忍者ブログ

『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Jack Jackson / In Between Dreams (2005年)



今回紹介する名盤は、ハワイからお届けしてくれるアーティストのアルバムです。

ジャンル

サーフロック
アコースティック

アメリカ

アーティスト

Jack Jacksonは少年の頃、大好きなサーフィンをしてプロサーファーになりましたが、そのサーフィンで大怪我をしてしまいプロの世界では難しくなります。
そこで、もう一つの趣味である音楽や映像に転倒していきます。

それで全米全英1位とかを取ってしまうのだから笑っちゃいます。
神が二物も三物も与えてしまったパターンですね。

2006年には絵本の「ひとまねこざる (おさるのジョージ)」の映画音楽を手掛けたりもしました。

少ないアコギの音数や少ないコード進行で充分上質な音楽ができるんだと、改めて思い知らされました。
Jack Jacksonの音楽はポカポカ陽気の晴れた日に、のんびり聴いたり、海辺で沈む夕日に黄昏ながら聴くには最高のお供になるでしょう。

アルバム

本作も前作と同様にBeastie Boysの作品を手掛けていることで有名なMario Caldato.Jr.を迎えて作られました。

私は本作を聴くと、夏に海辺でバーベキューをしている時にポータブルスピーカーで「Better Together」流したら、皆知らずのうちに体をゆっくり揺らしていたのを思い出します。

いつも気持ちが落ち着かず、生きることに焦っている人に聴いてもらいたいアルバムです。

少し足を止めてハワイには行けないけど、気持ちだけはハワイに連れていってくれる名盤を是非。

#1 Better Together

拍手[0回]

PR

Don Caballero / American Don (2000年)



今回紹介する名盤はマスロックと言う音楽を開拓したバンドのアルバムです。

ジャンル

マスロック
プログレッシブロック
ポストロック

アメリカ

Damon Che
Ian Williams
Eric Emm

バンド

マスロックは直訳すると「数学的ロック」です。
計算し尽くされた音の配置、変拍子やポリリズムを圧倒的テクニックで演奏するロックのことをマスロックという感じで私は理解しています。

King Crimsonの「Discipline」のようなギターアンサンブルと思っていただければ想像しやすいかと思います。
なので80年代以降のKing Crimsonが好きな方は是非とも聴いてみる価値はあると思います。

ポストロック+プログレッシブロック=マスロックというイメージだと分かりやすいかも知れません。
Don Caballeroのギタリストは後のBattlesというバンドの立役者でもあります。

またバンドのフロントマンがドラミストなので、ドラムのリズムは複雑です。
しかし、複雑だからこそ聴いていて楽しいんです。

アルバム

本作は日本でも数々の名作を生み出しているSteve Albiniがレコーディングしました。

曲の展開が目まぐるしく変わる1曲目「Fire Back About Your New Baby's Sex」で始まったかと思うと、ミニマルミュージック的なアプローチの2曲目「Peter Criss Jazz」など様々です。

ジグソーパズルのピースをはめ込むのと同じように、ギター、ベース、ドラムの音を一寸の狂いなく合わせて出来た名盤を是非。

#1 Fire Back About Your New Baby's Sex


#7 Details On How To Get ICEMAN On Yoru License Plate


拍手[0回]

Sigur Rós / Agaetis Byrjun 邦題 良き船出 (1999年)



今回紹介する名盤はRadioheadの前座に抜擢された北欧アイスランドの代表的バンドのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
アンビエント
シューゲイザー

アイスランド

Jón Þór Birgisson
Georg Hólm
Orri Páll Dýrason
Kjartan Sveinsson

バンド

アイスランドと言えば北欧の歌姫Björkを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

Sigur RósはBjörkやmúmとも親交があり、また有名になる前からRadioheadのThomas YorkeやJohnny Greenwoodはファンであることを公言していました。

Sigur Rósとはアイスランド語で「勝利、薔薇」を意味します。

Sigur Rósの歌詞はホープランド語というアイスランド語を変形させたSigur Rós独自の言語です。

ホープランド語とは、言葉と一緒になると良い音のするノイズなので言葉も音の1つとして考えているのでしょう。

2002年に発表された「( )」はグラミー賞にノミネートされるなど世界的評価を受けました。

私はSigur Rósを聴いてポストロックにどっぷりハマりました。
Sigur Rósの音世界は静寂と轟音の共存だと思います。
ボーイング奏法からなる歪んだノイズの洪水に、透き通るような澄んだJón Þór Birgissonの声で神々しいくらい甘美なサウンドが生まれます。

アルバム

本作はSigur Rósの作品の中でも特に内省的な作品です。

まるで、自分の中に閉じ籠るような暗い音なのに、果てしないほど広がりのあるサウンドが響きます。

このアルバムは旋律を聴くのではなく、響きを聴く音楽だと私は感じました。

そして、どの曲がおすすめとかではなく、アルバムが1つの曲として聴けます。

冬の寒さが深まった夜、ふと空を見上げて星を観察しながら聴いてみてください。

いつもより星が輝いて観えるはずです。

ヨンシーの育った町はシーズンになるとオーロラが毎晩のように観られるそうです。

オーロラのように神秘的でノスタルジックなサウンドが流れる名盤を是非。

#8 Olsen Olsen


#9 Ágætis Byrjun


拍手[0回]

