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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Secret Garden / Dawn of a New Century (1999年)




今回紹介する名盤は北欧出身のバイオリニストとピアニストの2人組のアルバムです。

ジャンル

ケルト
ニューエイジ

アイルランド
ノルウェー

Rolf Løvland
Fionnuala Sherry


アーティスト

Secret Gardenのデビューアルバムはニューエイジでは異例の100万枚を売り上げ、自国ノルウェーではプラチナディスク、アイルランドではゴールドディスクを獲得しました。

そして、アメリカのビルボード ニューエイジ チャートでは1996年~1997年の1年間という長期に渡りチャートインを記録している。

Secret Gardenに限らずケルト音楽はRPGのゲームサントラのような感じがして個人的にとても好きです。
特にSecret Gardenの音楽を聴くと何処かに旅に出たくなります。

Secret Gardenの代表曲「You Raise Me Up」はJosh GrobanやWestlifeなどにカバーされヒットしたので聴いたことがある人も多いかもしれません。

また、NHKの番組などで使われていたりして、知らずに聴いている曲もあるかもしれません。

Secret Gardenの音楽はバイオリンとピアノの叙情的で澄んだアンサンブルで構成されていて、基本インストなのですが、そこに澄んだ歌声の入った曲が少しあるのがよりバイオリンとピアノのメロディーを引き立てます。


アルバム

本作が発表されたのが1999年、アルバムタイトルが「Dawn of a New Century」で、本作のテーマは「新世紀の夜明け」です。
世界が新世紀を向かえることに当時の人達は多少不安があったはずです。

そんな時Secret Gardenは喜びの音楽を奏でてくれました。

悲しみの中に熱い情熱を秘めた音世界です。

ちょっとした田舎道を散歩しながら聴くと何処かに大冒険をしている錯覚にさせてくれる名盤を是非。

Children of The River


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Burial / Untrue (2007年)



今回紹介する名盤はRadioheadのThom YorkeやFour Tetと共同制作したこともあるアーティストのアルバムです。

ジャンル

ダブステップ
ジャングル
アンビエントテクノ

イギリス

William Bevan


アーティスト

Burialはゲーム好きならみんな知ってる「メタルギア」や2007年度 実験的映画賞受賞作品「インランド エンパイ」で使われる音をサンプリングしたりして独特の音世界を作り、世界的に有名になったアーティストなんです。

Burialによりダブステップは一躍知名度を上げて、ダンスミュージックは勿論のこと、ロックからネオソウル等のブラックミュージックに至るまで、あらゆるジャンルのミュージシャンに多大な影響を与えました。

デビュー作でいきなり2006年最高のアルバムに選ばれるなどして注目を集めます。

そして、次作「Untrue」はPitchforkで2000年代ベストアルバムに選ばれ、その他の様々な音楽メディアでそれぞれ満点を獲得し絶賛されました。

その独自性溢れる音世界にソウルミュージックが乗り、Burialは白人なのですがこれを聴いた時、私は黒人が作った音楽だと思いました。

彼を評価するアーティストは数多くいて、有名なところで言うと、Thom YorkeやGilles Peterson、The xxは好きなアーティストの一人に上げていますし、Massive AttackやBloc Partyなども自身の曲のミックスを頼んだりしています。

アルバム

本作はアシッドジャズの重要人物Gilles Petersonがこのアルバムは最高のアルバムだと言わしめた出来です。

上記したようにダブステップの世界だけでなくネオソウル等のブラックミュージックの世界にも影響を与えて、Pitchforkは2000年代のベストアルバムとして選出しました。

大衆受けしなさそうなのに、聴きやすい。

これはBurialのセンスなのでしょう。

私はたまにもう誰とも会いたくないとか、誰とも話したくないって時があって、そういうとことん落ち込みたい時によく聴いていました。

無機質なビートに黒いソウルミュージックで聴いているととことん堕ちていく名盤を是非。
Near Dark


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Robert Miles / Dreamland (1996年)




今回紹介する名盤はスイス生まれのイタリア育ち、クラシックからテクノへ転向した音楽家のアルバムです。

ジャンル

ハウス
トランス
テクノ
アンビエント

イタリア


アーティスト

Robert Milesは幼少の時からクラシックピアノを習っていたので、彼の音楽は所々クラシックの香りがし、テクノやトランスの世界にクラシック音楽を取り入れた第一人者と言えます。

そして、13歳を過ぎた頃にはハウスDJをするようになり、その後1996年に発表された「Children」はヨーロッパ各地でチャート1位を取りました。

それを期にヨーロッパは勿論、日本でもトランスブームを巻き起こしました。

「Fable」はドリュー・バリモアの出演した映画「エバー アフター」のCMソングにも使われましたし、身近なので言えば、本作2曲目「Fable (Message Version)」はTOKIOの「ザ!鉄腕!DASH!!」でもよく使われています。

