今回紹介する名盤はディスクユニオンに邦題をつけてもらったバンドのアルバムです。
ジャンル
シューゲイザー
ブラックメタル
ポストロック
ブラックゲイズ
フランス
Neige
バンド
Alcestの中心人物であるNeigeはAmesoeursやPeste Noireなどの他にも数多くのバンドで活躍するマルチプレイヤーなのです。
Neigeはブラックメタル系のバンドによくライブの助っ人として呼ばれるのですが、Neigeが好きなバンドはDead Can DanceやJoy Division、The Cure、Depeche Modeなどブラックメタル系ではないバンドを好んで聴いているみたいです。
Alcestはシューゲイザーの持つ暖かく浮遊感あるノイズとブラックメタルの持つ美しく荘厳な部分を掛け合わせたサウンドはブラックゲイズと呼ばれ新しい音楽が生まれました。
Alcestは当初3人で活動していましたが、2005年に発表された「Le Secret」の時にはもう2人は脱退していてNeigeが1人で仕上げました。
そして、2007年に「Souvenirs d'un Autre Monde」が発表されて世界的に評価を受けることになりました。
2009年にドラムのWinterhalterが加入して現在の形になります。
2012年には初来日して東京ではソールドアウトになるほど人気で追加公演がアナウンスされました。
AlcestのコンセプトはNeigeが幼少の頃から夢見てきた空想世界への憧憬です。
その空想世界が他人に言葉だけでは伝えきれないので、そうした心情を音楽として表現しているそうです。
アルバム
本作はそんなAlcestが世界的に評価を受けることになったアルバムです。
まずジャケットが私の中でトップ10に入るくらい美しいんです。
風景などではなく人物で本作の音世界を表現している見事なジャケットだと思います。
儚くも美しいノイズに包まれながら囁くように歌うNeigeの声が染み渡り、Alcestが案内してくれる幻想世界は地獄のような暗闇ではなく、神々しい楽園なのです。
ブラックメタルを期待して本作を聴くと肩透かしを食らうかもしれませんが、聴いてみる価値は十分あります。
なぜか胸を締め付けられるような心地好い切なさを感じられる名盤を是非。
Souvenirs d'un autre monde
Alcest Prophecy 2007-08-03
[1回]
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