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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Jean Baudin / Solace (2010年)



今回紹介する名盤は11弦ベースを巧みに操るベーシストのアルバムです。

ジャンル

インスト
ニューエイジ

アメリカ

Jean Baudin

アーティスト

ベースは基本4弦で、ギターでさえも基本6弦です。
まぁ例外としてPat Methenyが42弦アコースティックギターと言うぶっ飛んだギターを使用してますが、基本は6弦です。

11ベースを初めて目にした時、思わず「なんじゃこりゃ!?」って笑っちゃいました。
これはチョップマンスティックか?と思うような感じです。

私の友達は「これは人を殺せる」と意味不明な表現をしていたのはいい思い出です。

是非いいスピーカーやヘッドホンで聴いてみて下さい。

アルバム

この音楽ジャンルは何なのかわかりません。
ポストクラシカルっぽくもあり、エレクトロニカっぽくもありますが全然違うと言われると違うような気もします。

1曲目はなんかドンキーコングのサントラみたいで気に入って買ったら大当たりでした。
全体的にドンキーコングのサントラのような音世界です。

曲調は悲しげで切ない系のメロディーです。
決してテクニックごり押しの難解な音楽ではありません。

寧ろ聴きやすいと思います。

ベース1本、ベーシストが独りが作り出す孤独感ある音世界。

ベースは長い間ずっと裏方に徹してきました。
そんな縁の下の力持ちが本来の力を発揮した名盤を是非。

Transcend


So Far, Yet So Close


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Akira Kosemura / Tiny Musical (2008年)


今回紹介する名盤はIKEA、KFC、BLENDY、NIKON、MISAWA HOME、TOSHIBA、SHARP、FUJITSUなど多くの広告音楽を手掛ける日本の若きアーティストのアルバムです。

ジャンル

ポストクラシカル
アンビエント
エレクトロニカ

日本

小瀬村 晶

アーティスト

小瀬村 晶は1985年生まれという若さなのにも関わらず、上記した会社の広告音楽を任される他に、ファイナルファンタジーVのエンディングテーマ曲「親愛なる友へ」のリアレンジ楽曲制作や舞台「ナミヤ雑貨店の奇蹟」や映画「最後の命」など様々な場面で音楽を担当しています。

また、HMVオンラインで月一連載コラム「細い糸に縋るように」を連載もしています。
そんな多忙なのにも関わらず、ほぼ毎年Akira Kosemura名義で新作をリリースしているのです。

その様々な場面で活躍する小瀬村 晶はPitchforkやTHE AGEといった海外の音楽誌や新聞紙でその才能を取り上げられ、世界的な評価を獲得しています。

HeliosやOlafur Arnaldsなどと比べても引け劣らない確かな実力と美しいメロディーセンスを持っています。

ピアノの音と少しの電子音を中心に構成されるメロディーはインストなのにも関わらず、まるで唄っているように感じる心地好さがあります。

アルバム

本作は小瀬村 晶が純粋に音を楽しむ事をコンセプトに作られたセカンドアルバムです。

6曲目の「Light Dance」は本当に美しいの一言です。

インストなので、勿論メッセージ性なんてものはないたった4分弱の曲に人生を感じる名曲です。

ピアノの旋律の周りを優雅に漂う電子音がまた心地いいんです。

日本が世界に誇る若き音楽家が紡ぎ出した旋律を聴ける名盤を是非。

Light dance

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Surfer Blood / Astro Coast (2010年)




今回紹介する名盤はアメリカ、フロリダ州の苦学生4人組バンドのアルバムです。

ジャンル

サーフロック
インディーロック

アメリカ

John Paul Pitts
Tyler Schwarz
Thomas Fekete
Kevin Williams


バンド

Surfer Bloodはマイアミで行われたウルトラミュージックフェスティバルのアフターパーティーで知り合ったメンバーを中心に2009年に結成されたバンドであります。

そして、2009年に発表されたシングル「Swim」がPitchforkの目に留まり年間ベストソング37位にランクインされるという快挙を成し遂げます。
その結果Grizzly BearやChairliftを輩出したKanine Recordsと契約を交わします。

そして、フロリダの大学で一回生の頃、スタジオは大学寮でレコーディング資金は奨学金を使って作られたという2010年に発表されたデビューアルバム「Astro Coast」がビルボードチャートで124位にランクインし、NMEが年間ベストアルバムで49位に選び、PitchfrokやSPINなどでも絶賛されました。

これを期に世界各地で行われたフェスティバルに参加して着々とファンを増やして行きました。

また、The Drumsとの親交が深く、彼らと一緒にツアーをまわってこともSurfer Bloodの知名度を上げた要因の1つだと思います。
日本にも2010年のサマソニに参加して話題になりました。

