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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Enya / A Day Without Rain (2000年)



今回紹介する名盤は映画「ロード オブ ザ リング」の主題歌を担当したこともあり、アイルランドから癒し系音楽を届けてくれるアーティストのアルバムです。

ジャンル

ニューエイジ
アンビエント
ケルト

アイルランド

アーティスト

Enyaを少しでも知っていたら、Enyaの知らない曲が流れてきても、すぐにこれはEnyaだとわかるくらい特徴的な音世界です。
ケルト音楽をベースにあの澄んだ声を多重録音するのだから悪い訳ありません。

1曲を作るのに多い時では声の録音を200回を越えるほど徹底的に作り込まれ、1つのアルバムを製作するのに4、5年かかるそうです。
この隙のない完成度、それも納得させられます。

その完璧主義者故にこの音楽をコンサートで再現出来ないためコンサートなどは行わないそうです。
Enyaの音楽を聴くと「善い行いをしていた人は天に召される時、こんな音楽が頭に流れるのだろうな」と勝手に想像してしまうほどの神聖な音世界です。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第三部に出てくるエンヤ婆の元ネタです。
エンヤ婆はしわくちゃなおばあさんですが、本人はイメージ通りのとても気品溢れる女性です。

アルバム

本作から2曲目「wild child」や3曲目「only time」は本当に名曲でテレビでもよく使われていますので、聴いたことはある人も多いと思います。
6曲目「flora's secret」はホンダ エリシオンのCMで使用されました。

収録時間も40分弱と とても手軽に聴けて、まるで天国や楽園にいるかのような神聖な名盤を是非。

Only Time


Wild Child


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Matryoshka / Laideronnette (2012年)



今回紹介する名盤は無名ながら口コミで噂が広がり、驚異的に売り上げたユニットのアルバムです。

ジャンル

エレクトロニカ
シューゲイザー
ポストロック

日本

Sen
Calu

アーティスト

Matryoshkaは元々アート映像やインディーズ映画に使う楽曲などを製作していたトラックメイカーSenと宅録で音源製作をして地道に活動していたCaluがネットで出逢い結成されたユニットです。

Matryoshkaはポーランド語で破滅を意味する「Zatracenie」を発表し新人では異例の売り上げを記録しました。
また、アクションRPGゲームのトリビュートアルバム「NieR Tribute Album -echo-」に参加したりしています。

world's end girlfriendを始め、Goldmund、sasakure.UK、Ametsub、Go-qualiaなど様々なアーティストと共演をしています。

2010年からAnoiceのメンバー達と新しくRiLFというバンドを結成したりしたりもしています。

Matryoshkaの音世界は無機質なのに明るさがある不思議なサウンドで絶望の中で希望と共鳴しようと抗うような音像を特徴としています。

アルバム

本作は無名ながらに驚異的に売り上げた1stから5年待った甲斐があったほどの完成度です。

儚く退廃的なサウンドに美しく荘厳なピアノの旋律、そして優美な女性の声が流れてきます。

この音世界と少しでも長く繋がっていたいのにもかかわらず、世界から切り離されるかのような電子ノイズ、誰もいない闇の中で美しい女性が独り、憂いを帯びた唄を口ずさんでいるかのような感じです。

Sigur Rósが好きなら必ず琴線に触れると思います。

果てしなく美しく、ジャケットの水彩画のような淡く切ない名盤を是非。

Noctambulist


Gentle Afternoon


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D'Angelo / Brown Sugar (1995年)




今回紹介する名盤はMarvin Gayeの後継者と言われネオソウルという音楽ジャンルを開拓したアーティストのアルバムです。

ジャンル

ネオソウル
ソウル
ヒップホップ
R&B
ジャズ

アメリカ

Michael Eugene Archer


アーティスト

D'Angeloは宣教師の息子として育ったので、歌や音楽には幼い頃から関わってきました。
そして、作詞作曲は勿論のこと、ピアノやギター、ベース、ドラムといった楽器を扱えるマルチプレイヤーです。
D'Angeloとはミケランジェロに因んでつけられた名前だそうです。

D'Angeloと言えば美しい身体がトレードマークでしたがコンサートをやるたびに聴衆から「脱げ!」と言われ続け、酷い時には金を投げ込まれるということもあったりしました。
その結果、引きこもり酒浸りになり身体はボロボロになりました。

そんなD'AngeloですがMarvin GayeやPrinceの音楽を新しい時代のヒップホップなどで昇華させ、ネオソウルという音楽ジャンルを開拓したくさんのフォロワーを生み出しました。

