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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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54-71/ Untitled (2000年)



ジャンル
スカ コア
オルタナティブロック
アバンギャルド

日本

Bingo (本名:佐藤慎吾)
Leader (本名:川口賢太郎)
Bobo (本名:堀川裕之)
Sniper (本名:高田拓哉)


今回紹介する名盤は日本のインディーズの世界で絶大な支持を得ているバンドのアルバムです。

バンド

当時、向井秀徳(Number GirlZAZEN BOYS)が「今もっとも対バンしたいアーティスト」と言わせたバンドである。
ジャンルは自称スカコアらしい、スカスカのハードコアということだそうだ。
確かに納得の音である。

スカスカと言うと悪いイメージに受け取る人が多いと思いますが、このバンドは違います。
このバンドはいらない音を限りなく無くし、音と音の「間」を聴かせるバンドであります。

アルバム

1曲目のリフが流れた刹那、侍の一対一の真剣勝負が開始されるかのような音世界です。
侍が日本刀を一振りするのに全神経を集中するように、ギターのリフ1音1音に魂を感じます。

リズム隊による混沌としたグルーヴの中で、刀同士がぶつかったかような鋭いリフの音。
この緊張感は凄まじいです。

現代の侍達が魂を込めたロックアルバム、日本の美学「侘・寂」を味わえる名盤を是非。

ラストの曲

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Neil Young / Harvest (1972年)



今回紹介する名盤はKurt Cobainの遺書に歌詞の一部を引用したほど尊敬していたアーティストのアルバムです。

ジャンル

フォーク
フォークロック
カントリー
ロック

カナダ

Neil Young



アーティスト

Neil Youngはローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト17位、アーティスト34位、シンガー37位そして、イギリスの音楽誌では歴史上最も偉大な100人のシンガーで65位にそれぞれランクインしており、もう生ける伝説的な存在なのです。

Neil YoungはBuffalo Springfieldというバンドで長い音楽人生をスタートさせます。
そして、1969年からソロとして活動を始めたり、長い付き合いとなるCrazy HorseやCrosby, Stills, Nash & Youngに参加したりとNeil Youngの音楽人生隆盛期を迎えます。

その後もグランジブームが起こる前にSonic Youthとツアーを行ったり売れ線に走らず、自分の音楽を貫きつつ、テクノやロカビリーといった新しいことにも挑戦する生き方はまさにロックそのものでした。

この事でNeil Youngはグランジの祖父の異名をとりました。
Dinosour Jr.Pixies、Sonic Youth、Nirvana、Pearl Jamといったバンドに大きな影響を与えました。

湾岸戦争の時にライブでBob Dylanの「Blowin' in the Wind 邦題 風に吹かれて」をあえて歌い、2001年にアメリカで起きた同時多発テロのチャリティー番組で当時放送自粛になっていたJohn Lennonの名曲「Imagine」をあえて歌ったりとロック魂溢れる音楽人生を歩んでいます。

そんな長い音楽人生でライブアルバムやCrosby, Stills, Nash & YoungやCrazy Horseでのアルバムを合わせると優に50枚を越えるほど多く作品を世に送り出してきました。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第四部に登場する重ちーとこ矢安宮重清の元ネタです。


アルバム
だったら、今からNeil Youngを聴くには何から聴けばいいんだ?となるでしょう。
私は本作か前作のAfter The Gold Rushがおすすめです。
私はというか他の人の意見もそうだと思います。
それくらい名盤です。

Neil Youngはもうデビューから半世紀以上です。
その長い音楽史でいろいろな音楽遍歴がありました。
中でも本作は全体的にカントリー調にまとめられたアルバムです。
4曲目の「Heart Of Gold」(孤独の旅路)は全米1位に輝いた哀愁たっぷりのハーモニカに、渋いメロディーの名曲です。

