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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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The Band / Music From Big Pink (1968年)



今回紹介する名盤は、あのBob Dylanのバックバンドを務めていたバンドのアルバムです。

ジャンル

カントリー
フォーク
ロック

カナダ

Rick Danko
Levon Helm
Garth Hudson
Richard Manuel
Robbie Robertson

バンド

ローリングストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティストにおいて第50位にランクインし、ロックの殿堂入りを果たしています。

The Bandは当時からEric Claptonなどたくさんのアーティストにリスペクトされていました。
日本で言えばSPECIAL OTHERSなどもリスペクトしています。

1968年デビューなのですが10年間のキャリアがあるのでデビュー当時から完成されているバンドでした。

1969年には伝説のフェス「ウッドストック」に参加しています。

僕の好きなGarth Hudsonは厳格な父に育てられ、ショパンやバッハ、モーツァルトといったクラシックを学んでいました。

そんな中、ロックバンドに入ることなんて絶対に反対されると思いGarth Hudsonはメンバーの音楽教師という肩書きで加入し、レッスン料を取るという約束で加入したそうです。

この人間味溢れる話が僕は大好きです。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第四部の虹村億泰のスタンドの元ネタです。

アルバム

本作はローリングストーン誌が選んだ「オールタイム ベスト アルバム500」では34位、「オールタイム ベスト デビュー アルバム100」では9位にランクインしています。

George HarrisonがBob Dylanを訪問するため渡米した時に、このアルバムを大量に買って帰国し、「これは傑作だから、絶対に聞け。」と周囲に配り渡したのは有名な話です。

Eric Claptonは「人生を変えたアルバム」とまで言っています。

10年温めてきたものを全て詰め込んだデビューアルバム「Music From Big Pink」はThe Bandの良さが溢れています。

R&Bやゴスペルなどの黒人音楽とカントリーやトラデイショナルな白人音楽で独特な渋いサウンドが生まれた。

このハイテクな世の中になった今こそこのトラディショナルなカントリーロックが見に染みます。

ゆったりと晴天の中、野外でビール片手に聴いたら最高に気持ちいい名盤を是非。

The Weight 1969 woodstock live


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SEQUENCE PULSE / Play both ends against the middle (2007年)



今回紹介する名盤は日本のMogwaiと言われるポストロックバンドのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
シューゲイザー

日本

kinya
morisawa
masaki
hasegawa

バンド

SEQUENCE PULSEはAlbum LeafやDon Caballeroなど世界的に有名なポストロックバンドとも交流がある日本のバンドです。

知らなければ海外のバンドかと思うほど日本人離れした音楽センスを持つバンドであります。

また、ドキュメンタリー番組「Drive 2」などへ楽曲を提供したり、「シューゲイザー至上主義」などのコンピレーション作品に参加したりと幅広く活動をしています。

SEQUENCE PULSEはMogwaiから伝わる「静」「動」を基調に作り出す音世界です。
Mogwaiは「静」「動」でしたが、SEQUENCE PULSEの音は「静」というよりは「清」という感じがしました。

シューゲイザー特有の轟音の向こうに微かに聴こえる清涼なシンセの響きと冷たい電子音が聴いていて気持ちいいんです。

アルバム

本作は完全なインストアルバムではなく、たまにある唄もアルバムに抑揚をつけていて私はいいと思いました。

私のお気に入りは9曲目の「Moon Over」なんです。

これを聴いていると空に飛んでいるかのような気持ちになります。

この曲のシンセの音がたまらなく好きです。

轟音の中で清涼感あるシンセの音は確かにそこにあります。

「清」と「動」を体験できるこの名盤を是非。

Hush


Love Affair


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Kimonos / Kimonos (2010年)




今回紹介する名盤はNUMBER GIRL、ZAZEN BOYSで知られる向井秀徳とシンガーソングライターのLEO今井の二人組ユニットからのアルバムです。

ジャンル

ニューウェーヴ
AOR

日本

向井秀徳
LEO今井


バンド

向井秀徳は90年代日本のロックシーンを牽引したバンド「Number Girl」のフロントマンとして活躍し、現在は「ZAZEN BOYS」でロックの可能性を広げている人物です。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONや凛として時雨などフォロワーを多く生んでおり、現在の邦楽ロックに多大な影響を与えました。

LEO今井はスウェーデン人とのハーフの帰国子女で、日本で音楽活動をしています。
2008年に発表したシングル「Metro」でZAZEN BOYSの向井秀徳と吉田一郎を迎え、2009年に発表した「Laser Rain」で元SUPERCARのいしわたり淳治なども迎え製作されました。

