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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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PE'Z / 九月の空-KUGATSU NO SORA- (2002年)



今回紹介する名盤は日本を代表するジャズバンドと言っても過言ではない侍ジャズバンドからのアルバムです。

ジャンル

ジャズ

日本

Ohyama "B.M.W" Wataru
Kadota "JAW" Kousuke
Nirehara Masahiro
ヒイズミマサユ機





バンド

ジャズをベースにしながら、躍動感溢れるラテン的な要素だったり、緊張感溢れるロック的な要素を含んだサウンドなのでジャズ初心者でも聴きやすいかと思います。

PE'Zがまだデビューする前に、ストリートでライブをしていた時は警察官にライブを止められるくらいまで観客を増やしたこともありました。

メンバーのヒイズミマサユ機は元々椎名林檎率いる「東京事変」で活躍していました。

PE'Zは日本だけに留まらず世界に向けて活動しており、ヨーロッパ、韓国、台湾などにもアルバムを発表しています。

イギリスのマンチェスターやロンドン、オランダのアムステルダムにてライブをしていき、2006年にはカナダ「カナディアンミュージックフェスティバル」「サウスバイサウスウエスト」に出演し、初のUSツアーを全9公演行いました。

PE'Zとフォークシンガーの「suzumoku」がコンビを組んだ「pe'zmoku」というプロジェクトもあるので、インストメンタルミュージックが苦手な方はそちらをおすすめします。

つい先日2015年いっぱいで解散することが発表されました。

アルバム

本作はPE'Zのメジャーデビューフルアルバムであります。

勿論このアルバムでもPE'Zの持ち味である躍動感溢れる曲や緊張感溢れる曲が聴けます。

このアルバムは堅苦しいジャズが苦手な人や普段ロックばかり聴いていてジャズを聴いてみたいと思っている人におすすめします。

ポップでキャッチーなメロディーがこんなに詰まったジャズアルバムはなかなか無いと思います。

エネルギーに満ち溢れた若者達だからこそ作れる躍動感溢れるジャズの名盤を是非。
人が夢を見るといふ事


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百景 / とおくをつなぐもの (2010年)



今回紹介する名盤はギター、ベース、ドラムのスリーピースバンドから作り出されるセンチメンタルなアルバムです。

ジャンル

ポストロック
インディーロック

日本

ナカモト シュウヘイ 
キヤブ ナツコ
タナカ ケン


バンド

百景とはギター、ベース、ドラムという基礎的な編成で暖かみのあるサウンドスクープを作り出します。

スリーピース特有の一人も欠けてはならないアンサンブルが聴いていて気持ちいいんです。

邪魔な音や無駄な音は一切無く、それぞれが自分の仕事をこなしていて作られるバンドアンサンブルは至高です。

最近のバンドはすぐにコンピュータで作った電子音を使いたがりますが、百景はこの3つの楽器の音を大切に使っているところにこだわりを感じ好感が持てます。

ギターのナカモト シュウヘイは好きなアーティストにNeil YoungGrateful Deadをあげています。

ドラムのタナカ ケンは好きなアーティストにThe Beach Boys、The Zombies、細野晴臣をあげています。

音楽の趣味が似ている方は是非とも聴いてみてください。

ライブバンドとしての評価も高く、2007年から2008年にかけてはアメリカや台湾の野外音楽フェスティバルに出演するなど、国内外で数々のステージに立ち、多彩なジャンルのアーティスト達と共演をしました。

アルバム

本作はミニアルバムなので百景を知るにはうってつけだと思います。

百景の音楽を聴くと一人で小旅行に行きたくなります。

心地好いメロディーなのに、どこかセンチメンタルなところがあり、知らない人達が住んでいる知らない土地で独り旅に来て百景の音楽を聴くといいでしょう。

最小限の3つの楽器から大切に紡ぎ出されるセンチメンタルな名盤を是非。 

陽炎レールウェイ


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Vampire Weekend / Vampire Weekend 邦題 吸血鬼大集合!(2008年)



今回紹介する名盤はコロンビア大学出身のインテリ集団からのアルバムです。

ジャンル

インディーロック
インディーポップ

アメリカ

Ezra Koenig
Rostam Batmanglij
Chris Tomson
Chris Baio

バンド

ほとんど無名に近いインディーロックバンドが出したデビューアルバムが最初の週に2万8000枚を売り上げ話題になり、これまでに50万枚以上を売り上げました。

これは、2008年にリリースされたインディーシーンのデビューアルバムで最も売れたアルバムとなりました。

今では最新作を初週に13万4000枚を売り上げ全米1位になるなど人気バンドの仲間入りです。
最新作はグラミー賞の「最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム」を受賞したのは記憶に新しいと思います。

