忍者ブログ

『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Jamiroquai / Travelling Without Moving 邦題 ジャミロクワイと旅に出よう (1996年)



今回紹介する名盤は20世紀最後の大物と評される人物を中心として活躍しているバンドのアルバムです。

ジャンル

アシッドジャズ
ジャズファンク

イギリス

Jason Kay


バンド

これまでに世界中で3500万枚以上の売り上げがあり、Jamiroquaiは1990年代始めのアシッドジャズ界を代表するアシッドジャズの世界で最も成功したグループの1つとされています。

日本でも当時かなり持て囃され売れに売れました。
その結果Jamiroquaiの作品は中古でかなり低価格で手に入れられます。

Jamiroquaiとは即興演奏という意味の「jam」とインディアンのイロコイ族「Iroquois 」という言葉を掛け合わせた造語です。

その影響からなのかライブでのJason Kayの頭にはインディアン的な装飾がなされています。
今でこそJamiroquaiは有名ですがデビュー当初は白人版Stevie Wonderと騒がれました。

黒人的音楽要素をベースに白人のセンスを加えれば、そりゃもう悪いわけがありません。

ブラックミュージックの入り口にぴったりのアーティストだと思います。


アルバム

本作はJamiroquaiの最高傑作と言われるアルバムで、世界中で700万枚以上を売り上げその年のグラミー賞を受賞しています。

Jamiroquaiの代表曲1曲目「Virtual Insanity」はMTV MUSIC VIDEO AWARD 1997において10部門にノミネートされ「Video of the Year」を含む5部門を同時受賞しました。

また、2010年にはこの曲を日清のカップヌードルのCMで使われ話題になりました。

7曲目の「Drifting Along」はレゲエ調のカッティングとうねるベースが気持ちいい曲です。

黒人的センスのグルーヴに白人的センスのメロディーで仕上げた名盤を是非。

Virtual Insanity


拍手[1回]

PR

Grateful Dead / Live/Dead (1969年)



今回紹介する名盤はロック殿堂入りしている世界一のライブバンドのライブアルバムです。

ジャンル

サイケデリックロック
ジャムロック

アメリカ

Jerry Garcia


バンド

Grateful Deadはローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティストにおいて第56位に選ばれています。

Grateful Deadの中心人物Jerry Garciaはローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリストにおいて第46位に選ばれています。

日本ではそんなに知名度は高くないですが、アメリカではメンバーの使用していた楽器などがオークションに出品されると、かなり高額で落札されるくらい熱狂的ファンが未だにいます。

それくらいアメリカでは伝説的バンドとして認知されています。

なぜGrateful Deadがライブバンドと言われているかというと、バンドの評価を計る1つの物差しとして使われるヒットチャートでは毎回無縁なのにも関わらず、
それと相反して毎年行われるスタジアムツアーなどで、常にアメリカ国内のコンサートの年間収益では一、二を争う存在でした。

なぜこのような矛盾が起きるかというと、Grateful Deadのライブでは自由に録音することを許可し、会場には録音する人達のためのスペースまで確保していました。

その結果、高音質で録音されたライブ音源のカセットなどは、その後ファンの間で交換されてGrateful Deadの評判は広がりました。

その熱狂的ファンのことを「デッドヘッズ」と呼びます。

なんとデッドヘッズとされる著名人にはビル クリントンに始まり、スティーブ・ジョブズ、レイカーズ監督のフィル ジャクソン、SF作家のウィリアム ギブスンなど挙げると切りがありません。

規制に次ぐ規制でCDの売れない今だからこそ、Grateful Deadの懐の深さを感じます。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第五部に出てくるプロシュート兄貴のスタンドの元ネタです。


アルバム

本作はGrateful Deadの最高傑作としてよく挙げられます。

ブルース、ジャズ、ブルーグラス、カントリー、フォークを上手くアメリカンロックでまとめたような感じです。

Jerry Garciaのギターソロはまるで、生き物のようにうごめいて現れては消え、また現れてを繰り返し展開されていきます。

部屋の中で聴くのではなく、だだっ広い大地で広がる大空を眺めながら馬鹿デカイスピーカーが大音量で聴いたら悩み事なんてぶっ飛ばされることでしょう。

偉大なる故Jerry Garciaの最強の演奏が聴ける名盤を是非。


Dark Star


拍手[0回]

Cloud Cult / The Meaning of 8 (2007年)



今回紹介する名盤はアメリカのインディーロックシーンで20年ものキャリアを誇る重鎮バンドのアルバムです。

ジャンル

アートロック
インディーロック
プログレッシブフォーク

アメリカ

Craig Minowa


バンド

Cloud CultはシンガーソングライターのCraig Minowaを中心として様々なアーティストが参加して活動しているバンドです。

Cloud Cultの特徴はなんと言っても芸術的音世界です。

キャンパスの代わりに真っ白な譜面を、画材の代わりに様々な楽器を、そして色の代わりに音色を描きます。

そして、Cloud Cultの芸術性が遺憾なく発揮させる場がライブです。

Cloud Cultのライブでは、バンドメンバーであるビジュアルアーティストが1枚の絵を描き、最後にそれを競売にかけるというパフォーマンスをしています。

2004年にCloud Cultはインディーズなのにも関わらず5枚目のアルバム「Aurora Borealis」は「ミネソタミュージックアワード」にノミネートされました。

