは幼少期からLightnin' HopkinsやMississippi John Smith Hurtなどのブルースを聴きながら育ち、13歳で早くも地元のバンドに参加し活動していました。
そして、バークレー音楽院に入学しゴスペルを学び、25歳の時にSusan Tedeschi Bandを結成し、Bonnie Raittを彷彿させる歌唱スタイルで少しずつ知名度を上げていきます。
1998年に発表した「Just Won't Burn」では1999年のグラミー賞最優秀新人部門にノミネートされ、2002年のグラミー賞最優秀女性ロックボーカル部門にもノミネートされるほどの実力の持ち主なんです。
Derek Trucksは多彩な音程を何食わぬ顔で弾きこなすスライドギターの名手で
John Mayer とJohn Fruscianteと合わせて「現代の三大ギタリスト」とされています。
また、ローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリストでは第16位にランクインしております。
10代そこそこでThe Allman Brothers Bandにゲスト参加し、20歳の若さで正式メンバーとなりWarren Haynesと共にリードギターで活躍しました。
このThe Allman Brothers Bandの前座にSusan Tedeschiが起用され2人は出会い、そのままめでたくゴールインするのです。
まさかThe Allman Brothers Bandが愛のキューピットになるなんて思いもしなかったでしょう。
それぞれ自身のバンドをしていた2人ですが、2010年にTedeschi Trucks Bandを結成し、2011年に発表した「Revelator」はいきなりグラミー最優秀ブルーズアルバム賞を受賞しました。
2012年に「Everybody's Talkin'」2016年に「Let Me Get By」をそれぞれ発表し、精力的に活動を続けています。
アルバム 本作はTedeschi Trucks Bandとしては初めての作品でグラミー最優秀ブルーズアルバム賞を受賞した作品になります。
双方実力は折り紙つきなので、期待度はとても高かったのにも関わらず、そのハードルをさらに越えるクオリティです。
太陽の日差しのような暖かいサウンドなんですが11人の名手達の確かな演奏でブルースの深みを味わえます。
この暖かいサウンドはプロデューサーJim Scottと2人の意思でアナログレコードのような録音にしようということで、あえて各パートの音圧や録音レベルを抑えレコードのような雰囲気に仕上げました。
本作は外を散策しながら聴いて良し、夜にしっとりと聴き込むも良し、ドライブのお供にも良しの時や場所を選ばず聴けるオールラウンドなアルバムです。
古き良きブルースの素晴らしさを11人の最新の感性で甦らせた名盤を是非。
Come See About Me
VIDEO TEDESCHI TRUCKS BAND SONY CLASSIC 2013-08-05
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