日本にも馴染みがあり、2008年の夏にはサマーソニックに出演していますし、2010年の夏にはフジロックのグリーンステージへ初出演しました。

2009年と2010年には単独来日公演をやってくれました。

Hi-STANDARDの難波さんやASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチも好きなバンドにあげています。

アルバム

本作はそんなバンドのデビューアルバムです。

チープな音でしっかりとしたバンドサウンドが聴けるからおもしろいです。

アフリカンビートや適度に民族音楽を取り入れ、それを大学生のノリでカラフルに陽気に仕上げた感じの程よいチープさ加減が聴いていて楽しいんです。

このアルバムの駄目なところをあげるとするなら邦題のダサさでしょう。

これは久々の失敗した邦題ですね。

アメリカの若者特有の陽気な音楽を聴ける名盤を是非。
A-Punk


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Senking / List (2007年)


今回紹介する名盤はアンビエント界やテクノ界で中毒者を続出させている人のアルバムです。

ジャンル

アンビエント
ダークアンビエント
プログレッシブテクノ
ダブステップ

ドイツ

Capsize Recovery

アーティスト

SenkingはCapsize Recoveryのソロプロジェクトです。

Senkingの特徴はなんと言っても、エレクトロニカやテクノシーンでは珍しくコンピューターを一切使わずにサウンドを生み出すことだと思います。

そのため、細かい音の表現や深い心象を音で再現出来るのです。

Senkingの音世界はゆらゆらと蠢く低音に、極端にスローなビート、そして不穏な雰囲気漂うシンセのサウンド そして、不意に語られるメッセージで構成されています。

よく音楽を聴いて風景が頭に浮かんだり、冷たさや、暖かさといった温度を感じる音楽はたくさんありますが、Senkingの音楽は「重力」を感じます。

Senkingの音楽をかけると周りの物や空気が重く、苦しく感じられるのです。
その重みは時間の感覚までも遅く進むように感じられます。

同じくテクノ系アンビエントでGlobal Communicationの「76:14」は宇宙のような無重力を感じる音世界ですが、Senkingは深海の水圧や押し潰されるような錯覚を感じる音世界です。

アルバム

本作はどちらかと言うとダブステップよりな感じがします。

ビートもはっきりしていますし。

ホラー映画やSF映画のBGMとして使われてもいいような深く暗い音楽です。

失われていく意識の中でこのアルバムを聴いていると深い眠りにつけるはずです。

光の射さない水深何百メートルもの深海の世界ようなシンセサウンドに深く重い水圧のような低音を体験できる名盤を是非。

Crevasse


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Joni Mitchell / Blue (1971年)



今回紹介する名盤は伝説のフェス「Woodstock」のテーマ曲をCrosby, Stills, Nash & Youngに提供した女性のアルバムです。

ジャンル

フォーク
ジャズ
アートロック

カナダ

Joni Mitchell


アーティスト

Joni Mitchellの経歴を上げると切りがありませんが、まとめて書いていきます。

⚪ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリストでは第75位

⚪ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーでは第42位

⚪ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティストでは第62位

⚪Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーでは第36位

⚪これまでにグラミー賞を9回受賞している

⚪1997年にロックの殿堂入りを果たしています

彼女は年代によってフォークだったり、ジャズだったりとジャンルが異なりますが、内容の質はどれも同じく素晴らしいものばかりです。

彼女の才能は音楽だけでなく、写真や絵画など多彩です。

自らCDジャケットをデザインしたアルバムが、グラミー賞のベストアルバムパッケージ部門を受賞したりしました。

神は二物、三物与えてしまったパターンの人ですね。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第七部 STEEL BALL RUNの8thステージのサブタイトル「ボース・サイド・ナウ」の元ネタです。

アルバム

本作はJoni Mitchellのフォークアルバムの中で一番の秀作です。

というのも、ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500において30位に選ばれた作品で、これは女性ソロアーティストでは最高位になるのです。

タイトル曲の「Blue」はBob Dylanに影響を与え、Bob Dylanは「Tangled Up in Blue」という曲を作ったという逸話があるほどです。

また、「River」はHerbie Hancockがオマージュ作品を作ったり、「A Case Of You」はDiana KrallやJames Blakeにカバーされ話題になりました。

当時交際していた人と別れた時期に製作されたので、本作はとても内省的です。

悲しい時、哀しい時、寂しい時の心の色を描いたセンチメンタルな名盤を是非。
Carey


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