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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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The Beach Boys / Pet Sounds (1966年)



今回紹介する名盤はElton JohnやFleetwood MacのLindsey Buckingham、山下達郎、桑田佳祐などがリスペクトするバンドのアルバムです。

ジャンル

サーフロック
ロック
ポップス
サイケデリックロック
ウェストコーストロック

アメリカ

Brian Wilson
Dennis Wilson
Carl Wilson
Mike Love
Al Jardine
Bruce Johnston


バンド

The Beach BoysはThe Beatlesよりも先に自分達で作詞作曲、演奏、レコーディングをして評価を受けた初めてのバンドです。
また、ローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティストで第12位にランクインするThe Beatlesのライバルとされるバンドと言えるでしょう。

The Beach Boysは「Pet Sounds」を境に明るくノリノリのサーフロック時代とPhil Spectorの影響を伺える繊細に作り込まれた音楽時代に分けられます。

「Pet Sounds」はこれまでのイメージと変わり過ぎたために契約していたレコード会社から敬遠され、保守的なファンにもなかなか受け入れられず、後から発表されたこれまでのベスト版「Best of The Beach Boys」にダブルスコアで抜かれます。

しかし、Paul McCartneyやPete Townshend、Eric Claptonなどには評価され、イギリスでは本国アメリカの反応と異なり好評でアルバムは全英初登場2位記録し、シングルがヒットチャート上位にランクインする結果となりました。

また、ロック殿堂入りを果たし日本でも人気の海外ドラマ「フルハウス」で「ビーチボーイズがやって来た!」の回で出演したりもしています。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第五部に出てくるペッシのスタンドの元ネタです。


アルバム

本作はThe Beach Boys名義ですが、Brian Wilsonのソロ作品と言われるアルバムです。

本作がThe Beatlesの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」に多大な影響を与えたことは有名な話です。

今でこそ、ローリングストーンが選ぶオールタイムベストアルバム500で第2位にランクインするほどの歴史的名盤で、1995年には「MOJO magazine」の作曲家や音楽プロデューサー達の投票で1位に選出されたり、音楽評論家が最良のポップアルバムやロックの名盤と評価されています。

しかし、当時のアメリカのファンが求めていた音楽とは違い過ぎて反響はイマイチでメンバーからも「こんなものを誰に聴かせるんだ、犬にか?」と言われ評価されませんでした。
これをBrian Wilsonは皮肉ってアルバムタイトルを「Pet Sounds」としました。

Brian Wilsonという音楽家がスタジオに籠り、自分とポップスセンスの塊と向き合って作り上げた渾身の名盤を是非。

You Still Believe in Me


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Led Zeppelin / Led ZeppelinⅠ(1969年)



今回紹介する名盤はハードロック創始者の1つのバンドのアルバムです。

ジャンル

ハードロック
ヘビーメタル
ブルースロック
フォークロック

イギリス

Jimmy Page
Robert Plant
John Bonham
John Paul Jones


バンド

Led Zeppelinはローリングストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティストで第14位にランクインしました。

ローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーで第15位、Q誌の選ぶ歴代の偉大な100人のシンガーで第8位にランクインしているRobert Plant。

ローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリストで第3位にランクインしている世界三大ギタリストの1人のJimmy Page。

The Rolling StonesやJeff Beckなどのレコーディングに参加したりしていて、演奏出来る楽器が30種類を越える天才マルチプレイヤーJohn Paul Jones。

ローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー、レコードコレクターズ誌の特集20世紀のドラマー100、Classic Rock誌のロックにおける50人の偉大なドラマー、Stylus 50人の偉大なドラマー、Rhythm Magazineの時代を超えた偉大なドラマーTOP50など様々な企画で首位を総なめにしているドラムの神と評されるJohn Bonham。

