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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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The Album Leaf / In a Safe Place (2004年)

今回紹介する名盤はポストロックシーンで様々な試みをしているアーティストのアルバムです。

ジャンル

ポストロック
アンビエント
エレクトロニカ

アメリカ

Jimmy LaValle

アーティスト

Copelandの時も同じ間違いをしてしましたが、始めてThe Album Leafの音楽を聴いた時「お?北欧の音楽かな?」と錯覚してしまうほど美しい音世界なんです。

言い訳するつもりはないですが、The Album Leafは北欧を代表するバンドSigur Rósの全米ツアーの前座をしたり、múmと共演したりと親交が深いのだからあながち間違いでもありませんよね。

The Album LeafはJimmy LaValleがポストロックバンドのTristezaを脱退した後ソロプロジェクトとして始まったバンドです。

そして、The Album Leafはアコースティックギターのアルペジオに、優美なエレピの旋律、グリッチノイズなど様々な音楽を取り入れたインストスタイルを確立していきます。
ハードコアを通過した反動からなのか本当に儚く美しい旋律が流れます。

Sigur Rósやmúm、Epic45Arc labHammockなどが好きな人は是非聴いてみてください。

琴線に触れること間違い無しです。

アルバム

本作はゲストにSigur Rósやmúmを迎え入れてのアルバムなので余計に北欧の香りが強く私好みであります。

本作をレコーディングしたスタジオはSigur Rósが普段使っているアイスランドのスタジオなので、音世界はとても冷たく透き通るような音で構築されています。

1曲目の「Window」をかけたらもうそこは白銀の世界に変わります。

ゆらめくように流れるエレピの旋律に雪がちらつくようなグリッチノイズが聴ける名盤を是非。

Thule



関連記事

The Album Leaf / Into the Blue Again (2006年)


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Tom Scott / Apple Juice (1981年)



今回紹介する名盤はThe BeatlesのGeorge Harrisonのツアーに参加していたサックス奏者のアルバムです。

ジャンル

フュージョン
ジャズ

アメリカ


アーティスト

Tom Scottは作曲家の父とピアニストの母に育てられ、幼い頃から音楽と関われる環境の中で暮らしていました。
そして、9歳の時Benny Goodmanの影響でクラリネットを始め、12歳の時にはスクールバンドでバリトンサックスを担当し、独学で作曲と編曲を学び着々と力をつけていきます。

その結果今ではジャズ、フュージョン界を代表するサックス奏者でこれまでにグラミー賞のノミネートは10回以上で受賞は3回という経歴を持っています。

ジャズサックス奏者なのですが、Tom Scottはそれ以外のジャンルのアーティストとも共演していて、上記したGeorge Harrisonに始まり、Joni Mitchell、Steely Dan、Whitney Houston、Quincy Jonesなど様々なところでサックスを演奏していて音楽の幅が広がり独自の音世界を手に入れるのです。

また、1992年にGRP創設10周年記念として結成したGRP All-Star Big Bandにも参加しています。
このイベントにはゲストとしてChick CoreaやB. B. Kingなども参加しています。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第二部に出てくるエイジャの石の元ネタ「aja」に参加してきます。

アルバム

本作はTom Scottの初となるライブアルバムでTom Scottの代表作と言える作品です。

ビルボードのジャズアルバムチャートで7位にランクインしました。

本作は最高に爽やかなサックスにファンキーなリズムが気持ちいいアルバムになっています。

なぜこんなにもファンキーで気持ちいいかというと、ベースにはMarcus MillerでドラムにはSteve Gaddという最強の布陣が組まれているからなのです。

ジャズ界を代表する面々の演奏を濃縮した100%アップルジュースのような爽やかな名盤を是非。

WE BELONG TOGETHER


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Jimmy Cliff / The Harder They Come (1972年)



今回紹介する名盤は世界にまだレゲエという言葉が浸透していない時からずっとレゲエを唄っていたアーティストのアルバムです。

ジャンル

レゲエ

ジャマイカ


アーティスト

Jimmy Cliffは1962年に「Hurricane Hatty」というシングルでデビューしているのでレゲエの神様Bob Marleyの先輩と言っても過言ではないでしょう。

1962年というとThe Beatlesと同期になります。
世界がThe Beatles旋風で荒れ狂いロックだらけの音楽業界でコツコツと活動を続け、1967年に初のアルバム「Hard Road to Travel」を発表します。

その後1972年にジャマイカの現状を世界に向けて発信した映画「The Harder They Come」で主演に抜擢され、世界的に認知される存在となりました。

1985年発表のアルバム「Cliff Hanger」にはベーシストにJaco Pastoriusが参加していたりして、グラミー賞を受賞する作品になりました。

Johnny Nash のカバー曲である「I Can See Clearly Now」は映画「クールランニング」の主題歌となり大ヒットし、日本でもドラマ「エンジン」の主題歌として使用されました。

Jimmy Cliffはロックアーティストとも関わりが深く、The Rolling StonesのKeith Richardsとデュエットをしたり、自身の作品に元The ClashのJoe Strummerをゲストに招いたりしてきます。

また2015年4月18日に「ビクターロック祭り」番外編にてSPECIAL OTHERSとの対バンをするほど現役バリバリのお爺さんです。


アルバム

本作は上記した映画「The Harder They Come」のサウンドトラックとなる作品ですが、ただのBGMではなく作中で唄われていた曲を詰め込んだレゲエコンピレーションアルバムと言えます。