Kimonosのジャンルをニューウェーヴと書きましたが私はそう感じただけでジャンルは曖昧です。

一言で言うなら妖しいThe Policeといった感じでしょうか。

彼等の音楽は新しいようで古臭く、逆に古臭いけど新しい音楽です。
邦楽っぽくもあるし洋楽っぽくて本当に表現するのが難しい音楽です。

80年代風味のニューウェイヴ・サウンドのように私は感じました。

アルバム

NUMBER GIRL、ZAZEN BOYSが好きだったので向井秀徳は知っていたのですが、LEO今井は恥ずかしながらこのバンドで知りました。

NUMBER GIRL、ZAZEN BOYSが大好きな人は間違いなくハマるでしょう。

「Mogura」何かは向井秀徳節が満載です。

ちなみに「Sports Men」は細野晴臣のカバーです。

向井秀徳とLEO今井がやりたいことをやりたいようにして作った遊び心がたくさん詰まった名盤を是非。

Soundtrack To Murder


Almost Human


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Ron Carter / The Golden Striker (2002年)



今回紹介する名盤はアメリカのジャズタイムズ誌で「最も過大評価された音楽家」と言われたジャズベーシストのアルバムです。

ジャンル

ジャズ
ボサノヴァ

アメリカ

Ron Carter (bass)
Mulgrew Miller (piano)
Russell Malone (guitar)

アーティスト

過大評価されてるというのは素晴らしく名誉な事だと思います。
何の評価も受けず消えていく人ばかりの世界なのですからね。

あのPat Methenyに影響を与えたジャズギタリストの巨匠Jim Hallとの相性は抜群でいくつも名盤を残していますし、Herbie Hancockの処女航海でベースを演奏している。

これだけ見ても素晴らしい功績だと思うのですがね。

若かりし頃のRon Carterはクラシックのコントラバス奏者を目指して1日8時間に及ぶ猛練習をするも、人種差別によってオーケストラ団体に入団できませんでした。

しかし、Ron Carterの確かな実力と個性を見抜いたジャズの帝王Miles DavisはPaul Chambersに代わるモードジャズのベーシストとして抜擢しました。

60年代のMiles Davisの音楽を裏で支えた人物と言っても過言ではありません。

アルバム

本作の音世界はジャズと言うには少し暖かみがある気が私はして、少しボサノヴァの雰囲気を感じます。

秋の終わりや冬に暖炉や焚き火で暖をとっている時のような優しい暖かさを感じる音世界です。

ウッドベースの柔らかな低音に乗り、流れるようなピアノとギターの演奏で心暖まる名盤を是非。

The Golden Striker


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Beck / Morning Phase (2014年)



今回紹介する名盤は俺は負け犬、さっさと殺せば?と自虐的な曲で一世を風靡したアーティストのアルバムです。

ジャンル

オルタナティブロック
フォーク
ファンク
エレクトロニカ
ヒップホップ

アメリカ

Beck Hansen


アーティスト

BeckというとJeff Beckを思い浮かべる人も多いと思いますが今回はアメリカのシンガーソングライターBeck Hansenです。

Beckは1993年にインディーズから発表した「Loser」がオルタナティブミュージック専門のラジオ局で放送されて話題になり、複数のレコードレーベルの争奪戦が起きました。

そして、1994年にメジャー初のアルバム「MELLOW GOLD」にLoserを収録したことにより大ヒットしました。

1996年に発表した「ODELAY」では様々なジャンルの音楽を自由にサンプリングしたことにより「フォーク、ロック、ヒップホップ、ブルースなどをそれまで聴いたこともないような形で自由に融合させた」や「1990年代の歴史的傑作」と高い評価を受け、Beckの代表作となりました。

2002年にプロディーサーにNigel Godrichを起用した「Sea Change」はフォーク調のアルバムでローリングストーン誌年間アルバムランキングで1位にランクインし高い評価を得ました。

その後もグラミー賞にノミネートされたりして、負け犬という曲でデビューしたものの今ではその地位は確立されています。

私は個人的に「Sea Change」や「MUTATIONS」などのフォーク系Beckの方が好みです。

アルバム

本作はグラミー賞にノミネートされた作品「Modern Guilt」から6年経ち、世界が待ち望んだ新作です。

ヒップホップ、フォーク、ファンク、エレクトロニカなどいろんな音楽を通過してからBeckが鳴らした音は私好みのフォーク系サウンドでした。

「Sea Change」の続編として売り出されていて、私はすぐに手に取りレジに行き購入しました。

家に帰り本作を流すとやわらかいアコースティックギターの音の後ろで、透き通るような電子音が鳴りその中でBeckの美声が乗り暖かい音世界が出来上がっています。

朝、おはようの代わりに木漏れ日のように暖かいくやわらかいBeckの名盤を是非。

Say Goodbye


Waking Light

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