同じく四部に、ジョセフの「正義の輝きの中にあるという『黄金の精神』を…わしは仗助の中に見たよ…」というセリフの元ネタは「Heart Of Gold」です。

渋く大人の苦味ある音楽。
只の苦味ではなくコーヒーのように旨味を凝縮された結果できる苦味です。
激しいロックにうんざりしている人はこのアダルトな名盤を是非。

関連記事
Neil Young / After the Gold Rush (1970年)

全米1位の孤独の旅路


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The Velvet Underground / The Velvet Underground & Nico (1967年)




今回紹介する名盤は聴いたことはなくても見たことはある人は多い通称「バナナアルバム」です。

ジャンル

アートロック
サイケデリックロック

アメリカ

Maureen Tucker
Sterling Morrison
Lou Reed
John Cale
Nico


バンド

The Velvet Undergroundは1996年にロックの殿堂入りをし、「ローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第19位です。

The Velvet Undergroundが本格的に活動していたのは、ほんの3、4年と短いのにも関わらず後の音楽界に多大な影響を与えています。

David Bowie、Sex Pistols、NirvanaSonic YouthYo La Tengoなどあげると切りがありません。

日本でいえばゆらゆら帝国とかですかね。

影響力を考えると表のThe Beatles、裏のThe Velvet Undergroundと言ってもいいと思います。

ロックに芸術的な要素を取り入れたパイオニアです。
ロック界の芸術家The Velvet Undergroundは時代の先を行き過ぎていました。

いつの時代も芸術家というものは活動している時には評価されないものです。

ゴッホやカフカ、ゴーギャンなど生前は評価されていませんし。

アルバム

ローリングストーン誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」では13位。

「オールタイム・ベスト・デビュー・アルバム100」では5位にランクインした歴史的名盤です。

今でこそ歴史的名盤によく上げられますが、The Velvet Undergroundも当時はまったく評価を受けませんでした。
ジャケットはアンディ ウォーホルが手掛けました。

わずか4日で仕上げたそうです。

バナナの端に小さくPeel Slowly and See(ゆっくり剥がしてみてね)とかいてあり、バナナはステッカーになっていて剥がすと果肉が現れる仕掛けになっています。

こういう遊び心がうれしいですね。
個性的なアルバムですが、1や3なんかは可愛らしくてポップで聴きやすいと思います。

今聴いても斬新で聴いていて新しい発見をします。

アコースティックなサウンドもあれば、アバンギャルドなサウンドもありとてもおもしろいです。

ポストロックのようであり、ローファイでもあるロック界の芸術家が創った音楽を是非。

多くの人達にカバーされている


代表的な1曲目


関連記事
The Velvet Underground / The Velvet Underground (1969年)

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Frost* / Million Town (2006年)





今回紹介する名盤は、私の1番好きなバンドの一番好きなアルバムです。
ジャンル

ネオ プログレッシブロック
プログレッシブロック

イギリス

Jem Godfrey
John Mitchell
John Jowitt
Andy Edwards 
John Boyes




バンド

Frost*は美メロ職人のJem Godfreyが「プログレバンドするから、一緒にしようよ」で始まったバンドです。

こんな軽いノリで始まったのに集まったメンバーは超一流奏者ばかりでギタボにはArena,The Urbane,KinoIt Bitesで活躍中のJohn Mitchell
ベースにはArena,IQ,Jadisで活躍中のJohn Jowitt
ドラムスにはThe Wikkamen,Priory of Brion,IQ,Ian Parker Bandで活躍中のAndy Edwards
そしてFreeFallで活動していたギターのJohn Boyesが集まったスーパーグループです。

現在はJem GodfreyとJohn Mitchellの2人しかオリジナルメンバーはいません。

2006年に圧倒的完成度のアルバム「Milliontown」でデビューし、その後すぐに活動を休止してしまいますが、2008年に再活動し「Experiments in Mass Appeal」を発表します。
2010年に「The Philadelphia Experiment」2013年には「The Rockfield Files」と2枚ライブアルバムを発表します。