2005年にイギリスのロック専門ラジオ局「Planet Rock」において行われた、リスナーによる投票で各パートにおけるベストパフォーマーを選出して架空のバンドを作ると言う趣旨の企画「究極のバンド」アンケートにおいて、結果的にLed Zeppelinのメンバーがボーカル・ギター・ベース・ドラムに各パートで1位を独占するという結果になり「究極のバンド」は実在していたという結果が出された事件がおきました。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第一、二、七部に出てくるツェッペリンの元ネタです。


アルバム

本作はロック最盛期1969年に発表され、突然完成されたハードロックが出現したと評されるLed Zeppelinのデビュー作です。

なぜ突然と言われると、これまでCreamやJimi Hendrixがやっていた音楽はハードに演奏されたブルースという音楽でした。

しかし、Led Zeppelinはブルースを基本としたハードなロックという音楽でした。
この微妙な違いが新時代のロックバンドとしてLed Zeppelinの存在を決定付けました。

今でこそローリングストーン誌が選んだオールタイムベストアルバム500とオールタイムベストデビューアルバム100でそれぞれ29位と72位にランクインしています。

しかし、出る杭は打たれるもので、当時のローリングストーン誌では黒人音楽の遺産を食いつぶすイカサマバンドとの評価を受けました。

ハードロックの産声が納められた貴重な歴史的名盤を是非。

Dazed And Confused


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The Smashing Pumpkins / Siamese Dream (1993年)



今回紹介する名盤はグランジ全盛期に活動していたNirvanaの最大の被害者からのアルバムです。

ジャンル

オルタナティブロック
グランジ
インディーロック

アメリカ

Billy Corgan
Jeff Schroeder
Mike Byrne
Nicole Fiorentino

アーティスト

The Smashing Pumpkinsはローリングストーン誌の選ぶ歴史上最も過小評価されたギタリストで第22位のBilly Corganを中心に結成され、グラミー賞に10度ノミネートされた90年代を代表するオルタナティブロックバンドです。

The Smashing Pumpkinsがデビューした1991年は所謂NirvanaのNevermind旋風で音楽業界は荒れ狂っていました。
その結果、The Smashing Pumpkinsの実力は正当に評価されず、溢れかえっているNirvanaのパクりバンドの1つとしか評価を受けませんでした。

そのことでBilly Corganは次に成功しなければ、その次は無いと覚悟を決め、発表した「Siamese Dream」は全世界で600万枚以上を売り上げ評論家のみならず、一般の聴衆からも高い評価を受け商業的にも成功し、一躍The Smashing Pumpkinsの名を全米に響き渡らせました。

さらに、1995年発表の「Mellon Collie and the Infinite Sadness」はアメリカのみで1000万枚近くのセールスを記録し、グラミー賞では7部門にノミネートされ、タイム誌による年間ベストアルバムに選ばれるなど音楽的にも輝かしい評価を受けました。

しかし、翌年のツアー中にメンバーが薬物中毒で亡くなり、捕まり脱退を余儀なくされます。

そして、The Smashing Pumpkinsの勢いは弱まり2000年に1度解散しましたが、2005年に再結成し現在もオルタナティブロック界の重鎮として活躍しています。

アルバム

本作はBilly CorganがThe Smashing Pumpkinsが無くなるかもしれないプレッシャーの中で覚悟を決めて発表された作品です。

ドリームポップやシューゲイザー、ヘヴィメタルなど様々なジャンルの音楽を巧みに取り入れ昇華させ、激しいリフサウンドの中に甘美なメロディーが聴こえる作品です。

ローリングストーン誌が選ぶオールタイムベストアルバム500では362位にランクインしています。

本作のアルバムジャケットの女の子が今のベーシストNicole Fiorentinoだというのです。
運命的ですね。

3曲目の「Today」はDragon Ashがサンプリングしているので知名度は高いと思います。

Billy Corganが凄まじい重圧の中で捻り上げたサウンドを詰め込んだ名盤を是非。

Today


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羊毛とおはな / LIVE IN LIVING '07 (2007年)



