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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Pat Metheny/ Secret Story (1992年)




今回紹介する名盤は私の一番好きなギタリストからのアルバムです。

ジャンル

フュージョン
プログレッシブジャズ
ジャズ

アメリカ

アーティスト

Pat Methenyはこれまでに10回以上もグラミー賞を受賞しています。
Pat Methenyが新作を発表するとその年のグラミー賞の枠が1つ無くなると言われるほどのグラミー賞の常連なのです。

私がPat Methenyを始めて知ったのは、友人に「この動画見てみて、おかしいから」と言われて見た動画がこれです。



始め何を演奏しているかわかりませんでした。
これは紛れもなくギターだそうです。
弦の数は42もある「ピカソギター」という代物です。

大学生の私は世界には面白い人がいるんだなーと衝撃が凄かったです。

Pat Methenyはたくさんのアーティストと共演しています。
Pat Methenyのデビュー作品にはJaco Pastoriusが参加していたり、Joni Mitchellのライブに参加したり、ジャズギタリストの巨匠Jim Hallと共作したりと様々な出会いからPat Methenyの才能は開花されました。

しかし、最近では優秀な科学者やエンジニア達と数ヶ月かけて完成させた自動演奏装置オーケストリオンを使い、独りで作品を作っていたりもします。

Pat MethenyのトレードマークはギブソンES-175とボーダーの服です。

私がPat Methenyの曲の中で1番好きな曲「Last Train Home」はアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」でエンディングで使用され、ダウンロード数が200倍に跳ね上がり話題になりました。


アルバム

本作を作るにあたって、なんと構想に6年も費やしたそうです。
聴いてみるとそれも頷ける音の広大な広がり、深みのあるサウンドで非常に壮大に仕上がっています。

それは今回Pat Metheny GroupというバンドサウンドではなくPat Metheny個人と多くの共演者により本作が製作しているからだと思います。

矢野顕子やロンドン・フィル・オーケストラなど総勢75名のアーティストが参加しています。
民族音楽だったりオーケストラだったりが上手くジャズに溶け込んで、ジャンルを超越した壮大な音世界が出来上がっています。

何度聴いても新たな発見ばかりで音のジャングルを探検しているかのような名盤を是非。


Pat Metheny流ワールドミュージック



空を駆け抜けるような曲



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ゆらゆら帝国 / 3×3×3 (1998年)



今回紹介する名盤は1つの音楽が完成されて解散してしまった伝説的バンドのアルバムです。
ジャンル

サイケデリックロック

日本

坂本慎太郎
亀川千代
柴田一郎



バンド

よく「邦楽とか洋楽の劣化版だよねー」とか言う人がいますが、私は「日本の音楽が世界に劣るなんてとんでもない!」と声を大にして言いたい。

そりゃ、邦楽は日本だけで洋楽はイギリス、アメリカ、北欧などたくさんの国があるので、すごい人達が日本より多いのは必然です。
しかし、日本にもすごい人達はたくさんいます。

その中のひとつを今日は紹介したいと思います。
少し邦楽をかじったら、よく名前は聞くと思います。

もし見た目の感じや、ヘンテコリンなバンド名で敬遠してる人がいたら、騙されたと思って「発光体」「ズックにロック」「ゆらゆら帝国で考え中」を聴いてみてください最高にカッコいいので。

ゆらゆら帝国は一言で表すならJimi HendrixThe Velvet Undergroundを足して水木しげるで割ったような音楽です。

要はサイケデリックロックを水木しげるの世界観で解釈した音楽です。

日本が世界に誇る文化、漫画や妖怪の世界を上手く取り入れていると思います。

私がもし外国の人に「HEY!日本でクールなバンドはないかい?」って聞かれたら、真っ先にこのバンドを勧めます。

現在は坂本慎太郎がソロで活動しているのでゆらゆら帝国が気に入ったらそちらにも手を伸ばしてみてはどうでしょうか。
より洗練されたアダルトで独特な音楽を鳴らしています。


アルバム
さて、アルバムのことですが世の中に「名曲」は腐るほどありますが、こと「名盤」となるとその数はガクッと減ると思います。
しかし、本作は名盤だと私は自信を持って言えます。

ガッツリ聴き込める濃厚な曲もあるし、箸休め的なインストもあり、また曲順もバッチリなんです。

ゆらゆら帝国を知らない人もきっと気に入るキラーチューン「発光体」や「昆虫ロック」もありますし、ゆらゆら帝国の世界が存分に味わえる「3×3×3」や「つきぬけた」もあります。

これがデビュー作なのだから本当に凄いです。

スリーピースの音とは思えないほど分厚い音です。
個人的にスリーピースバンドはベースが前に出るので私は好きです。

日本が世界に誇る妖怪級の名盤を是非。ドゥッドゥイ!