毎年のように新作を発表するPrinceをリスペクトしているのにも関わらず、まだ2枚しかスタジオアルバムを発表していません。
しかし、1996年発表の「Brown Sugar 」はグラミー賞4部門でノミネートされ、2000年発表の「Voodoo」はグラミー賞を獲得しています。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第四部に出てくる片桐安十郎の元ネタです。

追記、新作「Black Messiah」が発表されたみたいです!
2015年のサマソニ参戦決定!これは行かざるを得ない。

アルバム

本作はネオソウルの記念碑的な作品と言えます。
Brown Sugarとはマリファナという意味を納得せざるを得ない程の妖しい空気感を漂う曲です。

Marvin Gayeの気持ちいいソウルの世界に、ヒップホップの持つ危うさが出逢ったことで艶かしい新しいソウルの世界が開かれた感じです。

また、Princeのようなセクシーなファルセットボイスが官能的な音世界に拍車を掛けます。
黒人はなぜこんなにもセクシーな歌い方が出来るのかといつも思います。

ソウル、ジャズ、ヒップホップ、ブラックミュージックの良いとこ取りの名盤を是非。


Brown Sugar

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The Zombies / Odessey and Oracle (1968年)




今回紹介する名盤は大ヒットした「Time Of The Season」(ふたりのシーズン)収録のアルバムです。
ジャンル

ソフトロック
サイケデリックロック

イギリス

Rodney Argen
Paul Atkinson
Colin Blunstone
Christopher White
Hugh Grundy

バンド

この時代はThe Beatlesの影に隠れたバンドがたくさんいます。
The Zombiesもその中のひとつだと思います。

実はThe Zombiesは商業的に決して成功したとは言えず、活動期間は短くアルバムを2枚しか残せませんでした。
「Time of the Season」という曲が大ヒットしたというイメージですが、ヒットしたのは解散した後のことでした。

「Time of the Season」の大ヒットで偽物バンドが現れるという珍事も起きたそうです。
偽物と言えば、13年ぶりに新作を発表したAphex Twinも発売前にたくさんの偽物がYouTubeに曲をアップしてましたね。

彼等はゾンビーズという名前に似合わず、POPでキュートで小洒落た曲を書きます。

簡単にThe Zombiesの音を言葉にすると「洒落たThe Beatles」「インテリThe Beatles」という感じです。
The Beatlesのファンに誤解を生みそうですが。

アルバム

本作のジャケットはいかにもサイケデリックといった感じですが、ポップなメロディーがたくさん詰まった今流行りのソフトロックの名盤です。

Time of the Seasonの話ばかりしましたが、本作はそれ以外にも華麗なコーラスワークにユニークなリズム隊によって作られた美メロ、泣きメロがたくさん収録されたソフトロックの名盤を是非。

Time Of The Season


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Blaze / 25 Years Later (1990年)



今回紹介する名盤は90年代を代表するハウスユニットBlazeからのアルバムです。

ジャンル

ハウス
ソウル
ブラックミュージック

アメリカ

Kevin Hedge
Josh Milan

 

アーティスト

Blazeは70年代後半から80年代前半にかけてのアメリカのダンスミュージックシーン黄金時代に影響を受けたDJ Kevin Hedgeとゴスペルとジャズに深い影響を受けたJosh Milanの2人組からなるユニットです。

作曲やプロデューサー業などで徐々に頭角を現していき、ヒット曲を数々生み出していきました。
作品を手掛けたアーティストはJamiroquaiを始め、Incognito、Diana Ross、Tei Towa、Mondo Grossoなど凄いアーティストばかりです。

ダンスミュージックですがブラックミュージック好きにはたまらない要素がたくさん詰まっています。

また、Ultra Nate、Arnold Jarvis、Byron Stingily、Barbara Tucker、Kenny Bobien、 Joi Cardwellといった大物アーティスト達を迎え、エイズチャリティーのために曲を作ったりしたりしています。

アルバム

本作は本当に黒いんです。
ジャケットがとかではなく音楽が黒いです。
いわゆるブラックミュージックなんですが、黒人はどうしてこんなにも音楽のセンスがズバ抜けていいんでしょうか。
黒人の歌い方はセクシーですし、ハウスに合います。

本作はマルコムXを尊敬して止まない青年を主人公にしたコンセプト・アルバムになっています。

ハウスだとか関係なくMarvin GayeやStevie Wonderの影響を受けた上質なブラックミュージックといった感じです。
私が思うにハウスは夜のドライブのお供に最適です。
勿論このアルバムも例外ではありません。

ハウスだのソウルだのダンスだとかは関係なく、全てのブラックミュージックファンに聴いて頂きたい上質なブラックミュージックの名盤を是非。

Get Up


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