今回紹介する名盤はおしゃれのカフェや洋服屋でよく耳にするアコースティックデュオのアルバムです。

ジャンル

アコースティック
フォーク
カントリー

日本

千葉はな
市川和則


アーティスト

羊毛とおはなは2003年にインターネットのバンドメンバー募集サイトで知り合い、その時の市川和則のハンドルネームが「羊毛」だったので二人の名前を合わせた「羊毛とおはな」で活動開始します。

2007年にヴィレッジヴァンガード限定のデビュー盤を発売し、このCDが売れない時代に全国で3000枚を売り上げました。
たったの3000枚と思う方もいるかもしれませんが、これは凄いことなんです。

なぜなら、紅白歌合戦の常連とも言える和田アキ子が2010年に発表された「人生はこれから」は500枚に届きませんでした。 
また、日本のヒップホップ界の重鎮Zeebraも2010年に発表された「Fly Away」と2011年に発表された「 Blue Feat. AI」は共に600枚前後ということを考えると、無名のアーティストのデビュー作がヴィレッジヴァンガード限定という縛りで3000枚は大健闘と言えます。

羊毛とおはなは「まるでリビングルームでライブをしているかのよう」というコンセプトで音楽活動をしているのですが、本当にこのコンセプト通りのサウンドが盛りだくさんです。
このコンセプトならではなのか、邦楽洋楽問わずいろいろな名曲をカバーしているのも特徴の1つと言えます。

4月8日に千葉はなは乳がんのため36歳の若さで逝去しました。

御冥福をお祈り致します。


アルバム

本作は上記したようにヴィレッジヴァンガード限定で販売され3000枚を売り上げたデビュー作です。

本作のカバー曲はCarole Kingの「So Far Away」とStingの「Englishman in New York」そしてPaul McCartneyの「Wonderful Christmastime」です。

どれも羊毛とおはならしいカバーになっていて、知らない人が聴いたらどれがカバー曲なのかがわからないと思います。

マスタリング エンジニアに山下達郎や竹内まりやの作品を手掛ける原田光晴が起用されています。

羊毛のような暖かく柔らかいギターの音と、おはなのような可愛らしく力強い歌声が聴ける名盤を是非。

Englishman in New York


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José González / Veneer (2003年)



今回紹介する名盤はGilles Petersonに「ハウス・ミュージックの未来だ」 と謳われる、注目のシンガーソングライターからのアルバムです。

ジャンル

フォーク
インディーフォーク
ボサノヴァ

スウェーデン

José González

アーティスト

José Gonzálezはアルゼンチンの両親の間に生まれスウェーデンで育ちます。
少年時代はBob MarleyとMichael Jacksonを好んで聴いて大きくなり、やりたい時にすぐに手にとって出来るからという理由からアコースティックギターをよく弾いていました。

青年時代にはBlack Flagなどに影響を受けたハードコア系のバンド「Back Against the Wall」でベースを担当したりなど積極的に音楽活動を行っていましたが、そのバンドでは中々芽が出ませんでした。
その結果José Gonzálezはバンド活動を一旦辞めて、学業に専念しました。

しかし、その間もアコースティックギターを弾くことは欠かしませんでした。
その経験から一人でも音楽は出来ると気付き、今のスタイルが出来上がりました。

それは幼少の頃の感性を育ててくれた北欧の歌声と血流を使い身体の隅々まで流れる本能的南米のリズム感を併せ持つ音世界です。

Prefuse 73のScott Herrenが2007年に発表した「Golden Pollen」にゲスト参加したりもしています。

2007年にはサマソニで来日したり、2013年公開の映画「LIFE!」にも数曲使用されるなど今注目のアーティストの1人でしょう。

アルバム

本作はそんなJosé Gonzálezのソロ初の作品になります。

心地良いサウンドを反復することで、アコースティックギターだけで作られているとは思えないグルーヴを作り出し、そこに暖かく優しい歌声に乗せて耳にメッセージを届けられます。

アコースティックギターと歌声というシンプルな構成だからこそ、聴き損じることなく全ての音が味わえるのです。

因みに4曲目の「Heartbeats」はThe Knifeのカバーです。

これは新時代のBob Dylanと言っても過言ではない名盤を是非。
Heartbeats


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