関連記事
ゆらゆら帝国 / ゆらゆら帝国のしびれ (2003年)
坂本慎太郎 / ナマで踊ろう / Let's Dance Raw(2014年)
ゆらゆら帝国 / 空洞です (2007年)


3×3×3


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Arc Lab / The Goodbye Radio (2008年)




今回紹介する名盤は何処と無くTelefon Tel Aviv彷彿させるアーティストのアルバムです。

ジャンル

エレクトロニカ
IDM
アンビエント

カナダ

Medard Fischer

アーティスト

Arc LabはカナダのMedard Fischerによるエレクトロニカプロジェクトですがアンビエント感が強いと私は感じたのでアンビエントでの紹介になります。

一口にエレクトロニカと言ってもいろいろありますがArc Labは同じカナダのエレクトロニカアーティストのi am robot and proud系の音世界ではなく、どちらかと言うとアメリカのThe Album Leafや北欧のmúmといった冷たい音を特徴としています。

Arc Labの音楽は無機質なピアノやギターの音に随所で使われるグリッチノイズ、そして控えめな唄で作られています。

Arc Labの特徴をもう1つ上げるとするとジャケットです。
Arc Labのジャケットは本当にアルバムの音を教えてくれます。

どうしてこんなにも音とジャケットが共鳴しているかと言うと、Medard Fischer本人がジャケットのデザインを手掛けているからです。

Arc Labのどの作品を聴こうか迷った時はジャケットで選べばいいと思います。

アルバム

本作は売れ線とか関係なく実力あるアーティストを取り上げてくれて、マニアの信頼も厚いアメリカのクラブミュージック&カルチャー雑誌「XLR8R」の週間Top10に選ばれたことのあるアルバムです。

ジャケットを見てくれればわかる通り、音はとても冷たく無機質です。
以前と同じようにSvitlanaをボーカルに起用しています。

瞼を閉じて本作を聴くと、心地好いノイズに冷たいピアノの旋律、電子音の雪で周りは銀世界にしてくれる名盤を是非。

#9 Small Numbers



#14 Departure Music Part Two


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MOTHER / MOTHER1+2 Soundtrack (2003年)



今回紹介する名盤は「おとなはこどもに、こどもはおとなになれるゲーム」でお馴染みのMOTHERシリーズ1と2のサントラ集です。

ジャンル

ゲームミュージック
サントラ

日本

鈴木慶一
田中宏和
松前公高
糸井重里



ゲーム

MOTHERは1989年に任天堂から発売されたファミコンのソフトです。
ポケットモンスターはMOTHERに影響を受けたというのは有名な話です。

MOTHERを知らなくても「大乱闘スマッシュブラザーズ」の「ネス」は知っている人は多いのではないでしょうか。

このゲームの特徴はなんと言っても「敵を殺す」ということをしません。
その代わり「正気に戻った」や「おとなしくなった」など平和なゲームなんです。

ラスボスに至っては攻撃してもダメージを与えられません。
その代わりにこれまでの冒険で集めたメロディーをうたって戦うという世界一やさしい攻撃です。

「音に打ちのめされて傷付くものはいない 。
それが音楽のいいところ」
Bob Marleyも言っていますし。

ではゲームの話はこの辺で止めておきましょう。

アルバム

「エンディングまで泣くんじゃない」というキャッチコピーからも分かるように、どことなく悲しげなメロディーが多いですが2曲目、3曲目は聴いていて楽しいです。
4曲目はのどかなアコギのアルペジオに管楽器の低音がウキウキさせてくれます。

7曲目は学校のチャイムをベースに作られているので何処と無く懐かしい気持ちになります。
そして、ラストは壮大な展開で締め括られます。

ただ、気をつけて欲しいことは本作はMOTHERのオリジナルサントラですが、ファミコンの原音ではなく、改めて楽器で演奏し収録し直していることを頭に入れておいてください。

おとなもこどもも、おねーさんも楽しめるゲームミュージックの名盤を是非。

ガチャン、ツーツーツー

#1 Pollyanna (I Believe in You)


#10 Eight Melodies


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Ólafur Arnalds / Living Room Songs (2011年)



今回紹介する名盤は北欧の大型新人が自宅に引きこもり音と真摯に向き合って作り上げたアルバムです。

ジャンル

ポストクラシカル
エレクトロニカ
アンビエント

アイスランド

アーティスト

私は個人的に北欧の音楽が大好きです。
Sigur RósMewAviciiBiosphereなどジャンルこそ違いますが、いろんな方面で活躍してる人がたくさんいます。
その中で今回紹介するアーティストはÓlafur Arnaldsです。

彼の作る曲を聴いてからだと信じられませんが、彼はもともとハードコア系のバンドでドラムを叩いていました。
ポストクラシカルと言えばKeith Kenniffも音大で打楽器を専攻していましたし、そう考えると普通なのかなと思います。

アイスランドの代表的バンドのSigur Rosとライブツアーを共にしたり、着々と知名度も上がってきました。

アルバム

本作は全部で1曲3分ほどで7曲しかなく20分ほどのアルバムですが、中身は本物です。

アルバムのタイトル通り自宅のリビングで1週間毎日1曲ずつセッションして作られました。

その日集まったメンバーで最高の出来の7曲を集めたのだから悪い訳がありません。

アイスランドの音楽だからか、冬が深まり外は冷え込んで、照明はスタンドだけ。

暖かい部屋でまぶたを閉じて世界の喧騒をシャットアウトし、意識は流れてくる音だけに集中します。

すると、今度の会議、受験勉強、過去の失敗などいつも頭にある嫌なことを空っぽにできます。

このアルバムを聴き終えた後、頭はリフレッシュされているはずです。

ヴァイオリンの響き、ピアノの旋律、ペダルを踏む音や椅子の軋む音まで聴こえてきます。

まるで、Ólafur Arnaldsがすぐ側で静かに演奏をしているような錯覚を起こします。

目まぐるしい日常に、ほんの少しの休憩のお供に最高のリラックスを与えてくれる名盤を是非。

#1 「Fyrsta」


#2 「Near Light」



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