レゲエって何から聴けばいいか困っている人は是非聴いてみてください。
いろんなアーティストによるレゲエベストアルバムみたいな感じでもあります。

Jimmy Cliffが唄い上げる4曲目の「Many Rivers to Cross」は聴いたことある人も多いと思います。

個人的に3曲目の「Rivers of Babylon」のゆる~い感じが好みです。

レゲエの教科書といえる名盤を是非。



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Prince / The Gold Experience (1995年)



今回紹介する名盤はThe Rolling StonesのMick Jaggerが「彼の音楽センスには跪かざるを得ない」とまで言わせたアーティストのアルバムです。

ジャンル

ファンク
ソウル
ロック
ヒップホップ
R&B
ゴスペル

アメリカ

アーティスト

日本では敬意を払いPrinceという名にちなんで、よく「殿下」と呼ばれ親しまれています。
殿下はローリングストーンの選ぶ(以下略)歴史上最も過小評価されているギタリスト第1位
歴史上最も偉大な100人のシンガー第30位
歴史上最も偉大な100組のアーティスト第27位
歴史上最も偉大な100人のギタリスト第33位
Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー第61位というように世界的に評価と知名度は高いです。

しかし、日本では同世代であるMichael JacksonやMadonnaに比べあまり知名度がないように思います。

今でこそD'angeloなど名だたるアーティストに影響を与えている殿下ですが、幼い頃はJames Brownのコンサートで度肝を抜かれ音楽を志し、エレキギターに興味を持ち始めます。

そして、Joni MitchellCarlos Santanaを研究し、ギターの腕を身に付けました。

殿下が天才と言われる由縁は毎年1枚以上のアルバムを発表する溢れんばかりの製作意欲です。

しかもどの曲も商品になるレベルなんです。
海賊版で出回ってしまった曲でさえクオリティが高いときたもんです。

しかし、最近のインターネットでの違法ダウンロードの横行をよく思っていないので、曲のストックはあるにも関わらず2010年以降アルバムを発表しませんでした。

ところが2014年に待望の作品「ART OFFICIAL AGE」「PLECTRUMELECTRUM」を発表しました。

そして、2015年第57回グラミー賞の「最優秀アルバム賞」でプレゼンターを務め「アルバムを皆覚えてるかい?」と皮肉混じりにプレゼンをし話題になりました。

因みに、ジョジョの奇妙な冒険 第三部でアヴドゥルが餌をあげていた鶏の元ネタです。
また、第五部の主人公ジョルノ ジョバーナのスタンドの元ネタでもあります。

アルバム

本作は殿下のアルバムの中でも非常に大衆性のあるカラフルでハードな曲が詰まっているアルバムですが今はもう廃盤になっています。

日本で有名なので言えば、K-1のテーマソングとして使用されていた2曲目の「Endorphinmachine」ではないでしょうか。

この曲は新時代の「Smoke on the Water」と言えるくらいの名曲です。

そして、何と言ってもラストを飾る名曲「Gold」は黄金に輝くようなキラキラした曲で間奏で入る殿下のギターソロの高揚感はまさに黄金体験と言わざるを得ません。

女性オペレーターが黄金の体験まで誘ってくれる名盤を是非。

Endorphinmachine


Gold

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Tortoise / TNT (1998年)



今回紹介する名盤はシカゴ音響派というポストロックの金字塔として今も尚輝き続けているアルバムです。

ジャンル

ポストロック
ジャズロック
エレクトロニカ

アメリカ

Dan Bitney
Doug McCombs
Jeff Parker
John Herndon
John McEntire


バンド

Tortoiseは当初ポストロックのパイオニアとされるバンド「Slint」の元メンバーであるDavid Pajoが在籍していたことがあります。

そして、現在では様々なところで音楽活動をしている敏腕音楽プロデューサーJohn McEntireが在籍していることで有名です。

Tortoiseというバンドはメンバー変更を度々していますが、徹底してインストというスタイルを崩さず作曲しています。

また、前衛指向がとても強い音楽性と編集作業などで高度な音響を作り出し、緻密な曲構成に仕上げ独自の音世界を表現しているバンドであります。

そんなTortoiseには当然のことながらたくさんのフォロワーがいます。

その中にはWilcoやJim O'Rourkeなど有名なバンドも含まれます。

Tortoiseの代表作「TNT」では演奏した音をテープに録音せず、そのまま直接コンピューターのハードディスクに記憶して、音像をパソコン編集していくというハードディスクレコーディングは当時の音楽制作方法に画期的な手段としてシーンに衝撃を与えました。

この事を聞いていたので私はTortoiseはスタジオミュージシャンと勝手に決め付けていました。

しかし、2014年のビルボードでのライブを観てその考えは改め直されることになりました。

それほど凄まじい演奏を体験でき、思い出すだけで気持ちが高鳴るほどです。

ポストロックはロックで使われる楽器でロックではないことをするということらしいのですがとんでもない、Tortoiseのライブは最高にロックでした。

アルバム

本作は上記したようにTortoiseの代表作の1つです。
しかし、ジャケットがイタズラ描きなんじゃねえかという印象を受ける人もいるでしょう。

そう感じた人は正解です。

なぜならこれはレコーディング中にメンバーが落書きした絵をそのままジャケットとして使用したのです。

音の方はと言うと普通に聴いていたらサラリと流れてしまうくらい優しい音なのですが、いざ聴き込むと面白いサウンドやビートがあらゆるところに散りばめられていて驚かされます。

プログレッシブロックとジャズロックとエレクトロニカのいいとこ取りの名盤を是非。

TNT


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