クラシック音楽を基調に作られた美メロサウンドを繰り返し、トランス状態へと誘われます。

Robert Milesの音楽を聴くと私は「夜の大都会」のイメージが頭に浮かびあがります。

アルバム

本作を聴いて驚くのは本作が発表されてもう15年以上も経っているということです。

古臭さなんかなく、壮大で優美なピアノの旋律に気持ちいい4つ打ちで静かに高揚感を覚えます。

しっとりと美しいピアノのメロディーという言葉でピンときた方は必聴です。

高揚感のあるビートに幻想的なシンセサウンド、そしてクラシックで甘美なピアノの旋律が流れる名盤を是非。

Children Dream Version


Fable


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Foo Fighters / There is Nothing Left to Lose (1999年)



今回紹介する名盤は元Nirvanaのドラマーとして活動していた人が立ち上げたバンドのアルバムです。

ジャンル

オルタナティブロック
ハードロック
ポストグランジ

アメリカ

Dave Grohl
Pat Smear
Nate Mendel
Taylor Hawkins
Chris Shiflett



バンド

Foo Fightersはグラミー賞の常連でこれまでに11回も受賞しています。

Foo Fightersの中心人物Dave Grohlはローリングストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマーにおいて、John Bonham、Neil Peart、Keith Moonに続く第4位にランクインしています。

Kurt Cobainとは違い明るく誠実な人柄です。

またMTVに出演する際、Michael Jacksonの格好で登場し、「I'm a king of Grunge」とギャグを言ったりするユーモラスな一面もあります。

このDave Grohlの人柄がFoo Fightersの音世界を表していると言っても過言ではないと思います。

Nirvanaの音世界から「鬱や暗さ」を取っ払い、かわりに「爽やかさや明るさ」を足した感じです。

またベーシストにはエモ界の代表的バンドSunny Day Real Estateのベーシストです。

2006年オーストラリアで起きた炭鉱に作業員が閉じ込められる事故で、作業員達はレスキュー隊に渡された音楽プレイヤーでFoo Fightersの音楽に勇気を貰っていたという聞いたDave Grohlは「コンサートのチケットとビールを振舞いたい」と言って後日オーストリアツアーの時にその作業員達にビールを振る舞ったというエピソードがあります。

それもやっぱりFoo Fightersが持つ「明るさ」なのではないかと思います。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第六部に出てくるプランクトンのスタンドの元ネタです。

アルバム

本作の3曲目「Learn to Fly」はノエビア化粧品のCMで使用されました。

とても爽やかで空を飛べるような爽快感を味わえる曲です。

個人的には6曲目「Aurora」のエモい感じが大好物です。

洋楽初心者でもガツンとくるような唄メロにギターサウンド、清涼感あり疾走感ありの名盤を是非。

Aurora


Learn To Fly


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Tai Phong / Tai Phong 邦題 恐るべき静寂 (1975年)



今回紹介する名盤はベトナム生まれの二人の兄弟を中心に結成したフランスのバンドのアルバムです。

ジャンル

プログレッシブロック
シンフォニックロック

フランス

Khanh Mai
Jean Goldman
Jean Gardet
Tai Sinh
Stephan Caussarieu

バンド

Tai Phongはベトナム出身の兄弟がフロントマンなのでどことなくアジアの香りがします。
というかむしろ「和」の香りと言えると思います。

例えばTai Phongの全てのアルバムジャケットデザインは武士ですし、2013年に発表された「The Return of Samurai」に至ってはタイトルにサムライって書いてあります。

フランスのバンドですが、だからと敬遠しなくて大丈夫です。
なぜなら、Tai Phongは英語で歌っているので、きっと馴染めるはずです。

PINK FLOYDの壮大性とYesの前衛性にGENESISの叙情性、そしてCAMELの哀愁性の良いところ取りみたいな音世界です。

美しいピアノの旋律に泣きのギター、そして幻想的なコーラスでこの音世界は作られています。

プログレッシブロックが苦手な人にこそ聴いてほしい、プログレッシブロックだと言って気後れしないで聴いて欲しいです。

2014年10月に初来日公演を行ったことは記憶に新しいと思います。

アルバム

本当の邦題が「恐るべき静寂」ですがまさにその通りの音楽だと思います。

本作の核とも言える6曲目の始めの「カツ、カツ、カツ」という音も日本でよく耳にしますし、どれも日本人好みのメロディーなんです。

日本人好みの甘美な音と耳触りのいいメロディーが流れる名盤を是非。

Sister Jane


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