2006年には6枚目のアルバム「Advice from the Happy Hippopotamus 」はアメリカの辛口音楽誌ピッチフォークで「非常識な天才」と評され8,3点という高得点を獲得しました。

そして、2007年に発表された7枚目のアルバム「The Meaning of 8」はアメリカの代表的な新聞デンバーポストではModest MouseやThe Flaming Lips、Radioheadといった有名バンドと並び「過去10年のアルバム Top10」に選ばれました。

アルバム

本作は上記したように「過去10年のアルバム Top10」に選ばれたアルバムです。

生の楽器の演奏を大事にしながら、コンピュータを使い電子音を溶け込ませるその音世界は言うならばプログレッシブフォークといった感じです。

1曲1曲は短いにも関わらず、その中で何度も展開される音楽は唯一無二です。

Arcade Fireの音世界にひねくれたポップセンスを加えたような感じ、または21世紀に甦ったThe Velvet Undergroundとでも言いましょうか。

ロック、フォーク、プログレ、ポストロック、サイケ、オルタナ、いろんな色を使った芸術的名盤を是非。

Pretty Voice


Chain Reaction


拍手[0回]

Crosby, Stills, Nash & Young / Deja Vu (1970年)



今回紹介する名盤は1969年の伝説の野外フェス「ウッドストック」にてテーマソングを披露したグループのアルバムです。
ジャンル

フォーク
ロック

アメリカ

David Crosby
Stephen Stills
Graham Nash
Neil Young


バンド

Crosby, Stills, Nash & Youngはメンバーの名前をくっつけただけのとてもわかりやすいグループ名です。
安易に付けられたと思われがちですが、これには意味が込められています。

The Byrdsで活動していたDavid Crosby
Buffalo Springfieldで活動していたStephen Stills
The Holliesで活動していたGraham Nash
この3人がグループを組んだことに世間で「スーパーバンドが誕生した」と話題になりました。
(そこに最強の助っ人Neil Youngが加わりました。)

しかし、彼等の発想は違い「1つのバンド」ではなく「個人の持ち味を尊重して活動するグループ」として活動していました。

なので、一緒に出来る時は一緒にするし、個人で活動したい時は個人で活動するという当時では珍しいスタンスでした。

また、アコースティックギターでロックをするというスタイルはEaglesやLed Zeppelinを始め、多くのフォロワーを生みました。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第七部 スティール・ボール・ランの主催者スティーブン スティールの元ネタはメンバーのStephen Stillsです。

アルバム

本作は全米で1位全英で5位を記録するウェストコーストロックの歴史的名盤です。

本作は上記したように個人を尊重した結果、1曲1曲にそれぞれの個性が表れていて聴いていて飽きが来ません。

しかし、一人ひとりの声が重なるハーモニーは1つの美しい和音となり耳に流れてきます。

4曲目の「Helpless」はThe BandのThe Last Waltzで演奏していたりするので聴いたことがある人も多いのではないかと思います。

そして、5曲目の「Woodstock」は名前を見てわかるようにウッドストックのテーマソングとしてJoni Mitchellが提供した作品です。

各人の個性が衝突して出来た魔法のようなハーモニーに多彩なサウンドが聴ける名盤を是非。

Helpless


Woodstock


拍手[0回]

ESNO / Visionary (2012年)



今回紹介する名盤はiTunesエレクトロニックチャート1位を獲得したことのあるアーティストのアルバムです。

ジャンル

エレクトロニカ
ドリーミーポップ

日本

Kenichiro Nishihara


アーティスト

ESNOは日本の音楽家Kenichiro Nishiharaによるソロプロジェクトです。

彼は作曲家という顔と音楽レーベル・プロダクション 「unprivate acoustics」(アンプライベート株式会社)代表というもう1つの顔があります。

彼を有名にしたことと言えば、1996年のファッションショーの選曲を始め、東京コレクション、パリコレクションなど国内外で多岐にわたるショーやイベントの音楽を担当し手掛けたことだと思います。

また、彼が関わった曲を使っているCMはたくさんあります。

ジャズをベースにボサノヴァ、ソウル、ヒップホップといったさまざまな音楽ジャンルのエッセンスを少しずつ混ぜ合わせた最先端のジャジーヒップホップを作り出しています。

エレクトロニカシーンで今最も注目すべき人物であります。

Kenichiro Nishiharaは好きなアーティストに「レイハラカミ」や「Nujabes」をあげているので、何処と無く通じる音世界です。

アルバム

本作はKenichiro Nishiharaの作品とは違い、少しエレクトロニカ色が強いような気がします。

このジャケットのようなカラフルな電子音を縦横無尽に跳ね回ります。

本作のジャケットを担当した「くまおり純」はこの音世界を見事に描いたと思います。

それくらい、ジャケット通りの甘いメロディーが流れてきます。

ファンタジーの世界を駆け抜けるようなポップでドリーミーなサウンドが聴ける名盤を是非。
Visionary


拍手[1回]

Copyright © 『私的名盤おすすめ処』 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]