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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Marvin Gaye / What's Going On (1971年)



今回紹介する名盤はNat King Coleの洗練さと、Sam Cookeの力強さを掛け合わせたソウルシンガーのアルバムです。

ジャンル

ソウル
ゴスペル
ファンク

アメリカ


アーティスト

Marvin Gayeはローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーでは第6位に、そしてローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティストでは第18位にランクインしています。

また、Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーでは第6位にランクインするほどの歴史的シンガーです。

Marvin Gayeの華麗な音楽センスと歌唱力は勿論凄いのですが、それとは別にベトナム戦争や公害、貧困といった当時の社会問題を取り上げ、これまでシングル盤が中心の時代にアルバムに1つのテーマを持たせるという新しい試みはたくさんの注目を集めました。

その結果、Stevie WonderやDonny Hathawayなどがさらに個性的で完成度の高い作品を発表出来るようになり、それらをニューソウルと呼ばれるようになりました。

また、この影響はBabyfaceやD'Angeloなどの次世代の黒人アーティストにも脈々と受け継がれていきます。

そんなMarvin Gayeも麻薬依存や度重なる結婚の失敗で私生活はどん底に落ちていき、その影響で創作意欲にもかげりが見え始めます。

しかし、ファンなどの後押しでMarvin Gayeは復活し、当時無双状態だったMichael JacksonやStevie Wonderを抑え、グラミー賞を受賞します。

しかし、45歳になる前日に父親と口論になり、父親に銃で撃たれ帰らぬ人となります。

皮肉にも敬愛するSam Cookeと同じ最後を迎えました。


アルバム

本作はローリングストーンの選ぶオールタイム グレイテスト ソング500では4位に、ローリングストーンの選ぶオールタイムベストアルバム500では6位にそれぞれランクインしています。

Marvin Gayeは自分の音楽感を妥協せず貫き、パーカッションとストリングスが多用され、ポップチャート6位、R&Bチャートでは9週連続1位という快挙を成し遂げました。

70年代を代表するソウルの歴史的名盤ですが、今聴いても新しく感じるほどの名盤を是非。



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Colossal / Welcome the Problems (2004年)



今回紹介する名盤はKinsella系の音楽をしているバンドのアルバムです。

ジャンル

インディーロック
マスロック
エモ

アメリカ

Pat Ford
Rob Kellenberger
Neil Hennessy
Chris Perrin


バンド

私がこのバンドを知ったのは、OwenAmericanfootballJoan of Arcといった、言わばKinsellaファミリーの音楽にハマっていた時に、ニコニコ動画の作業用動画で聴いて知りました。

Colossalは凄くおすすめのバンドなのですが、2003年-2007年までしか活動していなく作品もEPが1枚とアルバムが1枚だけという状況です。

私はアメリカのシカゴで活動しているバンドに悪いやつはいないと声を大にして言いたい。

勿論、Colossalもシカゴで活動していた1人です。

Kinsellaファミリーの「Americanfootball」や「Ghosts And Vodka」が好きなら、必ず琴線に触れること間違いなしです。

Colossalの特徴はマスロックのような演奏をしているのにも拘わらず、聴きやすいことこの上ないところです。

Americanfootballにマスロックを足したかのようなサウンドです。


アルバム

本作はColossal唯一のフルアルバムです。

Ghosts And VodkaのようなきらびやかなアルペジオにAmericanfootballのような暖かいトランペットの音と歌声が最高に気持ちいいんです。

1曲目から疾走感溢れるギターアルペジオが流れます。

マスロックの超絶技巧とエモの気持ち良さが共存する貴重な名盤を是非。

The Dusk Of Us


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Mae / The Everglow (2005年)



今回紹介する名盤は1つの物語をピアノエモでまとめたアルバムです。

ジャンル

ピアノエモ
インディーロック

アメリカ

Dave Elkins
Zach Gehring
Rob Sweitzer
Mark Padgett
Jacob Marshall


バンド

Maeというバンドをご存知でしょうか?
勿論知ってる人はたくさんいると思いますが、もっともっと認知されてもいいバンドだと思います。

それくらいキャッチーなメロディーを書くバンドなのです。

私がまだ実家暮らしの時、いろんな音楽を家で流していて唯一妹が「この曲好き」と言ってくれたアルバムです。(あと「面白いから」という理由で四人囃子の「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」がお気に入りでした。)

