今回紹介する名盤はエリザベス女王の前で演奏したことのある元ホームレスのアーティストのアルバムです。
ジャンル
フォーク
アコースティック
イギリス
Edward Christopher Sheeran
アーティストEd Sheeranは幼少期から聖歌隊に入り、11歳の時ににギターを弾き始め、16歳の時にはすでに昼にはスタジオ、夜にはライブという音楽一色の生活を始めていました。
そして、Ed Sheeranのライブは評判となり、最も多い日には1日3公演も行ったり、1年間のライブ本数は312回にも及んだといいます。
そんな生活をしているとほとんど家に帰らなくなったので当時住んでいたアパートを引き払い、自らホームレスになり、友人やファンの家だったり、バッキンガム宮殿の門の前で寝泊まりをする生活になりました。
そんなEd Sheeranに転機が訪れたのは2010年のJamie Foxxとの出会いでラジオの出演したことでした。
その時にEd Sheeranの才能にいち早く気付き、自身のスタジオ付きの大豪邸を貸し出したのです。
そして、2011年にインディーズからEPを発表するとイギリスのiTunesチャートでいきなりトップになりメジャー契約を手にします。
そんなこともありデビューアルバム「+」は発表前から注目され、初回出荷が10万枚超えとなり発表前からゴールドアルバムを獲得という偉業を為し遂げ、2011年のQアワードで新人賞を受賞しました。
また、2012年には数年前までバッキンガム宮殿の門の前で路上生活していた青年がエリザベス女王即位60周年の式典に出演し、エリザベス女王の前で演奏するというまるで映画の中の物語のようなことが起こったりしました。
そして、2014年にはプロデューサーにPharrell WilliamsとRick Rubinを迎えての意欲作「×」を発表し、全米全英1位を獲得しました。
因みにTaylor Swiftとは大親友でライブで共演したり、一緒にお出掛けしたりと公私ともに仲良くしています。
あと無類のレゴと猫好きです。
アルバム本作は上記したように発表前からゴールドアルバムを獲得したデビューアルバムです。
2011年イギリスで最も売れたデビューシングル「The A Team」は本作に収録されています。
「The A Team」の「A」とはClass A drugというドラッグのことで、ドラッグに溺れてしまった女性のことを歌った曲になります。
流産してしまった友人の女性に捧げた「Small Bump」やレゴが好きすぎて作曲したレゴの曲「Lego House」など、どの曲もシングルカットできるくらいの名曲揃いの作品です。
因みに「Lego House」のPVにはどことなく似ているハリー・ポッターのロン役でお馴染みRupert Grintが出演しています。
イタズラ好きのEd Sheeranらしく最後にはアイリッシュ民謡の「The Parting Glass」を隠しトラックとしてサービスしてくれてます。
聖歌隊で培った歌声とストリートで鍛えたギターテクニック、そしてヒップホップに影響を受けたリズム感で作り上げた名盤を是非。
The A Team
Ed Sheeran Warner Bros UK 2011-09-20
[1回]
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