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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Talking Heads / Remain in Light (1980年)



今回紹介する名盤はローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティストで第100位にランクインしているバンドのアルバムです。

ジャンル

ニューウェーブ
アートロック
ポストパンク

アメリカ

David Byrne
Chris Frantz
Tina Weymouth
Jerry Harrison


バンド

Talking Headsは美術学校出身のメンバーで形成されているのでよくインテリバンドと呼ばれていました。

デビュー作「Talking Heads: 77」では商業的成功こそしませんでしたが、音楽業界内では高い評価を得ました。

彼等が勢力的に活動していた70年代末期から80年代初期は万人受けを狙った曲、言わば売れる曲を書くというのが主流になりそれらをまとめて産業ロックと言っていた。

聴いてもらったらわかると思いますが彼等はそんな時代に独自の音楽を鳴らす個性的なバンドでありました。

それを評価したBrian Enoがプロデュースして話題になりました。

その事で2002年にロックの殿堂入りを果たしたりなど、今の人達にも評価されているのだと思います。

南米の民族的アフリカンビートに芸術性の高いインテリ感のあるデジタル音が合わさり、これまでにない個性的な音楽を作り上げました。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第五部に出てくるティッツァーノのスタンドの元ネタです。

アルバム

本作はギターで象の鳴き声を奏でるKing CrimsonのギタリストAdrian Belewも本作に参加しているのも完成度の高さに繋がっているのだと思います。

私はこのアルバムを初めて聴いた時、リズムやギターサウンドがZAZEN BOYSみたいだなと思いました。
なので、ZAZEN BOYSが好きな方は是非聴いてみてください。

白人の解釈で作られたアフリカンポリリズム、今のダンスミュージックやトランスミュージックに影響を与えた名盤を是非。

Born Under Punches


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Santana / Santana (1969年)




今回紹介する名盤は当時無名に近いにも関わらず、1969年の伝説的フェス「ウッドストック」で圧倒的なパフォーマンスで観客を沸かせたバンドのアルバムです。

ジャンル

ラテンロック
ブルースロック
フュージョン

アメリカ

Carlos Santana
Gregg Rolie
David Brown
Michael Shrieve
Michael Carabello
José "Chepito" Areas



バンド

Santanaと言えばローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリストで20位のCarlos Santanaを中心に活動を続けるバンドです。

ロックギタリストなのにも関わらずHerbie HancockやRon Carterといったジャズアーティストとも共演をしているので、アグレッシブなラテン的ギターサウンドもあればジャズの渋くアダルトなギターフレーズがあるのがこのバンドの良さでもあります。

圧倒的グルーヴが聴けるラテンロック的Santanaと、哀愁漂うスモーキーなジャズロック的Santanaがあって1つのバンドで2度美味しいバンドであります。

Santanaは1969年発表のデビュー作「Santana」から1981年発表の「Zebop!」までヒットを連発するがそれ以降少し低迷期が続きます。

しかし、1999年発表の「SUPERNATURAL」でグラミー賞史上最多の9部門を受賞し、完全復活を遂げました。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第二部に出てくるサンタナの元ネタです。

アルバム

本作はローリングストーンが選ぶオールタイムベストアルバム500で149位にランクインしています。
デビューアルバムにもかかわらず全米4位という快挙を成し遂げました。

ウッドストックで演奏した9曲目の「Soul Sacrifice」は最高のグルーヴに乗せてCarlos Santanaのギターフレーズが冴え渡ります。

暑い夏に熱狂出来るグルーヴ、Santanaらしいラテン的な明るいノリがたくさん詰まってます。

ウッドストックを擬似体験できる名盤を是非。

Soul Sacrifice - Woodstock 1969年


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Slint / Spiderland (1991年)



今回紹介する名盤はポストロックというジャンルの土台を開拓してくれたバンドのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
マスロック
スロウコア

アメリカ

Brian McMahan
David Pajo
Britt Walford
Ethan Buckler
Todd Brashear

バンド

Slintはポストロックという言葉のない時代にポストロックをしていました。

ポストロックの創始者と言えばTortoiseMogwaiというイメージだと思います。

そのMogwaiの特長である「静」「動」という音世界に最も影響を与えたバンドがSlintであります。

そして、SlintのギタリストDavid PajoはSlintを解散後Tortoiseで活動したり言わば、ポストロック先駆者と言えると思います。

今はギターでいろいろな音色を出す人がいます。

例えば、象の鳴き声を出すKing CrimsonのAdrian Belewや、ピックの代わりにコインを使い無数の音色を奏でるQueenのBrian Mayなどたくさんいます。

