A Tribe Called Questという名前はジャズとヒップホップの融合を試みた開拓者的存在のJungle Brothersから付けてもらいました。
A Tribe Called Questの中心人物であるQ-TipはこれまでにThe Beastie BoysやJungle Brothers、De La Soul、The Alkaholiks、The Roots、Nasといった数々のヒップホップアーティストのプロデュースに関わり、その作品全てを高クオリティで仕上げてしまう実力者です。
1990年を境に分けられ90年以前がオールドスクール、1990年以降がニュースクールと言われていて、A Tribe Called QuestはDe La Soulと同様にニュースクールを代表する1つなのです。
1990年発表の「People's Instinctive Travels and the Paths of Rhythm」には世界で活躍する日本人TOWA TEIが参加していたり、1991年発表の「The Low End Theory」ではジャズ要素をより色濃く出すためにジャズベーシストの重鎮Ron Carterをゲストに呼んだりしました。
結果この「The Low End Theory」はヒップホップ以外のリスナーにも評価されてA Tribe Called Questの代表作となり、それ以降Jazz Hip Hopというジャンルは確立されました。