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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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385 / 脳みそあらおう (2010年)


今回紹介する名盤は沖縄出身の女性ベースボーカルバンドのアルバムです。

ジャンル

ハードコア
プログレッシブロック
ファンク

日本

MIYA
TENGAN
蓮尾理之
(JUN)

バンド

385は後藤まりこが主催するレーベル「HAKAI MUSIC」から第一号としてデビューしました。

このバンドはギターレスで女性ベーシストというとても稀少なバンドといえるでしょう。

沖縄出身の女性は可愛い人が多いです。
例をあげるなら新垣結衣、安室奈美恵、仲間由紀恵などあげると切りがありません。

勿論MIYAも例に漏れず可愛い女性でライブでの挨拶「みなさんこんばんは385です」の声も可愛いときています。

しかし、鼻の下を伸ばして観ていると演奏が始まった途端に度肝を抜かれること間違い無しです。

さっきの挨拶からは想像つかないブリブリのスラップ音とデスボイス、激しく暴れるドラミング、アグレッシブで切れ味抜群のキーボードで会場全体をハードコアサウンドで覆い尽くされてしまいます。

それもそのばす、ベーシストのMIYAは元BLEACHというガールズバンドで活動していたのです。

385というバンド名は縁起のいい数字を呼びやすい順に並べて385となったそうです。

因みにMIYAとTENGANは2012年に夫婦となりました。

2018年にMIYAはZAZEN BOYSのベーシストとして参加しました。

アルバム

本作は上記したように後藤まりこが主催するレーベル「HAKAI MUSIC」から第一弾として発表された作品であります。

もう正に破壊音楽という言葉がピッタリのサウンドです。

1曲目の「行動」のバッキバキのベース音で耳を持ってかれます。

3曲目の「脳みそあらおう」では脳が揺さぶられるほど暴力的なサウンドが最高です。

沖縄ならではの台風直撃といった感じの荒々しいサウンドが納められている名盤を是非。

行動


脳みそあらおう


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Mike Oldfield / Tubular Bells (1973年)



今回紹介する名盤は映画「エクソシスト」で使用され世界的に認知されているマルチプレイヤーのアルバムです。

ジャンル

プログレッシブロック
ニューエイジ
アンビエント

イギリス


アーティスト

人と関わることが苦手だったMike Oldfieldは楽器と関わりながら成長していきます。

幼少からピアノを習い、10歳でギターを始め、Soft Machine創始者であるKevin Ayersのバックバンド活動ではベースを担当しました。

このことでMike Oldfieldは様々な楽器をこなせるマルチプレイヤーとなります。

そういった地道な活動が実業家Richard Bransonの目に留まりVirgin Recordsの第一号としてデビューしました。

当時19歳のMike Oldfieldのデビュー作「Tubular Bells」はほぼ全てのパートをMike Oldfield1人で演奏しました。

スタジオにこもり2400回もの多重録音を繰り返し制作されたこの作品は全英チャート初登場で31位にランクインし、その後3ヶ月ほどでtop10に入りました。

そして、次作1974年発表の「Hergest Ridge」はついに全英チャート1位を記録しました。

しかし「Hergest Ridge」の全英1位は軽く蹴落とされてしまします。

その蹴落として全英1位になった作品がなんと自身の前作「Tubular Bells」なのです。

しかし、そのことで世間の期待というプレッシャーにやられ対人恐怖症になり引きこもってしまいます。

1978年に「Incantations」で復活した後は自分のペースでアルバムを発表したり、ツアーを行ったりして活動しています。

2012年にロンドンオリンピックの開会式で演奏を行ったことは記憶に新しいでしょう。


アルバム

本作は上記したように自身のアルバムを蹴落として返り咲いたデビューアルバム「Tubular Bells」です。

本作はプログレッシブロックの歴史的名盤として扱われますが、変拍子に超絶技巧のような感じはなく、他とは違うニューエイジやミニマルミュージック的な要素を含んだプログレッシブロックです。

エクソシストにも(勝手に)使用されたイントロからネガティブ感や不穏な空気を感じさせます。

しかし、牧歌的な雰囲気を持つフレーズもあり、Mike Oldfieldの心の中の世界を音にしたように感じます。

Mike Oldfieldが19歳という多感な時期に感じていた事を50分の音の世界に閉じ込めた名盤を是非。

Tubular Bells part 1


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Mew / Frengers (2003年)



今回紹介する名盤はColdplayの大衆性とRadioheadの難解性を合わせ持つ北欧デンマークの4ピースバンドのアルバムです。

ジャンル

エクスペリメンタルロック
ネオプログレッシブロック
ポストロック
シューゲイザー

デンマーク

Jonas Bjerre
Bo Madsen
Johan Wohlert
Silas Utke Graae Jørgensen

バンド

今でこそサマソニなどで日本でも知名度が上がってきましたが、私が初めて知った時「Mew」を調べたらAV女優のMewが引っ掛かって調べるのに苦労しました。

サマソニに参加したり、R.E.M.の北欧ツアーに同行したりして確実に実力と知名度を上げていきます。

そして、自国デンマークのいろいろな賞を軒並み受賞していきデンマークを代表するバンドまで上り詰めました。

Mewは日本が好きらしく、その証拠に2005年発表の「And The Glass Handed Kites」の日本盤のボーナストラックに「白い唇のいざない」のカバーが収録されています。

