今回紹介する名盤はジャズ界では数少ないバリトンサックス奏者のアルバムです。
ジャンル
ジャズ
クールジャズ
アメリカ
アーティスト
Gerry Mulliganはピアノの腕前も一流なのに、バリトンサックスという貴重な楽器を演奏出来るのでピアニストとしての認知度は低いです。
ピアノもサックスも出来て作曲に編曲も出来るというハイブリッドな存在でもあります。
弱冠20歳でGil Evansと出会いジャズに深く関わり力をつけていきました。
その経験を生かし後にMiles Davisのアルバムとしてまとめられた「Birth of Cool」でバリトンサックス奏者として参加し、「Jeru」と「Venus De Milo」をそれぞれ手掛けました。
また、モダンジャズのビックネーム「Stan Kenton Orchestra」の編曲も担当したこともあります。
1952年にはChet Bakerと組み、当時としては革新的なピアノレスカルテットを結成して音楽業界を驚かせました。
1980年代に入ると時代の流れを汲み取りフュージョン系の作品を発表したりと柔軟に活動しています。
アルバム
本作はこれまで脇役に徹していた縁の下の力持ちGerry Mulliganが初めて主役になり製作された作品です。
この事からGerry Mulliganの代表作とされる名盤で、このアルバムのタイトル曲「Night Lights」ではGerry Mulliganのピアノの音を聴くことができます。
このアルバムほど「しっとり」や「ムーディー」な雰囲気を表現した音世界はないのではないかと思います。
静かな夜にしっとりと聴く大人の世界にこのジャズ名盤を是非。
Night Lights
Gerry Mulligan Polygram Records 1990-10-25
[2回]
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