そして、ついに2016年5月27日にスタジオアルバム新作を発表するのです。

アルバムによってはスタジオの製作風景やスタジオライブ映像までついてある物もあり、その様子を観ているとメンバー全員が楽しんでいて、かなりアットホームな感じで観ているこっちまで楽しくなってきます。

そして、なんといっても一番楽しんでいるのは中心メンバーのJem GodfreyとJohn Mitchellの二人です。

70年代に生まれたプログレはここに来てまた進化をしたのです。
バンドの簡単なイメージとしてはYesの進化形的なバンドです。


アルバム
本作はシンフォニックなキーボードに泣きのギターといった感じで、アグレッシブなリフと美メロアルペシオ満載なんです。

1曲目から美メロづくしのインストです。

1番聞いてほしいのはラストのタイトル曲「Million Town」なのですが、26分もあるので長くて聴けねえよって方は1曲目の「Hyperventilate」を是非とも聴いてみてください。
インスト好きじゃないんだよなって方は高揚感抜群のイントロから始まる「Black Light Machine」を是非聴いてみてください。

やってることは超絶テクニックなのに、耳にスーっと入ってくる途中のギターソロの哀しみある高揚感はさすがJohn Mitchellです。


Jem Godfrey、John Mitchellのソロはいつ聴いても気持ちいいです。
綺麗なシンセから始まり一気に盛り上がり、緩急ある展開をしていって最後シンセでチルアウトします。

超一流の美メロ職人が作ったアルバムなので、プログレの小難しさなんかはありません。
かといって、耳障りのいい浅はかなポップ音楽ではありません。

シンフォニックなプログレが好きなら必ずハマると思います。
綺麗なプログレでとても聴きやすいのでプログレ入門としてもいいかなと思います。

美メロあり、疾走感あり、高揚感あり、ドラマチックな展開ありの新型プログレ名盤を是非。

関連記事
Frost* / Experiments in Mass Appeal (2008年)

Hyperventilate



MILLION TOWN

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The Beatles / Abbey Road (1969年)



今回紹介する名盤は世界一有名なバンドの世界一有名なアルバムです。

ジャンル

ロック

イギリス

John Lennon
Paul McCartney
George Harrison
Ringo Starr


バンド

私なんかが説明するまでもなく、老若男女皆知ってるイギリスの世界一有名なバンドです。
因みにジョジョの奇妙な冒険の主人公全員の元ネタは「Get Back」の歌詞です。

アルバム

このジャケットは6回の往復をした中の1枚です。
ここに写っているフォルクスワーゲンは1980年代のオークションで5000ポンドで落札されて、当時音楽関連で一番高い品物だったらしいです。

因みに別テイクの写真はこんな感じです。

次作「Let It Be」はフィル・スペクターによって音源にオーケストラやコーラスなどのオーバーダビングとかされてしまったので、ビートルズ4人の音を聴ける最後のアルバムです。

私はビートルズの中でポールとリンゴが一番好きで、好きな楽器もベースとドラムです。
ビートルズの数多くある名盤の中でも本作のポールとリンゴのリズム隊は素晴らしいです。
実際ポールとリンゴが「B面のメドレーは僕らの最高傑作のひとつ」と言うくらいの出来です。

ジョージもいい仕事をしています。
ローリング・ストーン誌で本作のB面のみで、サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドに匹敵すると言われたそうです。
B面の1曲目はジョージの曲です。

ビートルズは奇才ジョン、天才ポール、秀才ジョージ、凡才リンゴと言われるがリンゴのボーカルを邪魔することなく、それでいてギターやベースに負けないくらいの存在感あるコミカルなドラミングがなければビートルズではなくなってしまうのです。

ビートルズ4人で作り上げ最後に残した最高の名盤を是非。

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The Beatles / Revolver

私がThe Beatlesで1番好きな曲



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