Mewの特徴として作曲を4人全員でしているので曲の展開も独特で曲自体のクオリティも高いです。

初めて聴く人はボーカルは女性なのかと思われるかもしれませんが、男性です。

ヨーナスのソプラノボイスで曲全体が神々しく、ファンタジックな音世界に出来上がっています。

メロディーの進行が読めなくプログレッシブな面もありながら、非常に聴きやすく出来ているのがMewの凄いところだと思います。

アルバム

本作のコンセプトは「聞きなれた音楽ではないけどまったく聴いたことのない音楽でもない」
「始めて会うんだけど、どこか親しみをおぼえてしまう」ということで、アルバムタイトルは「friend(友達)」と「stranger(見知らぬ人)」を合わせた造語です。

Mewを始めて聴いてみる人はこれから聴くのをおすすめします。

きっとハマる人は1曲目のイントロでハマるはずです。

アルバムの完成度が高く私にはボーナストラックが蛇足に感じてしまうほどです。

決してボーナストラックが悪い訳ではなく、アルバムとしての統一感が損なわれる気がしてしまうからです。

雪の結晶のようなキラキラした幻想的なメロディーに、冬の空気のように冷たく澄んだヨーナスの声で作られた名盤を是非。

Am I Wry? No


She came home for christmas


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The Moody Blues / Every Good Boy Deserves Favour 邦題 童夢 (1971年)



今回紹介する名盤はThe Beatlesと時を同じくして、世界初のコンセプトアルバムを発表したバンドのアルバムです。

ジャンル

プログレッシブロック
シンフォニックロック
サイケデリックロック

イギリス

Michael Pinder
John Lodge
Ray Thomas
Graeme Edge
Justin Hayward

バンド

The Moody Bluesは1964年というロック黎明期から活動しているバンドで、デビュー当時はその名の通りムーディーなブルースを歌っていました。

しかし、John LodgeとJustin Haywardの加入でメロトロンやシンセサイザーなどの電子楽器を駆使した前衛的な音楽性に変貌していきます。

この時のメンバーがいわゆる黄金期メンバーで全員作詞作曲ができて、全員がマルチプレイヤーというチートバンドでした。

この時からThe Moody Bluesの特徴と言えるロックにオーケストラを取り入れるスタイルを確立し、どのバンドよりも早く「プログレッシブロック」をしていたバンドと言われています。

しかし、プログレッシブロックを代表するバンドとしてあまり語られることが少ない気がします。

それはきっとプログレッシブ全盛期に活動休止していたからでしょう。

しかし、Jimmy Pageは「本当にプログレッシブなバンドは、PINK FLOYDとThe Moody Bluesだけだ」という言葉を残したのは有名な話です。

The Moody Bluesは時代を少し進み過ぎていたのです。

その結果、日本ではThe Moody Bluesは過小評価されている気がしてなりません。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第五部のアバッキオのスタンドの元ネタです。

アルバム

本作の題名「Every Good Boy Deserves Favour」とは曲中に登場するE-G-B-D-Fというギターコード進行からきています。

本作テーマは「子どもたちにとって重要な意味を持つことを表現する」というコンセプトのもとに作られているので可愛く優しい曲が切れ間なく流れてきます。

プログレッシブロックだからと言って超絶難解な演奏など無くて、非常にポップに仕上がってます。

オーケストラを使って作り出されるファンタジーな音世界とポップなメロディーのバランスが抜群です。

ジャケットのような絵画の世界に誘われるムードあるブルースの名盤を是非。

The Story In Your Eyes


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テルズ シンフォニア / ヒューマン・レース・パーティー (1989年)



今回紹介する名盤はノヴェラで活躍していた平山照継のソロプロジェクトからのアルバムです。

ジャンル

プログレッシブロック
シンフォニックロック

日本

平山照継


バンド

私とテルズ シンフォニアの出会いは、よく足を運ぶレンタルCDショップの邦楽プログレッシブロックコーナーで四人囃子の一触即発を探している時でした。

「テイルズ シンフォニアのCDがなんでこんなところに?」と読み間違いしたことからでした。
1回そう読んでしまうと、もうそうとしか読めませんでした。

気になり過ぎてすぐに一触即発と一緒にかごに入れ、帰って聴きながらCDをよく見ると「あっ!イがねえ!テルズだ」ってなったのを思い出します。

テイルズの世界に負けないくらいファンタジーな曲を奏でるバンドです。

歌の方は徳久恵美の、おとぎ話のような可愛らしい歌詞と唄でギャップを感じるかもしれません。


アルバム

本作はヒューマニズムをコンセプトにまとめられた作品です。

テルズ シンフォニアの特徴である「ファンタジーな世界観」「おとぎの国」といったシンフォニックさの欠片もない現実的なコンセプトです。

ジャケットのつり革を持つサラリーマンだったり、2曲目の「時計」なんて、もろPINK FLOYDの「Time」に影響を受けた歌詞になっています。

しかし、後ろで流れる演奏はファンタジックな感じなので、軽く聴いていると現実味なく入ってきます。

現実的なメッセージを非現実的なメロディーに乗せた名盤を是非。

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