しかし、Slintの音はギターの弦の鋼の鳴る音をそのまま増幅させただけの音に聴こえます。
その刻みつける様なリフの音は暗く深い音で美しい音なんです。

1986年~1992年まで活動していて、その後も少し活動したりしていたようですが2013年からまた本格的に活動を開始しています。

アルバム

本作はSlintのセカンドアルバムにしてラストアルバムであります。

Slintの音世界は本作で完成されたと言ってもいいくらいの出来だといえます。

これ以上音を重ねてもただ蛇足になるだけですし、これからさらに音を引いてしまっては深みが無くなるというギリギリの状態がこの張り詰めるような緊張感を演出しているように感じます。

格闘家が自分にあった体重に減量する様ににているかもしれません。

重すぎると軽快に動けず、すぐにスタミナ切れを起こしてしまいますし、逆に軽すぎてもパワー不足で相手を倒せません。

張り詰めた緊張感ある暗闇の中で鳴る鋼の音と淡々と流れる語り、そして突如訪れる轟音の壁と叫び。

この儚く美しい張り詰めた空気が詰まった名盤を是非。

Good Morning, Captain


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SPECIAL OTHERS / BEN (2004年)



今回紹介する名盤は日本武道館で初めてライブをしたインストバンドのアルバムです。

ジャンル

ジャム
ポストロック
インディーロック

日本

宮原"TOYIN"良太
又吉"SEGUN"優也
柳下"DAYO"武史
芹澤"REMI"優真

バンド

彼等の存在が世の中に認知された切欠の1つにASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブの前座があるのではないかと思います。

そのライブに行った友達がアジカンを喰っちまったと言う程の衝撃だったらしいです。

SPECIAL OTHERSとは直訳すると特別な他人たちです。
ホームページに「SPECIAL OTHERS」としか書いてなく、友達は誰が来るのかワクワクしていて当日「SPECIAL OTHERS」という名前のバンドだと知ってガッカリしたらしいです。

しかし、上記したようにアジカンを忘れるくらい楽しかったらしいです。

SPECIAL OTHERSは芹澤さんのアバンギャルドなキーボードと柳下さんのキャッチーなギターサウンドに目が行きがちですが、それをしっかり支えるリズム隊にあると私は思います。

芹澤さんと柳下さんがソロパートで遊びまくっても大丈夫なように安定感あるベースで一家を支える又吉さんは父親的存在です。

そして、いつも芹澤さんと柳下さんのソロパートに耳を傾けながら寄り添い叩くドラムの良太さんは母親的存在に感じます。

アルバム

どの作品も良いのですが、一番SPECIAL OTHERS感があるので本作は入門アルバムにピッタリだと思います。

日本独特のキャッチーなメロディーが取り入れられているので、ジャムバンドなのにとても聴きやすいです。

タイトル曲のBENは途中にある気持ちのいい転調に、声を一つの楽器として使う唄もありSPECIAL OTHERSの良さが詰まった名曲です。

あなたもSPECIAL OTHERSに入門してみませんか?

聴いていてハッピーになれて気持ちの良いハートフルな名盤を是非。

BEN


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Mumford & Sons / Babel (2012年)



今回紹介する名盤はOasisのNoel Gallagherから「こんな曲を書いてみたい」と言わしめたバンドのアルバムです。

ジャンル

インディーフォーク
フォークロック
カントリーロック
ブルーグラス

イギリス

Marcus Mumford
Winston Marshall
Ben Lovett
Ted Dwane

バンド

Mumford & Sonsは2007年に結成されたイギリス出身の4人組フォークロックバンドでデビューアルバムである「Sigh No More」は全世界で800万枚以上という驚異的な売り上げを記録し、グラミー賞やNMEアワードの最優秀新人賞にノミネートされるなど今最も注目されている新人バンドの一つであると言えるでしょう。

2012年発表の「Babel」は全米全英1位はもちろんのこと、イギリスではLana Del Reyが持っていた初週売上記録を塗り替え、アメリカではJustin Bieberが持っていた初週売上記録を塗り替えました。

さらに、6曲が全米シングルチャートにランクインし、48年間でThe Beatlesしか成し遂げたことのないこの記録に並ぶという快挙を成し遂げました。

もちろん2013年のグラミー賞にて最優秀アルバム賞を受賞しましたし、本当にいろいろな記録を塗り替えてしまいました。

アルバム

本作はヒップホップやダンスミュージックばかりがひしめく中、60年代70年代のThe BandThe EaglesCrosby, Stills, Nash & Youngのような上質な古き良きカントリーミュージック、フォークソングが再び息を吹き返したと言える作品です。

今の時代だからこそ、新鮮身があるのかもしれませんね。

1曲目の「Babel」や3曲目の「I Will Wait」は後世に残すべき名曲と言っても過言では無いと思います。

ヒップホップやダンスミュージックにはない生の楽器演奏だからこそあるフォークの内側からくる高揚感を味わえる名盤を是非。

I Will Wait


Babel


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