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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Biosphere / Substrata (1997年)



今回紹介する名盤は北欧ノルウェーから透き通る音を届けてくれるアーティストのアルバムです。

ジャンル

アンビエント
エレクトロニカ

ノルウェー

Geir Jenssen

アーティスト

Geir Jenssenはアンビエント ミュージックの発案者Brian Enoの影響で音楽活動を始めます。
そして、Geir Jenssenは当時人気絶頂だったイギリスのバンド「Depeche Mode」に影響からAnneli DreckerやNils Johansenとシンセポップバンド「Bel Canto」を結成し、活動し始めます。

しかし、1989年に新しい音楽を追求するためバンドを脱退します。

脱退してすぐにBleep名義で一枚のアルバムを発表した後、1991年ついにBiosphereでの名義でアルバム「Microgravity」を発表します。

この作品は当時、アンビエントテクノミュージックの先駆けとして高い評価を受けました。

そして、1994年に発表したアルバム「Patashnik」の4曲目「Novelty Waves」はアメリカのアパレルメーカー「リーバイス」のキャンペーンで使用されました。

1997年に発表された「Substrata」は今までの作風とは違い抽象的な音世界へ変化しました。

それが功を奏し各音楽メディアから評価され、90年代最高のアンビエントアルバムとまで言われました。

しかし、そこで小さくまとまること無く、2006年に発表された「Dropsonde」ではジャズやフュージョンといった要素を取り入れ新しい音空間を作り出しました。

Biosphereは当初から掲げていた「新しい音楽の追求」を続けています。

因みにGeir Jenssenは2001年に富士山二つ分以上の高さもある標高8,201 mのチョ・オユーの登山に成功しているそうです。

アルバム

本作は上記したように90年代最高のアンビエントアルバムとまで言われた作品です。

アンビエント作品なのでメロディーを聴くのではなく、流れてくるサウンド全体を聴いてみてください。
すると、ジャケット通りの冬山登山をしているかのような絶対零度の音世界が広がるはずです。

テントの外で吹き荒れる吹雪のような音も聴こえます。

凍てつくノイズ、凍えるサウンド、絶対零度の音世界を聴ける名盤を是非。

Chukhung


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Underworld / EVERYTHING, EVERYTHING (2000年)



今回紹介する名盤は2012年ロンドンオリンピック開会式の音楽監督を務めたユニットのアルバムです。

ジャンル

テクノ
エレクトロニカ
ブレイクビーツ
ハウス
アンビエント

イギリス

Rick Smith
Karl Hyde

バンド

Underworldは今でこそ、テクノグループの大御所になっていますが、元々はさえないロックバンドとしてくすぶっていました。

ロック畑出身なので、他のテクノやエレクトロニカグループより聴きやすいと思います。

今は脱退してしまいましたが、Darren EmersonというDjをメンバーに迎え、名曲「Rez」を発表しテクノシーンで頭角を現します。

そして、Danny Boyle監督の映画「Trainspotting」のラストシーンで「Born Slippy Nuxx」が使用され話題になりました。

Danny Boyle監督とはその後の作品にも協力したりと、長い付き合いになります。

日本でも当時やっていた音楽番組のチャートで初登場第1位を獲得しました。

また、Underworldは共演したアーティストがBrian Enoを始め、Gabriel Yared、John Murphy、Paul van Dykなど挙げると切りがないです。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第六部に出てくるドナテロ・ヴェルサスのスタンド「アンダーワールド」の元ネタです。

アルバム

本作はUnderworldがノリに乗っていた時期のライブアルバムなので、代表曲尽くしでUnderworldのベストアルバムと言っても過言ではありません。

Darren Emerson在籍時最高のワールドツアーを収録しています。

フジロックでの曲も収録しているので、6曲目「Shudder/King Of Snake」と7曲目「Born Slippy Nuxx」の間で日本語のアナウンスが聞こえます。

Underworldが「すべて」の力を注いだライブなので、「すべて」の人に聴いてもらいたい名盤を是非。

Rez/Cowgirl


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テルズ シンフォニア / ヒューマン・レース・パーティー (1989年)



