今回紹介する名盤は
ZAZEN BOYSの一時代を築いたベーシストのアルバムです。
ジャンル
ミクスチャーロック
オルタナティブロック
インディーロック
日本
吉田一郎
アーティスト吉田一郎は小学校の時に
Michael Jacksonを聴き音楽に興味を持ち、10歳頃まで習っていたピアノを習っていました。
その後、ジャズベーシストの
Ron Carterのライブ演奏を聴き衝撃を受けウッドベースを買ってもらったりして小学校時代を過ごします。
中学生になり、エレキベースを買ってもらいブラックミュージックをコピーしたり、CDショップで
Yesや
King Crimsonに度肝を抜かれプログレッシブロックの世界に魅了されます。
高校生になり、周りがL’Arc-en-Ciel、GLAY、LUNA SEAなどのヴィジュアル系にハマる中、吉田一郎は
Led Zeppelinなどを聴いていて、卒業後は音楽系の専門学校に入学します。
そこで自身のバンド12939dbを結成しますが解散してしまい、バンドメンバーを探し回っていた時に、ZAZEN BOYSのベーシストが脱退した事を知ります。
そして、Matsuri Studioにデモ音源を同封し手紙を送り加入して、2007年から2017年のZAZEN BOYSのベーシストとして活躍し、現在は脱退して「吉田一郎不可触世界」名義で活動しています。
アルバム本作は吉田一郎不可触世界名義での初のアルバムで「あぱんだ」とはギリシャ語で「全集」という意味になります。
本作は吉田一郎が10代の頃から録りためていた曲達を50曲まで選曲し、それらを13曲まで絞り落として向井修徳に聴いてもらい「全体長いかもね」と言われ、さらに厳選してまとめた曲が収められています。
本作を聴いて、まず思ったことは「あれ?ベースは?」でした。
ZAZEN BOYSの吉田一郎をイメージしていたので、ベキベキ!バッチン!というベースをイメージしていました。
しかし、本作はZAZEN BOYSのようなベースは影を潜め、キャッチーなメロディーや小洒落たシンセサウンド、向井風ラップ、弾き語りなど多彩な曲が散りばめられていました。
ベーシスト吉田一郎ではなく、音楽家吉田一郎の全てを捧げた名盤を是非。
暗渠
リンク
[1回]
PR