ベーシストのアルバムですがしっかりとバンドサウンドで曲としての完成度も抜群です。 チョップマン・スティックを余すことなく堪能できる「Hands」しっとり聴かせる「Inside The Red Pyramid」ライブで定番になっているСтрави́нскийの「Firebird Suite」も本作に収録されています。
しかし、Built to Spillはポップセンス抜群のDoug Martschがバンドサウンドを突き詰めた結果、ちょっとひねくれたポップサウンドが出来上がるのです。
ライブに行ってみたいバンドNo.1なんですが、Doug Martschが飛行機恐怖症らしく来日は無いみたいです…。 Built to SpillはライブバンドなのでThe Flaming Lipsを引き連れて全米ツアーを行ったり、Pitchfork Music FestivalではYo La TengoやTortoiseなどと共演をしています。
アルバム 本作はセールス的にも大成功した「Keep It Like a Secret」の前の作品になります。
「Keep It Like a Secret」は1曲1曲がコンパクトにまとめられていて、ポップで聴きやすく、それでいて工夫を凝らしていたのでバランスの良い文句なしの名盤でした。
しかし、「Out of Site」や「Kicked It In the Sun」などにみられる曲の展開であったり、アンサンブルでは本作に軍配が上がると思います。
アメリカの音楽サイトで行われたBuilt to Spillの歴代アルバムランキングでは「Keep It Like a Secret」に次いで2位に選ばれています。