2013年に発表された「Pythons」にはPixiesやFoo Fightersなど手掛けたことのある音楽プロデューサーGil Nortonを迎えました。

アルバム

本作は上記したように各音楽メディアから絶賛されたデビューアルバムなので、ローファイなんてもんじゃありません。

音質は最悪です。

しかし、奨学金を使って大学寮でレコーディングしたというハングリー精神を考えると、音質なんてどうでもよくなります。

このハングリー精神こそロック魂なのではないでしょうか。
今の日本の若手バンドにも見習って頂きたいです。

3曲目の「TAKE IT EASY」はインディーロックらしい名曲です。
サーフミュージックなので聴いていて清々しい気持ちになります。

今後のロック業界を引っ張って行くかも知れないバンドの原石のような名盤を是非。


Take It Easy


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Austin Wintory / JOURNEY 邦題 風ノ旅ビト (2012年)




今回紹介する名盤はプレイ時間90分ほどで全クリ出来てしまうのに、そんじょそこらのゲームや映画、漫画では得られない感動を与えてくれるゲームのサントラです。

ジャンル

アンビエント
ゲームサントラ

アメリカ

Austin Wintory


ゲーム

洋ゲーというとゾンビやらモンスターが出たり、銃撃戦ばかりの戦争ゲームと無駄に暴力的だったりしますが、今回紹介するゲームは違います。

風ノ旅ビトで使うことの出来るアクションは自分の周りを光らせて周りを調べることと、空を飛ぶことくらいです。

単純な操作性なのでゲームの操作に集中しなくて済むのでストーリーに意識を向けられます。

その事によって、「ICO」「ワンダと巨像」を制作したゲームデザイナーの上田文人がTwitterで「Journeyをプレイして感じたこと。 “暇潰し”のコストパフォーマンスではなく、“感動”のコストパフォーマンスの高い希有なゲーム。 こういうゲームこそ、多くの人にプレイしてもらいたい。」と称賛するほど、なんとも言いがたい感動を味わえる名作なのであります。

ダウンロードだけの販売にも関わらず、D.I.C.E. Awards、IGN、GameSpot、Spike VGA、Joystiqなど2012年のゲーム・オブ・ザ・イヤーを総なめにし、GDC Awardsのゲーム・オブ・ザ・イヤーを含むノミネートされた6部門を全制覇する前代未聞の偉業を成し遂げてしまいます。

しかし、ゲーム会社は制作に時間掛けすぎてしまい倒産してします。

アルバム

本作はグラミー賞にノミネートするなど高い評価を受け、その他にも国内外の多数の賞を受賞しています。

風ノ旅ビトをプレイすると、何か良くできた短編映画の主人公になって体験した感覚になります。

その世界に観て入り込むのではなく、自ら動かし、体験して入り込むのでラストの感動の感じ方が全然違い、これは新しいです。

ジャケットのような砂漠の世界に吹く風を感じ、旅人になれる名盤を是非。

The Call


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Four Tet / Rounds (2003年)



今回紹介する名盤はフォークトロニカという音楽ジャンルを開拓したアーティストのアルバムです。

ジャンル

フォークトロニカ
エレクトロニカ
IDM

イギリス

Kieran Hebden

アーティスト

Four Tetは元々ポストロックバンド「Fridge」でギタリストをしてきたので、メロディーセンスが抜群にいいんです。

そんなFour Tetが1999年に発表した「Dialogue」は60年代後半から70年代のフリージャズに強く影響がありつつも、ダウンロードした音源とラップトップのみを使って作られたという個性的なサウンドはシーンに彼の存在を広く知らしめることとなりました。

2001年にFour Tetでの活動を本格化させたはKieran Hebdenは前作のフリージャズからの影響を捨てて、イギリスの土着的なフォークサウンドとエレクトロニカという一見相反する要素の融合させた「Pause」を発表して、フォークトロニカという新たなジャンルを開拓し、評論家を中心に大絶賛を巻き起こしました。

その結果、一躍シーンのとなったFour TetはRadioheadやDoves、Aphex Twin、The xx、Black Sabbath、Battlesなどのリミックスを次々と担当しました。

また、RadioheadやPrefuse 73とツアーを回るなど活躍しました。
2012年には「Pink」を自身のレーベルText Recordsから発表しました。

また、2013年には未発表の音源を集めた配信限定アルバム「0181」を発表しました。

アルバム

本作はFour Tetの3枚目のアルバムで全英チャートに初のランクインをしました。

外に広がるスケール感は無いものの、内に秘める哀しい気持ちを刺激するエレクトロニカサウンドと、楽しい気持ちを刺激するフォークサウンドが合わさり、暖かいメロディーが涼しげに耳入ってきます。

6曲目の「Unspoken」はジャジーな雰囲気があり、個人的には10曲目の「Slow Jam」が好みです。
やわらかい朝陽のような暖かみあるフォークトロニカの名盤を是非。

Slow Jam


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