Bob Marley & The Wailers / Live ! (1975年)



今回紹介する名盤はレゲエの神様が最高にノリに乗っていた時期のライブアルバムです。

ジャンル

レゲエ
スカ

ジャマイカ

Bob Marley
Carlton Barrett
Aston "Family Man" Barrett
Tyrone Downie
Al Anderson
Alvin "Seeco" Patterson
the "I Threes

バンド

たまに「音楽で世界を変える!」なんて馬鹿げたことを言っているミュージシャンを目にします。
私はそのたびに、そんなこと出来るわけ無いだろと冷めたことを考えていますが、唯一音楽で紛争などの争いを止めた人間がいます。

それがBob Marleyです。

1978年ジャマイカでは、政治的な紛争が絶え間なく起こっていました。
そんな時、彼は首相マイケル・マンリーとその反対党の党首エドワード・シーガを自身のコンサートに招きました。

そのコンサートでBob Marley & The Wailersは最高の演奏と最高の唄で2人をもてなし、最後にこの敵対する党派の代表2人を舞台に上げ、互いに握手をさせ、平和を誓い争いを止めました。

これは音楽史に残る伝説です。

70年代初頭にJohn Lennonは、やがてレゲエが世界を席捲するだろうと発言していたほどBob Marleyの存在は大きかったと言えます。

レゲエの活躍にはJohn Lennonに始まりThe ClashThe PoliceEric Claptonなど様々なアーティストが注目していました。

アルバム

本作はBob Marleyの最高傑作によく上げられます。
私もBob Marleyの作品の中で1枚選ぶのであれば、本作を選びます。

Bob Marley = レゲエという式が成り立つと考えると、本作は「レゲエの最高傑作」とも言えるのではないかと思います。

ライブアルバムなので初期のBob Marleyの名曲尽くしです。
5曲目の「No Woman, No Cry」の観衆との大合唱の迫力は圧巻です。
スタジオでマイクに向かってこの大迫力は出せません。
これがライブの良いところですね。

6曲目の「I Shot The Sheriff」はEric Claptonがカバーして知っている人もいる多いのではないでしょうか。

Bob Marleyの言葉を借りて、ひとつ。

ひとつの愛、ひとつの心。
みんなで一つになれば、
いい気分になれるさ。
そんな名盤を是非。

#5 No Woman No Cry


関連記事
The Wailers (Bob Marley) / Burnin' (1973年)

拍手[0回]

Owen / At Home With Owen (2006年)



今回紹介する名盤はシカゴのインディーロックシーンの主要人物からのアルバムです。

ジャンル

インディーロック
アコースティック

アメリカ

Mike Kinsella



アーティスト
シカゴには素敵なバンドがゴロゴロいます。
その中から今回はシカゴのスーパー重要人物、キンセラ兄弟の弟Mike Kinsellaのソロプロジェクトです。

Mike KinsellaはCap'n Jazzを解散した後、The One Up Downstairs→Americanfootball→Owenとして活動していき、Owenは2001年からコンスタントに作品を発表しています。
それ以外にもJoan of ArcOwls、The Love of Everythingなどのキンセラファミリーバンドに参加したり、レーベル仲間のサポートをしたりしています。

現在はOwenでの活動の他にAmericanfootballとOwlsの再結成とTheir/They're/Therapyでの活動しているので、本当に多忙な毎日を送っています。

兄のTim Kinsellaのような個性溢れる奇想天外な音楽ではなく、アコギと柔らかいドラム音、そして少しの電子音で爽やかな音楽を奏でます。

私は一時期、音の重さや音の厚みばかりを気にしてKing CrimsonThe WhoYesLed Zeppelinのような音楽ばかりを聴いていた時期がありました。

すると、急に今まであんなに好きだった音楽が耳を受け付けなくなってしまいました。
それもそのはずです。

例えるならば、大好きなカレーライス、ラーメン、焼き肉みたいな高カロリーな食事ばかり食べていたら胃もたれを起こしてしまうような感じでした。

そんな時にOwenの音楽に出会いました。
Owenの音世界はまるで、爽やかな冷製スープのような音楽で体にスーっと入ってきました。


アルバム
晴れた休日の朝にゆっくり朝食を食べながら聴いたら最高に気持ちいいです。
秋になり少し涼しくなってきた時期に、このアルバムをかけると部屋の温度が少し下がり、気持ちいい風が部屋を流れます。

私の中で名盤の法則として、名盤はジャケットが素晴らしいというのがあるのです。
勿論、このアルバムも例外ではありません。
ジャケット通りの音が流れます。

因みに7曲目はThe Velvet Undergroundのカバーです。
勿論、最高の出来です。

アコギの旋律と少しの電子音、そしてのMike Kinsellaウィスパーボイスで爽やかな風のような名盤を是非。

関連記事
Owen / Owen (2001年)
キンセラファミリーツリー

#1 Bad News


#7 Femme Fatale


拍手[0回]

Copyright © 『私的名盤おすすめ処』 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]