それくらい、いい意味で万人受けする音楽なのに日本ではあまり知られていません。

私は嫌いな言葉ですが、世に言う「捨て曲がない」という表現がぴったりだと思います。

Maeのアルバムを聴いた友達に、どの曲が一番好きか訊ねると皆バラバラでした。

でも、他の人が好きだと言った曲に「確かにいいね。」とそれぞれ共感してしまうのです。

それほどどの曲もメロディアスで素晴らしい出来なんです。


アルバム

本作は曲は勿論のこと歌詞、ジャケット含めて1つの物語になっています。

この統一感でこの完成度には驚かされます。

本作をかけるとプロローグで始まりエピローグで終わる音楽の旅に出かけます。

それはひとりの少年の切なく甘酸っぱいサクセスストーリーです。

忘れていた思春期を疑似体験できる名盤を是非。

The Everglow


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DSK / presents MODEST (2007年)



今回紹介する名盤は火の国熊本が生んだギタリストのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
ボサノヴァ
ジャズ
ソウル

日本

小島大介


アーティスト

小島大介は1997年に畠山美由紀とのユニット「Port of Notes」でデビューして、ボサノヴァやソウル、ジャズを程好くブレンドしたノスタルジックな柔らかいサウンドで人気を得ました。

そして、2002年にDSK名義でソロ活動を始めたり、Aurora Acousticを結成したり精力的に活動し始めます。

その他にも藤原ヒロシ、INO hidefumiと組んだアコースティックバンド「IDF」で活動したり、柴咲コウに「きみと最後のキス」を提供したり、ギターの講師をしたりと多忙な日々を送っています。

Nujabesと「Winter Lane」曲を作ったりもしています。

因みに、日本テレビ「NEWS ZERO」のメインテーマのギター演奏は小島大介です。

DSK名義では他のユニットやバンドでは感じられなかったポストロック的なアプローチが強い気がします。

若者が好みそうなポップなロックや激しいロックサウンドではなく、シックで落ち着いた大人のロック
サウンドというイメージです。


アルバム

本作は6弦、12弦のアコースティックギターに始まり、エレキギター、ギターシンセ、ミニギター(パプース)といった様々なギターを使用して作られました。

ここまで徹底してギターのみで作るところにはギタリストとしてのこだわりを感じます。

薄暗い部屋で本作をかけながら、ワインを飲むと最高にリラックスできることでしょう。

ロウソクの炎が揺らいでるように、七色のギターサウンドがゆらゆら広がる名盤を是非。

RAIN


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Mew / Frengers (2003年)



今回紹介する名盤はColdplayの大衆性とRadioheadの難解性を合わせ持つ北欧デンマークの4ピースバンドのアルバムです。

ジャンル

エクスペリメンタルロック
ネオプログレッシブロック
ポストロック
シューゲイザー

デンマーク

Jonas Bjerre
Bo Madsen
Johan Wohlert
Silas Utke Graae Jørgensen

バンド

今でこそサマソニなどで日本でも知名度が上がってきましたが、私が初めて知った時「Mew」を調べたらAV女優のMewが引っ掛かって調べるのに苦労しました。

サマソニに参加したり、R.E.M.の北欧ツアーに同行したりして確実に実力と知名度を上げていきます。

そして、自国デンマークのいろいろな賞を軒並み受賞していきデンマークを代表するバンドまで上り詰めました。

Mewは日本が好きらしく、その証拠に2005年発表の「And The Glass Handed Kites」の日本盤のボーナストラックに「白い唇のいざない」のカバーが収録されています。

Mewの特徴として作曲を4人全員でしているので曲の展開も独特で曲自体のクオリティも高いです。

初めて聴く人はボーカルは女性なのかと思われるかもしれませんが、男性です。

ヨーナスのソプラノボイスで曲全体が神々しく、ファンタジックな音世界に出来上がっています。

メロディーの進行が読めなくプログレッシブな面もありながら、非常に聴きやすく出来ているのがMewの凄いところだと思います。

アルバム

本作のコンセプトは「聞きなれた音楽ではないけどまったく聴いたことのない音楽でもない」
「始めて会うんだけど、どこか親しみをおぼえてしまう」ということで、アルバムタイトルは「friend(友達)」と「stranger(見知らぬ人)」を合わせた造語です。

Mewを始めて聴いてみる人はこれから聴くのをおすすめします。

きっとハマる人は1曲目のイントロでハマるはずです。

アルバムの完成度が高く私にはボーナストラックが蛇足に感じてしまうほどです。

決してボーナストラックが悪い訳ではなく、アルバムとしての統一感が損なわれる気がしてしまうからです。

雪の結晶のようなキラキラした幻想的なメロディーに、冬の空気のように冷たく澄んだヨーナスの声で作られた名盤を是非。

Am I Wry? No


She came home for christmas


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