今回紹介する名盤はシカゴ音響派というポストロックの金字塔として今も尚輝き続けているアルバムです。
ジャンル
ポストロック
ジャズロック
エレクトロニカ
アメリカ
Dan Bitney
Doug McCombs
Jeff Parker
John Herndon
John McEntire
バンド
Tortoiseは当初ポストロックのパイオニアとされるバンド「
Slint」の元メンバーであるDavid Pajoが在籍していたことがあります。
そして、現在では様々なところで音楽活動をしている敏腕音楽プロデューサーJohn McEntireが在籍していることで有名です。
Tortoiseというバンドはメンバー変更を度々していますが、徹底してインストというスタイルを崩さず作曲しています。
また、前衛指向がとても強い音楽性と編集作業などで高度な音響を作り出し、緻密な曲構成に仕上げ独自の音世界を表現しているバンドであります。
そんなTortoiseには当然のことながらたくさんのフォロワーがいます。
その中にはWilcoやJim O'Rourkeなど有名なバンドも含まれます。
Tortoiseの代表作「TNT」では演奏した音をテープに録音せず、そのまま直接コンピューターのハードディスクに記憶して、音像をパソコン編集していくというハードディスクレコーディングは当時の音楽制作方法に画期的な手段としてシーンに衝撃を与えました。
この事を聞いていたので私はTortoiseはスタジオミュージシャンと勝手に決め付けていました。
しかし、2014年のビルボードでのライブを観てその考えは改め直されることになりました。
それほど凄まじい演奏を体験でき、思い出すだけで気持ちが高鳴るほどです。
ポストロックはロックで使われる楽器でロックではないことをするということらしいのですがとんでもない、Tortoiseのライブは最高にロックでした。
アルバム
本作は上記したようにTortoiseの代表作の1つです。
しかし、ジャケットがイタズラ描きなんじゃねえかという印象を受ける人もいるでしょう。
そう感じた人は正解です。
なぜならこれはレコーディング中にメンバーが落書きした絵をそのままジャケットとして使用したのです。
音の方はと言うと普通に聴いていたらサラリと流れてしまうくらい優しい音なのですが、いざ聴き込むと面白いサウンドやビートがあらゆるところに散りばめられていて驚かされます。
プログレッシブロックとジャズロックとエレクトロニカのいいとこ取りの名盤を是非。
TNT
Tortoise Thrill Jockey 1998-03-10
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