今回紹介する名盤はノヴェラで活躍していた平山照継のソロプロジェクトからのアルバムです。

ジャンル

プログレッシブロック
シンフォニックロック

日本

平山照継


バンド

私とテルズ シンフォニアの出会いは、よく足を運ぶレンタルCDショップの邦楽プログレッシブロックコーナーで四人囃子の一触即発を探している時でした。

「テイルズ シンフォニアのCDがなんでこんなところに?」と読み間違いしたことからでした。
1回そう読んでしまうと、もうそうとしか読めませんでした。

気になり過ぎてすぐに一触即発と一緒にかごに入れ、帰って聴きながらCDをよく見ると「あっ!イがねえ!テルズだ」ってなったのを思い出します。

テイルズの世界に負けないくらいファンタジーな曲を奏でるバンドです。

歌の方は徳久恵美の、おとぎ話のような可愛らしい歌詞と唄でギャップを感じるかもしれません。


アルバム

本作はヒューマニズムをコンセプトにまとめられた作品です。

テルズ シンフォニアの特徴である「ファンタジーな世界観」「おとぎの国」といったシンフォニックさの欠片もない現実的なコンセプトです。

ジャケットのつり革を持つサラリーマンだったり、2曲目の「時計」なんて、もろPINK FLOYDの「Time」に影響を受けた歌詞になっています。

しかし、後ろで流れる演奏はファンタジックな感じなので、軽く聴いていると現実味なく入ってきます。

現実的なメッセージを非現実的なメロディーに乗せた名盤を是非。

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De La Soul / 3 Feet High and Rising (1989年)



今回紹介する名盤は、Gorillazの「Feel Good Inc」で共演してグラミー賞を受賞し話題になったヒップホップグループのアルバムです。

ジャンル

ヒップホップ

アメリカ

Posdnuos
Trugoy the Dove
Pasemaster Mase

アーティスト

皆さんヒップホップというとどういうイメージがあるでしょうか?
私は怖いムキムキ黒人ギャングがスラム街でフリースタイルで相手をディスるイメージがあり、なかなか手が出せませんでした。

そんなヒップホップシーンに新しい風を吹き込んだのがDe La Soulなんです。

正直、私はDe La Soulを聴くまでヒップホップを少しバカにしてたところもあり、あれは音楽じゃなくてファッションやステータスだと思ってました。

しかし、このアルバムはそんな先入観をぶっ壊してくれました。

ヒップホップというのはファンク、ソウル、ジャズ、ロック、レゲエなど膨大なレコードから音をセンス良く再構築しなければならないので、幅広い音楽知識が必要になります。

そして、そこに上手く韻が乗るように自らのメッセージを込めるという、実はとても頭を使う音楽なのです。

現在のヒップホップシーンに多大な影響を与えましたし、サンプリングには革命を起こしました。

フォークトロニカのパイオニアFour Tetは尊敬するアーティストにDe La Soulを挙げています。

Jungle BrothersやA Tribe Called QuestとDe La Soulでニュースクールというヒップホップの一時代を作り上げました。

アルバム

私のヒップホップ入門は本作でした。

上記したように私はヒップホップにあまりいい印象がありませんでしたが、De La Soulは違いました。

ヒップホップなのに明るいし聴いていて楽しい遊び心溢れるユニークな音楽なんです。

休日の朝に散歩しながら聴いてもいいくらいです。

それはこのアルバムから暴力、ドラッグといったヒップホップによくある要素がないからだと思います。

ヒップホップってどうも好きになれない人にオススメできる遊び心あふれる、底なしに明るいヒップホップの名盤を是非。
The Magic Number


Buddy


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Battles / Mirrored (2007年)



今回紹介する名盤は各バンドの達人たちを集結させたバンドのアルバムです。

ジャンル

マスロック
プログレッシブロック
ポストロック

アメリカ

Ian Williams
John Stanier
Dave Konopka

バンド

BattlesはDon CaballeroのIan Williams、LynxのDave Konopka、HelmetのJohn Stanierという3人で活動しています。
もう脱退しましたがTyondai Braxtonという凄腕のアーティストもいました。

Battlesの特徴は何が何だかよくわからない意味不明な音世界です。

リズム、メロディー、演奏どれを取っても全く想像の斜め上をいきます。

CDを聴いただけだとBattlesの良さが、さっぱりわからんという人が多いと思います。

それは音を聴いただけだと理解できないからです。
かといってライブを観てもよくわからないかもしれませんが、「何だかわかんないけど、スゲー!」という事が分かるはずです。

それくらい前衛的な演奏をしています。

Battlesはその場で演奏してサンプリングし、速効でループさせてあの複雑なアンサンブルを仕上げていきます。

言わば「人力テクノ」と形容するとわかりやすいかもしれません。

Battlesは東日本大震災の直後に来日してくれる程親日バンドなので、これからも日本でライブを観れる機会があるはずです。

その時は迷わずチケットを手に入れて、是非ライブに足を運んでみてください。

アルバム

Battlesは3枚のEPを発表してファンを多く獲得していました。

なので、本作は待望のデビューアルバムということになります。

本作には声を即興でサンプリングして、ビートボックスを作ったりする奇才Tyondai Braxtonが関わっています。

本作の目玉といえばやはり「Atlas」でしょう。

これは各音楽メディアから高い評価を受け、年間のベストリストにあげられました。

ロックとして聴いたら、肩透かしを食らうと思います。

Battlesのメンバーが日本のことを気に入ってくれているからか、何処と無く盆踊りのような「和」を感じるリズムがあります。

それぞれの楽器の音同士がバトルしてるかの様なアンサンブル、躍り狂える名盤を是非。

Atlas


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